信頼のプロビジョニングのための Web Trust ツールの使用

トピックの最終更新日: 2009-05-13

Office Communications Server を実行しているサーバーに Outlook Live サーバーを登録するには、各 Outlook Live サーバーまたは Exchange クライアント アクセス サーバーに対して信頼済みサーバー エントリを追加する必要があります。 Microsoft Office Communications Server 2007 R2 Web Trust ツールは、信頼プロビジョニング プロセスを簡略化します。

Web Trust ツールをダウンロードするには

  1. Web Trust ツールをダウンロードするには、 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=135131 に移動して、[ダウンロード] をクリックします。

  2. [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで [保存] をクリックし、Office Communications Server 2007 R2 を実行しているサーバーにファイルを保存します。

Web Trust ツールは、コマンド ライン ツール (OCSWebIMTrust.exe) で、Outlook Live サーバーのために信頼を確立する必要がある場合や、信頼済みの Outlook Live サーバーの信頼済みサーバー エントリを削除する場合にいつでも使用できます。 このツールは、Active Directory を検索して Outlook Live サーバーまたは Exchange クライアント アクセス サーバーのすべてのインスタンスを見つけることによって機能します。 その後、見つかった各サーバーを信頼済みサーバー エントリのリストに追加します。

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既定では、このツールは信頼済みフォレストのすべてを検索しますが、1 つまたは複数のフォレストを指定して、スキャンが不要なフォレストを効率よくバイパスすることができます。 Outlook Live サーバーまたはクライアント アクセス サーバーをフォレストで追加または削除するたびにこのツールを実行する必要があります。

コマンド ライン引数

Web Trust ツール (OCSWebIMTrust.exe) は、Office Communications Server 2007 R2 を実行している信頼済みのサーバーのコマンド ラインから実行できます。 コマンド ライン ツールの構文は次のとおりです。

OcsWebIMTrust.exe [/add [/forest:<forest1>[,<forest>]*] |/deleteall |/clean |/list /?]

OCSWebIMTrust.exe コマンド ライン オプションと引数

コマンド ライン オプション 引数 説明

/add

/forest:<forest1>[,<forest>]*

パラメータ リストで指定されたフォレストから、または信頼済みのすべてのフォレスト (フォレスト名が指定されていない場合) から Outlook Live サーバーを追加します。 オプションの フォレスト 引数を使用すると、含めるフォレストを 1 つまたは複数指定できます。 各フォレスト名はコンマで区切る必要があります。

/deleteall

なし

Office Communications Server の信頼済みリストですべての Outlook Live サーバーを削除します。

/clean

なし

信頼済みフォレストに存在しなくなった Outlook Live サーバーの信頼済みサーバー エントリを削除します。 その後、信頼済みフォレストからすべての Outlook-Live サーバーが追加されます。

/list

なし

信頼済みの Office Communications Server リスト内のすべての Outlook Live サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) のリストの指定に使用します。 ツールを実行するのが初めての場合は、"Outlook Live サーバーが見つかりません" というメッセージが表示されます。

/?

なし

各コマンド引数の構文を一覧する出力を生成します。 この出力は、引数を指定せずにツールを実行した場合も生成されます。

Web Trust ツールを使用して信頼のプロビジョニングを行うには

  1. サーバーに、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバまたは同等のユーザー権限を持つアカウントとしてログオンします。 このグループには、Outlook Live サーバーまたは Exchange クライアント アクセス サーバーを含む各 Actuve Directory コンテナに対する権限も必要です。それにより、グループのメンバは Outlook Live オブジェクトに対する読み取り権限を持ちます。 サーバーには Office Communications Server 管理ツールがインストールされている必要があります。

  2. 表 1 に示されたコマンド ライン引数を使用し、コマンド プロンプトで適切なコマンド ライン オプションと引数を入力します。

信頼済みのすべてのフォレストから Outlook Live サーバーを有効にするには、次のコマンド文字列を入力します。

OCSWebIMTrust.exe /add

sales.contoso.com フォレストおよび service.contoso.com フォレストのみから Outlook Live サーバーを有効にして Web Service Provider を使用するには、次のコマンド文字列を入力します。

OCSWebIMTrust.exe /add /forest:sales.contoso.com,service.contoso.com

信頼済みのすべてのフォレストからすべての Outlook Live サーバーを削除するには、次のコマンド文字列を入力します。

OCSWebIMTrust.exe /deleteall

一部の Outlook Live サーバーが廃止されている場合、次のコマンド文字列を使用して、信頼済みのフォレストで存在しなくなった Outlook Live サーバーの信頼済みサーバーを削除できます。

Ee692304.note(ja-jp,office.13).gif 注:
さらに、このコマンドは、フォレストに追加された新しいサーバーも追加します。
OCSWebIMTrust.exe /clean

Office Communications Server の信頼済みリストに含まれるすべての Outlook Live サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) をリストするには、次のコマンド文字列を入力します。

OCSWebIMTrust.exe /list

コマンド引数の構文情報を取得するには、次のコマンド文字列を入力します。

OCSWebIMTrust.exe /?