InfoPath フォーム Web パーツについて

最終更新日: 2010年4月5日

適用対象: SharePoint Server 2010

Microsoft SharePoint Server 2010 では、新しい InfoPath フォーム Web パーツを使用して Web ページで InfoPath フォームをホストできます。Microsoft Office SharePoint Server 2007 では、InfoPath フォームを Web ページでホストする必要がある場合に、XmlFormView コントロールを使用し、Visual Studio でコードを記述する必要がありました。今後は、コードを 1 行も記述しなくても、InfoPath フォーム Web パーツを Web パーツ ページに追加し、発行済みのフォームに関連付けることができます。

InfoPath フォーム Web パーツを使用すると、フォーム ライブラリに発行された InfoPath ブラウザー フォームをホストすることができます。また、InfoPath Designer 2010 を使用してカスタマイズされた場合は、対応するフォームを SharePoint リストでホストすることができます。さらに、InfoPath フォーム Web パーツをページ内の他の Web パーツに接続して、データの送信や受信を行うこともできます。

例のシナリオ

次に、InfoPath フォーム Web パーツを使用して作成できるソリューションの例をいくつか示します。

  • 住宅ローン計算機能

    値を入力し、データを Excel Web Access Web パーツに送信して、住宅ローンの返済額を計算するための簡単な住宅ローン計算機能を InfoPath フォーム Web パーツを使用して作成できます。

  • 同じページで顧客リストと注文リストのデータを管理

    顧客リストのアイテムを表示または編集しているときに、その顧客のすべての注文を関連する注文リストから管理できます。管理できるようにするには、SharePoint 注文リスト Web パーツに接続し、InfoPath フォーム Web パーツでホストされている InfoPath 顧客フォームの顧客 ID の値に基づいてその内容をフィルター処理します。

  • SharePoint リストまたはライブラリでヘルプ チケットを管理

    ヘルプ チケット リストまたはライブラリのアイテムをすばやく簡単に表示または編集します。ヘルプ チケット リスト Web パーツでアイテムを選択すると、リスト アイテム ID がリスト アイテムの詳細を表示する InfoPath フォーム Web パーツに送信されます。

  • 顧客の要求フォームに連絡先情報を自動的に入力

    新しい顧客の要求フォームに入力するときに、顧客リスト Web パーツのアイテムを選択し、InfoPath フォーム Web パーツの要求フォームのフィールドに値を送信することによって、顧客リストのデータを使用して連絡先情報を自動的に入力できます。