フィーチャー バージョンを使用する際のベスト プラクティス

最終更新日: 2010年7月12日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

フィーチャー バージョンに基づいて、Microsoft SharePoint Foundation ではフィーチャー アップグレードが行われます。ユーザーがフィーチャー バージョンを更新しても、Feature.xml ファイルでフィーチャー アップグレード ロジックを指定していない場合は、フィーチャー アップグレードが実行されるときに、フィーチャーのバージョン番号のみが更新されます。フィーチャー アップグレード ロジックが指定されている場合は、アップグレード コードが実行され、バージョン番号も自動的に更新されます。

以下のガイドラインは、フィーチャー バージョン番号を実装する際のベスト プラクティスです。

  • **フィーチャーを更新するとき、バージョン番号を増やし、必要な場合は、対応するフィーチャー アップグレード ロジックを追加します。**フィーチャー アップグレード ロジックを追加しなくてもよい場合でも、どのバージョンのフィーチャーがサーバー ファームで展開されるか識別するために、バージョン番号を増やす必要があります。

  • **フィーチャー バージョン番号は、Microsoft 製品バージョンとは別にします。**たとえば、バージョン番号を 14.0.0.0 から始めるのではなく、1.0.0.0 から始めて、それ以降のバージョンの値を 2.0.0.0、2.1.0.0 のように適宜増やしてゆきます。

  • **新しい開発サイクル中に最初にフィーチャーを作成あるいは変更する場合、メジャー バージョン番号の値を増やして、最新の主要な製品バージョンとします。**そして、2.0.0.0 のように、残りのすべての数字をゼロにリセットします。

  • **開発サイクル中にそれ以降の変更を行った際に、ビルド バージョンの値を増やします。**ビルド バージョンは、ビルド番号の 3 番目の数字で指定されます (2.0.1.0、2.0.2.0 など)。マイナー バージョン番号 (2 番目の数字) の代わりに、ビルド バージョン番号 (3 番目の数字) の値を増すことで、バージョン管理において最大限の柔軟性を確保できます。

  • **初回サービス パックの変更では、マイナー バージョンの値を増やします。**マイナー バージョンは、2 番目の数字で指定され、サービス パック番号と一致します。その後の数字はゼロにリセットします (たとえば、最初のサービス パックでは 2.1.0.0、2 番目のサービス パックでは 2.2.0.0 のようになります)。サービス パックに対する変更をしたときは、3 番目の数字のビルド バージョンの値を増やします (たとえば、2.1.0.0、2.1.1.0、2.1.2.0 など)。