BDC によってサポートされるステレオタイプ化された操作

最終更新日: 2010年4月15日

適用対象: SharePoint Server 2010

Business Data Connectivity (BDC) service では、外部コンテンツ タイプで次のステレオタイプ化された操作をサポートします (外部システムがその操作をサポートしている場合)。表 1 では、このステレオタイプ化された操作について説明します。

表 1. 外部コンテンツ タイプでサポートされているステレオタイプ化された操作

操作 (または MethodInstance)

説明

AccessChecker

指定された EntityInstanceIds によって識別される EntityInstances のコレクションのそれぞれの呼び出しセキュリティ プリンシパルが持つ権限を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

AssociationNavigator

指定された Association のソースごとに、指定された単一の EntityInstance に関連付けられた宛先 EntityInstances を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Scalar

外部システムで呼び出せる単一の値を返す MethodInstance の 1 つ。たとえば、現在までの販売額の合計を外部システムから取得するためにスカラー メソッド インスタンスを使用することができます。Entities は、ゼロ以上のスカラー メソッド インスタンスを持っています。

Associator

指定された Association のソースごとに、指定された単一の EntityInstance に指定された宛先 EntityInstance を関連付けるために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

BinarySecurityDescriptorAccessor

外部システムからバイトのシーケンスを取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。システム固有のバイト シーケンスは、一連のセキュリティ プリンシパルと、それぞれのセキュリティ プリンシパルが、指定された EntityInstanceId によって識別される EntityInstance に対して持つ、対応する権限を示します。

BulkAssociatedIdEnumerator

指定された Association について、ソース EntityInstances の EntityInstanceIds と対応する宛先 EntityInstances の EntityInstanceIds のペアを取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。指定された EntityInstances は、指定された Association のソースまたは宛先のどちらかです。

BulkAssociationNavigator

指定された Association のソースごとに、指定された複数の EntityInstances に関連付けられている宛先 EntityInstances を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

BulkIdEnumerator

特定の ID に対応する外部アイテムについて、最小限の情報を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。このメソッド インスタンスは、キャッシュされたデータの同期を最適化するために使用することができます。このメソッドは、特定の Identities に対応する外部アイテムの ID とバージョン情報のみを返す必要があります。呼び出し側のアプリケーションは、ローカル バージョンと比較し、変更がされている場合は、キャッシュされたデータを更新するために変更された外部アイテムを要求します。

BulkSpecificFinder

対応する一連の EntityInstanceIds に対して、Entity の、一連の特定の EntityInstances を返すよう呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

ChangedIdEnumerator

指定された時間後に外部システムで変更された EntityInstances の EntityInstanceIds を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Creator

EntityInstance を作成するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。EntityInstance を作成するために必要な一連のフィールドは、クリエイター ビューと呼ばれます。

DeletedIdEnumerator

指定された時間後に外部システムから削除された EntityInstances の EntityInstanceIds を取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Deleter

指定された EntityInstanceId で EntityInstance を削除するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Disassociator

指定された Association のソースごとに、指定された宛先 EntityInstance と指定された単一の EntityInstance 間の関連を削除するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Finder

特定の Entity の EntityInstances のゼロ以上のコレクションを返すために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。Finder 入力は、Finder を含む Method に含まれる FilterDescriptors によって定義されます。

GenericInvoker

外部システムで特定のタスクを実行するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。GenericInvoker の入力と出力は、Method に固有です。

IdEnumerator

特定の Entity の EntityInstances の ID を表す Field の値を返すために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。IdEnumerator の入力は、ID のリスト (検索可能なエンティティごとに一意) を取得する IdEnumerator を含むメソッドに含まれた FilterDescriptors によって定義されます。このメソッド インスタンスによって、Microsoft SharePoint Server 2010 での外部データ検索が可能になります。

SpecificFinder

EntityInstanceId が与えられたときに、特定のEntity の特定の EntityInstance を返すために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。SpecificFinder 入力は、Entity に関連付けられた Identifiers によって定義され、並べられます。

StreamAccessor

バイトのデータ ストリームの形で EntityInstance のフィールドを取得するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。

Updater

指定された EntityInstanceId によって識別される EntityInstance を更新するために呼び出すことができる MethodInstance の 1 つ。EntityInstance を更新するために必要な一連のフィールドは、アップデーター ビューと呼ばれます。変更される前に、値が渡される必要がある一連のフィールドは、プリアップデーター ビューと呼ばれます。

関連項目

その他の技術情報

ステレオタイプ化された操作をユーザーのメソッドに実装する