MethodInstances の Association 要素 (BDCMetadata スキーマ)

最終更新日: 2010年6月17日

適用対象: SharePoint Server 2010

名前空間: https://schemas.microsoft.com/windows/2007/BusinessDataCatalog

スキーマ: BDCMetadata

関連付け要素は、システム内の関連する外部コンテンツ タイプにリンクします。たとえば、顧客が注文を行う状況であれば、顧客は AdventureWorks システムの販売注文に関連付けられます。関連付けは接続元および接続先の外部コンテンツ タイプへのポインターと、クライアントが接続先の外部コンテンツタイプを接続元の外部コンテンツ タイプから取得できるようにするビジネス ロジック (MethodInstance オブジェクト) へのポインターを保持します。関連付けのトラバーサルは、外部システム上のメソッドの呼び出しです。

BDC モデルでは、関連付けロジック (MethodInstance) は、接続元または接続先の外部コンテンツタイプ、あるいは関連しない外部コンテンツ タイプなど、どの外部コンテンツ タイプにも設定できます。ただし接続先の外部コンテンツタイプが、関連付けメソッド インスタンスを含む LobSystem に属している場合に限ります。

注意注意

SharePoint Designer 2010 を使用するときは、接続先の外部コンテンツ タイプで関連付け操作を作成する必要があります。これは SharePoint Designer の必須要件です。接続元または接続先の外部コンテンツ タイプで別の方法を使用してモデル化しても、うまく機能しません。

BDC では、複数の接続元外部コンテンツ タイプのシナリオと 1 つの接続先外部コンテンツ タイプのシナリオもサポートします。

関連付けメソッド インスタンスには、SourceEntity インスタンスの識別子値に対応するスロットと、DestinationEntity インスタンスの識別子値に対応するスロットが含まれています。このため、関連付けメソッドでは、関連付けの接続元である各外部コンテンツ タイプのそれぞれに識別子に対応する識別子で、十分な数の入力用の TypeDescriptor オブジェクトをタグ付けする必要があります。入力用の TypeDescriptor オブジェクトの IdentifierName 属性は、メソッドを実行する前に関連する EntityInstance の識別子値を挿入するように BDC に通知します。たとえば、ある AssociationMethodInstance で、取得しようとしている接続元の EntityInstance の識別子値をユーザーが指定済みである可能性があります。BDC は、すべての既定値を使用してこのパラメーターを完全にインスタンス化した後で、その値をこのスロットに挿入します。

BDC は、外部キー疑似関連付けもサポートします。外部キー擬似関連付けは、優先的に使う関連付けではありません。Customer を返し、Customer のフィールドの 1 つが、Customer の Address へのキーである Web メソッドがあるとします。 また所定のキーを持つ Address を返す別の Web メソッドもあるとします。メタデータ作成者は、このメソッドを Customer-Address 関連付けメソッドとして (場合によっては Address の固有の検索メソッドと共に) 使用できます。外部キー擬似関連付けでは、このメソッドのターゲットが Address であると見なされ、返された Customer の Address のキーがフェッチされます。次にこの関連付けメソッドが呼び出され Address が自動的に返されます。

注意注意

BDC モデルは外部キー疑似関連付けをサポートしますが、SharePoint Designer 2010 はサポートしません。したがって、SharePoint Designer を使用して外部キー疑似関連付けをモデル化することはできません。

関連付け要素では、以下のプロパティがサポートされています。

重要重要

プロパティでは大文字と小文字が区別されます。

プロパティ

プロパティ

説明

必須

既定値

制限/使用する値

HideOnProfilePage

System.Boolean

関連する外部コンテンツ タイプが、マスター外部コンテンツ タイプのプロファイル ページに追加されるかどうかを指定します。

オプション

<Association Type = "String" Default = "Boolean" ReturnParameterName = "String" ReturnTypeDescriptorName = "String" ReturnTypeDescriptorLevel = "Integer" Name = "String" DefaultDisplayName = "String" IsCached = "Boolean"> </Association>

属性と要素

以下のセクションで、属性、子要素、親要素について説明します。

属性

属性

説明

必須。

関連付けの型を指定する MethodInstanceType。

次の表に、この属性で使用できる値を示します。

説明

AssociationNavigator

MethodInstance は AssociationNavigator です。

Associator

MethodInstance は Associator です。

Disassociator

MethodInstance は Disassociator です。

BulkAssociatedIdEnumerator

MethodInstance は BulkAssociatedIdEnumerator です。

BulkAssociationNavigator

MethodInstance は BulkAssociationNavigator です。

Default

オプション。

含まれる外部コンテンツ タイプ内で型を共有するすべての関連付けで、関連付けが既定値かどうかを指定します。true に設定されている場合、含まれる外部コンテンツ タイプ内で型を共有するすべての関連付けで、関連付けが既定値になります。false に設定されている場合は、関連付けは既定値ではありません。

既定値: false

属性の型: Boolean

ReturnParameterName

オプション。

関連付けの ReturnTypeDescriptor を含むパラメーターの名前。パラメーターの Direction 属性には、"Out"、"InOut"、または "Return" のどれかが含まれている必要があります。

属性の型: String

ReturnTypeDescriptorName

オプション。

これは非推奨になっています。代わりに ReturnTypeDescriptorPath を使用します。

属性の型: String

ReturnTypeDescriptorLevel

オプション。

これは非推奨になっています。代わりに ReturnTypeDescriptorPath を使用します。

属性の型: Integer

ReturnTypeDescriptorPath

オプション。

関連付けの TypeDescriptor のドット パス。

属性の型: String

Name

必須。

関連付けの名前。

属性の型: String

DefaultDisplayName

オプション。

関連付けの既定の表示名。

属性の型: String

IsCached

オプション。

この関連付けが頻繁に使用されるかどうかを指定します。

既定値: true

属性の型: Boolean

子要素

要素

説明

MetadataObject の LocalizedDisplayNames 要素 (BDCMetadata スキーマ)

LocalizedDisplayNames 要素は、関連付け用のローカライズされた名前のリストです。

MetadataObject の Properties 要素 (BDCMetadata スキーマ)

Properties 要素は、関連付けのプロパティを指定します。

AccessControlList 要素 (BDCMetadata スキーマ)

AccessControlList 要素は、関連付けへのアクセス権のセットを指定します。

Association の SourceEntity 要素 (BDCMetadata スキーマ)

SourceEntity 要素は、関連付けにおける接続元外部コンテンツ タイプを指定します。

Association の DestinationEntity 要素 (BDCMetadata スキーマ)

DestinationEntity 要素は、関連付けにおける接続先外部コンテンツ タイプを指定します。

親要素

要素

説明

Method の MethodInstances 要素 (BDCMetadata スキーマ)

関連付けを含む MethodInstances 要素。