検索コネクタ フレームワークのトラブルシューティング

Microsoft SharePoint Server 2010 検索コネクタ フレームワークの操作時に発生する可能のある問題のトラブルシューティング情報について説明します。

最終更新日: 2010年10月8日

適用対象: SharePoint Server 2010

新しいトラブルシューティング情報を入手した場合は、このトピックを更新します。

検索コネクタ フレームワーク問題のトラブルシューティング

以下の表では、SharePoint Server Search コネクタ フレームワークで発生する可能性のある現象と問題を確認し、その解決策を示します。

表 1. 検索コネクタに関する現象、問題、および解決策

現象

問題

解決策

クロール ログで次のエラーが発生します。Business Data Connectivity によるアクセス拒否

この問題は、モデルおよび外部コンテンツ タイプに正しくないアクセス許可が設定されたことが原因で発生している可能性があります。

モデルで認証モードとして PassThrough を指定した場合、既定のコンテンツ アクセス アカウントには、モデル ファイル、およびクロールする必要のあるすべての外部コンテンツ タイプに対する Execute アクセス許可が必要です。コンテンツ ソースでクロール ルールが使用されている場合、クロール ルール内で指定されたユーザーには、Business Data Connectivity (BDC) service モデル ファイルとすべての外部コンテンツ タイプに対する Execute アクセス許可が必要です。

モデルで認証モードとして RevertToSelf を指定した場合、Business Data Connectivity (BDC) service への接続に Search Service アプリケーション プールアカウントが使用されます。またこのアカウントには、BDC モデル ファイルとすべての外部コンテンツ タイプに対する Execute アクセス許可が必要です。

クロール ログに、クロールは正常に完了し、2 つ成功しエラーがないことが表示されています。

Business Data Connectivity (BDC) service モデル ファイルに、コンテンツを列挙するために SharePoint Server Search が使用する RootFinder プロパティがありません。

以下の例に示すように、RootFinder プロパティを methodInstance ファインダーに追加します。

<MethodInstance Name="GetRootFolders_Instance" Type="Finder" ReturnParameterName="Return" ReturnTypeDescriptorName="Return" ReturnTypeDescriptorLevel="0">
    <Properties>
        <Property Name="RootFinder" Type="System.String">Empty</Property>
    </Properties>
</MethodInstance>

BDC モデルはインポートされますが、新しい外部データ ソースを作成するときに、外部データ ソースのリストに表示されません。

BDC モデルに ShowInSearchUI プロパティがありません

以下の例に示すように、LobSystemInstance レベルで ShowInSearchUI プロパティを追加します。

<LobSystemInstances>
    <LobSystemInstance Name="TestSystem">
        <Properties>
            <Property Name="ShowInSearchUI" Type="System.String">x</Property>
        </Properties>
    </LobSystemInstance>
</LobSystemInstances>

Microsoft SharePoint Designer 2010 を使用して BDC モデルを変更すると、変更が有効にならないように見えます。

古い外部コンテンツ タイプが削除されていません。

クロールが処理中か仮想リストへのアクセスが行なわれているときに BDC モデルが削除されると、外部コンテンツ タイプが削除されない場合があります。変更が必要な外部コンテンツ タイプに対するクロールを停止してからモデルを削除します。

注意

BDC モデルを変更する場合は、外部システムのコンテンツ ソースは削除後に再作成する必要があります。

データベース応答が調整されたことを示すエラーや同等のエラーが、クロール ログに表示されます。

既定では、SharePoint Server Search は外部システムからの 25,000 を超えるアイテムはクロールしません。

BDC は、外部システムから返されるアイテム数を調整します。以下の Windows PowerShell コマンドレットを使用して、既定の限度より多いアイテムを持つ外部システムに対する調整を無効にできます。

$proxy=Get-SPServiceApplicationProxy | 
where {$_.TypeName -match "Business Data Connectivity Service Application Proxy"} #"Business Data Connectivity Proxy"}  
$throttleItems=Get-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig -Scope DataBase -ThrottleType Items -ServiceApplicationProxy $proxy
Set-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig –Enforced:$false -Identity $throttleItems
$throttleItems=Get-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig -Scope DataBase -ThrottleType Items -ServiceApplicationProxy $proxy
$throttleItems
$throttleconnections=Get-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig -Scope Global -ThrottleType Connections -ServiceApplicationProxy $proxy
Set-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig –Enforced:$false -Identity $throttleconnections
$throttleconnections=Get-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig -Scope Global -ThrottleType Connections -ServiceApplicationProxy $proxy
$throttleconnections
iisreset

検索結果リンクが新しいプロファイル ページをポイントしません。

新しいプロファイル ページ、URL の変更など、プロファイル ページの変更を取得するにはフル クロールを実行する必要があります。

プロファイル ページが変更されたすべての外部コンテンツ タイプに対して、フル クロールを開始します。

クロールは成功しますが、クロール ログは、すべてのアイテムがクロールされたが、アイテムのメタデータに基づく検索で結果が返されていないことを示しています。

UseClientCachingForSearch プロパティが IdEnumerator メソッド インスタンスに設定されているか、UseClientCachingForSearch プロパティが、識別子のみを返す Finder メソッド インスタンスに設定されています。

UseClientCachingForSearch プロパティを使用する場合、SharePoint Server Search は、Finder メソッドによって返されるメタデータをキャッシュし、SpecificFinder メソッドを呼び出しません。アイテムごとに、このキャッシュのみがインデックス化されます。IdEnumerator ステレオタイプまたは識別子のみを返す Finder については、UseClientCachingForSearch プロパティを削除します。