サーバーの全体管理ページ

最終更新日: 2009年12月9日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
管理マスター ページ
管理ページとローカライズ リソース
分離コード
階層リンク
操作リンクとアプリケーション管理リンク

SharePoint Foundation サーバーの全体管理 Web サイトでは、コンテンツ サイトの /_layouts 仮想ディレクトリに似た仮想ディレクトリ /_admin を使用します。管理仮想ディレクトリは、カスタム管理ページを配置する %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\\Template\Admin ディレクトリに物理的にマップされます。このディレクトリにあるページは、コンテンツ データベースではなく、構成データベースに関連付けられます。

管理マスター ページ

すべての管理ページにおいて一貫性が保たれるように、SharePoint Foundation にはページ レイアウトを定義するマスター ページ (admin.master) が用意されています。SharePoint Foundation のマスター ページの詳細については、「マスター ページ」を参照してください。

次のリストでは、SharePoint Foundation マスター ページ ファイルで定義される重要なプレースホルダーについて説明しています。

  • PlaceHolderPageTitle   トップ ブラウザー バーに表示されるタイトル。

  • PlaceHolderPageTitleInTitleArea   表示されたページで、大きい黒いテキストで表示されるタイトル。

  • PlaceHolderAdditionalPageHead   ページの <HEAD> タグ内に配置されるその他のアイテム。ページ上のクライアント側スクリプトの理想的な場所を示します。

  • PlaceHolderPageDescription   ページの説明。

  • PlaceHolderMain   派生ページのほとんどのコンテンツが配置される場所。

サイト設定と管理ページでは、ユーザー コントロールやサーバー コントロールを使用することにより、さまざまなページの種類にわたり一貫性が保たれています。たとえば、設定ページでは InputFormSection ユーザー コントロールと InputFormControl ユーザー コントロールを使用し、リスト ページまたはグリッド スタイル ページでは ToolBar サーバー コントロールと ToolBarButton サーバー コントロールを使用してツール バーを実装します。

管理ページとローカライズ リソース

管理 ASPX ページはグローバルです。ASP.NET に組み込まれるローカライズ インフラストラクチャに依存します。

ドロップダウン コントロールのタイトルにリソース ID を指定する方法を、次の例に示します。

<asp:DropDownList id="MyExample" runat="server" 
Title="<%$Resources:YourResxFile, example_title%>" />

Web ページのリソースは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\Config\AdminResources ディレクトリに配置可能な .resx ファイルに含まれます。Web アプリケーションを準備するとき、このファイルで定義されるリソースは適切なインターネット インフォメーション サービス ディレクトリにコピーされます。サーバーの全体管理サイトを準備した後で .resx ファイルを変更した場合、stsadm.exe –o copyappbincontent コマンド ライン操作を実行して改訂したリソース ファイルを再展開できます。

分離コード

コードとコンテンツを分離するために、ASP.NET Web ページは、通常、分離コード クラスと .aspx ページに分けられます。分離コード クラスは、管理 Web アプリケーションのプライベート アセンブリにコンパイルされます。そのアセンブリを %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\\Config\AdminBin ディレクトリに配置すると、準備中に管理 IIS Web サイトにコピーされます。サーバーの全体管理 Web サイトの作成後にプロジェクトを再コンパイルする場合、stsadm.exe –o copyappbincontent コマンド ライン操作を実行することで、アセンブリを再展開できます。

階層リンク

管理ページの最上部にある階層リンクは、ページ階層を含む XML ファイルを使用して作成されています。サイトマップ ファイルはカスタム .aspx ページと共に %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\Template\Admin ディレクトリに配置し、パターン admin.sitemap.*.xml に一致するようにそのサイトマップ ファイルに名前をつける必要があります。[サーバー構成の管理] ページからリンクされている新しい設定ページに階層リンクを作成する方法を、次の例に示します。

<siteMap>
  <siteMapNode url="/_admin/YourPage.aspx" 
               parentUrl="/_admin/applications.aspx" 
               title="$Resources:YourResource,YourPage_StringId" />
  <siteMapNode url="/_admin/YourSubPage.aspx" 
               title="$Resources: YourResource,YourSubPage_StringId" />
</siteMap>

.aspx ページと同様、階層リンク ファイルもローカライズの際に ASP.NET フレームワークを利用します。

操作リンクとアプリケーション管理リンク

[サーバー構成の管理] ページおよび [アプリケーション構成の管理] ページは、SharePoint Foundation 機能インフラストラクチャを使用してリンクの拡張性を提供します。リンクを追加する機能の詳細については、「[方法] カスタム アクションを使用してユーザー インターフェイスを変更する」を参照してください。

新しいリンクに適した Location プロパティおよび GroupId プロパティを検索するには、既存のリンク定義を参照します。[サーバー構成の管理] ページおよび [アプリケーション構成の管理] ページの既定のリンクは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\\TEMPLATE\FEATURES\AdminLinks の Operations.xml ファイルおよび Applications.xml ファイルに含まれています。

機能ファイルは、SharePoint Foundation フレームワークを実装し、XML ファイルをローカライズします。リソースの指定は ASP.NET 構文に似ていますが、最後にセミコロン (;) が付いているところが異なります。これらの文字列を定義する .resx ファイルは、\12\Template\Resources に配置します。

関連項目

概念

SharePoint のページの種類