構成要素: ワークフロー

最終更新日: 2009年10月7日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
ワークフローのオブジェクト モデル
ワークフロー開発ツール
ワークフローの他の関連領域

Microsoft SharePoint Foundation 2010 でワークフローを使用して、基になる Windows Workflow Foundation エンジンによって、ビジネス ロジックおよびプロセスを自動化します。ワークフローが開始されると、ワークフロー デザイナーに用意されている規定の手順に従って処理が実行されます。特定の条件が満たされると、所定のアクティビティが実行されます。これにより、ビジネスが自身のビジネス プロセスを完全に記述し、プログラムによって表すことができます。手動で取得したり追跡したりする必要はありません。

ワークフローの実行中、ユーザーから情報を収集する必要が出てくることはよくあります。この操作を取得するために、ワークフロー デザイナーでは、InfoPath フォームまたは ASP.NET フォームのどちらかを使用できます。これらのフォームでは、ワークフロー ランタイム エンジンが使用できる特別な種類のプロパティを介してワークフローに接続し、処理を続行します。

ワークフローのオブジェクト モデル

SharePoint Foundation ワークフローの名前空間は、Microsoft.SharePoint 名前空間の下にあり、次が含まれています。

Microsoft.SharePoint.Workflow - カスタムのコード化ワークフローを開発するための、基本クラスおよび重要なエントリ ポイントを提供します。

Microsoft.SharePoint.Workflow.Application - SharePoint Foundation に組み込まれた 3 段階ワークフロー クラスを表します。

Microsoft.SharePoint.WorkflowActions - SharePoint Foundation に付属するワークフロー アクションおよびアクティビティが含まれます。

Microsoft.SharePoint.WorkflowActions.WithKey - 文字列の識別子を使用してワークフローにアクセスするミラー クラスが含まれます。

ワークフロー開発ツール

Microsoft SharePoint Designer 2010

SharePoint Designer が大幅に強化され、コードを知らなくてもワークフローを SharePoint Foundation に組み込むことができます。ワークフロー デザイナーは、組み込みのワークフロー デザイナーを使用して、リスト、ドキュメント ライブラリ、サイトのいずれかを対象範囲とする堅牢なワークフロー アプリケーションを作成できます。これらのワークフローは、エクスポートして他の場所で再利用することもできます。

SharePoint Designer の使用の詳細については、「SharePoint Designer デベロッパー ポータル」を参照してください。

Visual Studio を使用すると、高度にカスタマイズされた複雑なワークフローを構築できます。Visual Studio にはワークフロー デザイナーが含まれています。このワークフロー デザイナーを使用すると、デザイナーおよび開発者がコントロールをデザイン領域にドラッグし、コード化することで、指定されたコードをワークフロー アクティビティの所定の時点で実行できます。

ワークフローの他の関連領域

ワークフローは、Microsoft SharePoint Server 2010 でも使用できます。SharePoint Server 2010 でのワークフロー開発の詳細については、Microsoft SharePoint Server 2010 Software Development Kit の「Workflow Class Library Reference」を参照してください。