Excel Services ECMAScript の概要
最終更新日: 2010年4月7日
適用対象: SharePoint Server 2010
Microsoft SharePoint Server 2010 では、Excel Services に、ECMAScript (JavaScript、JScript) に対するサポートが追加されました。JavaScript は、Excel Services での新しい種類のソリューションを可能にします。
Excel Services での JavaScript オブジェクト モデルにより、開発者はページの Excel Web Access Web パーツ コントロールを自動化、カスタマイズ、および操作できるようになります。JavaScript オブジェクト モデルを使用することにより、マッシュアップやページの 1 つあるいは複数の Excel Web Access Web パーツ コントロールを操作する、その他の統合されたソリューションを構築することができます。またブックに、より多くの機能を追加し、関連するコードを作成できるようにします。
JavaScript オブジェクト モデルを使用することにより、Excel Web Access Web パーツでのユーザーの対話型操作を検出して、それに対応し、プログラミングにより 1 つあるいは複数の Excel Web Access Web パーツで作業することができます。
ECMAScript オブジェクト モデルの使用
Excel Services で JavaScript オブジェクト モデルを使用するには、Excel Web Access Web パーツを含むページに JavaScript コードを挿入します。これはコンテンツ エディター Web パーツを使用して Web パーツ ページにコードを追加するか、あるいは .aspx ページを直接編集することによって行うことができます。
Excel Services での JavaScript オブジェクト モデルにより、開発者は以下の操作ができるようになります。
範囲、表、ピボットテーブル、グラフ、およびシートなどのブック内のアイテムにアクセスします。
範囲あるいは名前付き範囲によって、セルから値を設定および取得します。
ユーザーがアクティブな選択あるいはアクティブ セルを変更したとき、あるいはユーザーがセルを編集し始めたときに、イベントを発生させます。
異なる領域にスクロールして、表示されたシートあるいは名前付きアイテムを切り替えます。
詳細については、次のリンクを参照してください。
Excel Services での JavaScript オブジェクト モデルの詳細については、「Ewa」名前空間参照ドキュメントを参照してください。
コンテンツ エディター Web パーツを使用することにより、Excel Services で JavaScript オブジェクト モデルと情報をやり取りする方法の例については、「チュートリアル: コンテンツ エディター Web パーツを使用した開発」を参照してください。
ECMAScript .js ファイルの場所
JavaScript オブジェクト モデルの縮小処理された .js ファイルは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS ディレクトリにインストールされます。ファイルの名前は EwaMoss.js です。
.aspx ページまたは .js ファイル内で JavaScript オブジェクト モデルを使用する方法に関する基本情報については、「ECMAScript を使用するアプリケーション ページをセットアップする」を参照してください。