手順 1: Web パーツ ソリューションのための Visual Studio 2010 プロジェクトを設定する

最終更新日: 2010年4月7日

適用対象: SharePoint Server 2010

ここでは、Word Automation Services Web パーツのソリューション例のためにセットアップする方法を説明します。

Word Automation Services Web パーツのソリューション例のためのセットアップ

このチュートリアルで作成するカスタム アプリケーションは、入力として指定された SharePoint ドキュメント ライブラリから特定のファイル セットを取得し、Word Automation Services を使用してファイルを指定された出力形式に変換し、変換したファイルを出力用の SharePoint ドキュメント ライブラリに配置します。

次の手順では、Word Automation Services 変換ジョブの入力用と出力用の SharePoint ドキュメント ライブラリを作成します。

入力用と出力用の SharePoint ドキュメント ライブラリを作成するには

  1. ドキュメント ライブラリを作成する権限がユーザーにある SharePoint Server 2010 サーバー上のサイトに移動します。

  2. [サイトの操作] をクリックして、次に [新しいドキュメント ライブラリ] をクリックします。

  3. ドキュメント ライブラリに「Input」という名前を付けます。

  4. [作成] をクリックします。

    このドキュメント ライブラリは、Word Automation Services 変換ジョブのファイル入力場所です。たとえば、http://wordserver/demo/input/ のようになります。

  5. [サイトの操作] をクリックして、次に [新しいドキュメント ライブラリ] をクリックします。

  6. ドキュメント ライブラリに「Output」という名前を付けます。

  7. [作成] をクリックします。

    このドキュメント ライブラリは、Word Automation Services 変換ジョブのファイル出力場所です。たとえば、http://wordserver/demo/output/ のようになります。

このウォークスルーでは、Web パーツを使用して Word Automation Services 変換ジョブを開始する方法を示します。Web パーツを作成するには、Visual Studio 2010 ビジュアル Web パーツ テンプレートを使用します。

Visual Studio 2010 ビジュアル Web パーツ プロジェクトを作成するには

  1. 管理者として Visual Studio 2010 を開始します。

    重要重要

    SharePoint 2010 ファームに適切にプロジェクトを発行するには、管理者として Visual Studio 2010 を開始する必要があります。

  2. [ファイル] をクリックして、[新規作成]、次に [プロジェクト] をクリックします。

  3. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの、[インストールされているテンプレート] で、(まだ展開されていない場合は) [Visual C#]、[SharePoint] の順に展開して、次に [2010] をクリックします。

  4. テンプレートの種類の一覧で、[視覚的 Web パーツ] を選択します。

  5. プロジェクトに、たとえば、「ConvertDocuments」という名前を付けます。

  6. [OK] をクリックして、プロジェクトの作成を開始します。

  7. SharePoint カスタマイズ ウィザードの、[デバッグのサイトとセキュリティ レベルの指定] ページから、ソリューションのための SharePoint サイトを確認してください。

  8. SharePoint カスタマイズ ウィザードの [ デバッグのサイトとセキュリティ レベルの指定] ページで、[ファーム ソリューションとして配置する] が選択されていることを確認します。

    重要重要

    部分的に信頼されたコードを使用して Word Automation Services オブジェクト モデルにアクセスすることはできないので、オプション [ファーム ソリューションとして配置する] を選択する必要があります。

  9. [完了] をクリックして、プロジェクトの作成を完了します。

Word Automation Services オブジェクト モデルをコードで使用するには、Word Automation Services アセンブリに参照を追加します。

Word Automation Services に参照を追加するには

  1. ソリューション エクスプローラーで [参照] を右クリックし、[参照の追加] をクリックします。

  2. [参照の追加] ダイアログ ボックスで、[参照] タブをクリックします。Microsoft.Office.Word.Server.dll アセンブリは、SharePoint Server 2010 の\ISAPI フォルダーにあります。このフォルダーへのパスは、通常、次のようになります。

    %systemdrive%:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\ISAPI

  3. Microsoft.Office.Word.Server.dll を選択して、次に [OK] をクリックして参照を追加します。

    注意

    Microsoft.Office.Word.Server.dll が .NET Framework のより新しいバージョンを必要とするという警告が表示された場合は、[はい] をクリックして参照を追加します。次に、通常は以下のパスを持つ System.Web.DataVisualization に参照を追加します。

    %windir%\Assembly\GAC_MSIL\System.Web.DataVisualization\3.5.0.0__31bf3856ad364e35\

関連項目

タスク

手順 2: Web パーツの作成

手順 3: Web パーツ ソリューションをビルドして展開する

概念

チュートリアル: Word Automation Services を使用する Web パーツを作成する