キャッシュで実行される読み取り操作について

最終更新日: 2009年10月7日

適用対象: SharePoint Server 2010

キャッシュ モードを使用するアプリケーションがキャッシュからエンティティ インスタンスを要求する場合、キャッシュではそのインスタンスの状態が確認されます。各状態と実行される処理は、以下のとおりです。

  • Fresh: インスタンスが Fresh としてマーク付けされている場合、外部アプリケーションからデータが受信されたばかりであり、キャッシュ更新間隔が経過していないことを意味します。この場合、キャッシュは、エンティティ インスタンスをアプリケーションに単純に返します。

  • Invalid: インスタンスが Invalid としてマーク付けされている場合、データが役に立たない状態であり、エンティティ インスタンスを外部システムから更新する必要があることを意味します。ランタイムは SpecificFinder を実行し、キャッシュを更新してから、データをキャッシュからクライアント アプリケーションに返します。

  • Obsolete: インスタンスが Obsolete としてマーク付けされている場合、同期プロセスでは外部アプリケーションでデータが変更されたことが認識されているが、データは依然として更新されていないことを意味します。

  • Stale: インスタンスが Stale としてマーク付けされている場合、エンティティ インスタンスは外部アプリケーションから更新される時期ではありますが、同期には、データが外部アプリケーションで変更されたとみなされる理由がないことを意味します。通常は、単に、このエンティティ インスタンスが更新されてから非常に長い時間が経過していることを意味します。エンティティ インスタンス自体が古くなり、更新期限となっている可能性がありますが、他の同期作業に忙しく、そのインスタンスは更新されていません。読み取りを実行している間に、満たされない可能性がある更新をユーザーが指定する可能性があります。インスタンスは 30 分と読み取られましたが、インスタンスの読み取り中に、ユーザーが 10 分の更新を指定する可能性があります。インスタンスの更新時間が更新基準を満たさない場合、オンライン読み取りが実行されます。エンティティ インスタンスが期限切れ (Stale) であっても、更新基準が満たされる場合、オンライン読み取りは実行されません。