言語的クエリ機能 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
FAST Search Server 2010 for SharePoint のクエリと結果の言語的処理に関連する詳細について説明します。
最終更新日: 2011年9月1日
適用対象: SharePoint Server 2010
この記事の内容
エンドユーザー ロケールがクエリ結果に与える影響
クエリでステミングを有効および無効にする方法
クエリで類義語を管理する方法
クエリでのスペルの自動修正
検索結果がない場合のクエリの自動再送信
適用先: Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint
エンドユーザー ロケールがクエリ結果に与える影響
FAST Search Server 2010 for SharePoint では、次の機能を制御するために、エンドユーザーのロケールを使用します。
クエリ用語の言語固有の正規化。これには、複合語を分割し空白文字を検出するワードブレイカー機能が含まれています。
言語固有のステミング。
クエリおよび結果内の日付/時刻の書式の解釈。
ロケール固有の書式ルールの解釈。
Query Web サービスの場合は、Microsoft.Search.Query スキーマの QueryText 要素 の Language 属性を使用して言語を指定できます。指定されない場合、既定値は Web サービスをホストするサイトの言語です。
クエリ オブジェクト モデルの場合は、KeywordQuery の Culture プロパティを使用できます。
クエリでステミングを有効および無効にする方法
ステミングとは、屈折語をステム形式にしたり、ステムを屈折形式にすることにより、語句間の関係を考慮に入れる一種のクエリ拡張です。たとえば、"swimming" と "swam" という語句は、ステム "swim" に関連付けることができます。
Query Web サービスの場合、Microsoft.Search.Query スキーマの EnableStemming 要素 を使用して、クエリごとにステミングのオン/オフを切り替えることができます。クエリ オブジェクト モデルの場合は、KeywordQuery 内の EnableStemming プロパティを使用できます。
クエリで類義語を管理する方法
キーワード管理 (FAST Search Server 2010 for SharePoint) 機能を使用して、類義語の関係を定義できます。
クエリでのスペルの自動修正
FAST Search Server 2010 for SharePoint では、一般的な辞書ではなく 検索インデックスの用語の頻度に基づく、スペルの自動修正をサポートしています。
Query Web サービスの場合、Microsoft.Search.Query スキーマの EnableSpellcheck 要素を使用して、クエリごとにスペル修正のオン/オフを切り替えることができます。クエリ オブジェクト モデルの場合は、EnableSpellcheck プロパティを使用できます。
検索結果がない場合のクエリの自動再送信
検索結果が出ないクエリの自動再送信を指定できます。再送信されたクエリの場合、1 つ以上の言語的機能を有効にして、可能性のある複数の結果を提供できます。Query Web サービスの場合は、Microsoft.Search.Query スキーマの ResubmitFlags 要素を使用して、この機能を適用できます。