省略記号とレンダリングの制限

最終更新日: 2015年3月9日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

SharePoint Foundation では、フィールドのテキストの長さがモバイルの web.config ファイル (%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\MOBILE にある) で設定された制限を超えていると、モバイル デバイス ビューアーに省略記号が表示されます。モバイルの編集フォームでは、大量のデータが含まれるアイテムの場合、SharePoint Foundation がフィールド型ごとのフィールド編集を無効にして、コンテンツが指定された制限を超えてもデータが失われないようにします。どちらの場合も、モバイル デバイスに表示される内容は、モバイル レンダリングの制限によって決まります。

レンダリングの制限では、モバイル コントロールで使用される省略記号のレンダリングのためのテキストの長さの制限を定義するだけでなく、コントロールに表示されるオプションの数も定義します。レンダリングの制限とその既定値の一覧については、このトピックの最後にある表を参照してください。

制限を構成する 2 つの方法

レンダリングの制限は、次のどちらかの方法で決定されます。

• ファーム全体の既定の制限は、モバイルの web.config ファイルで設定されます。このファイルは編集できます。

• SPWeb の Properties プロパティを使用すると、既定の制限を Web サイトごとにプログラムによって変更できます。Web プロパティによる変更は、サブサイトには継承されません。

モバイルの Web.config ファイルを変更する

モバイルの web.config 内の各制限設定は、ファイルの <appSettings> セクションでキーと値のペア (たとえば <add key="mobile_webtitlelimit" value="20" />) として表されます。テキストの長さの制限が 0 に設定されている場合や、エントリが指定されていない場合は、そのキーでは省略記号のレンダリングがオフになります。

オブジェクト モデルを使用して Web サイトごとに既定の制限を変更する

Web サイトごとにレンダリングの制限をカスタマイズできるようにするために、SharePoint Foundation では、最初に SPWeb オブジェクトのプロパティ バッグ (Properties プロパティ) にレンダリング制限のパラメーターが格納されているかどうかを確認します。格納されている場合は、プロパティ バッグに格納されている値がレンダリングの制限となります。それ以外の場合は、web.config に格納されている値がレンダリングの制限となります。したがって、個々のサイトのプロパティ バッグの設定は、モバイルの web.config のファームの設定よりも優先します。

モバイル コントロールのレンダリングの制限を変更するには、Properties プロパティのプロパティ バッグ (SPPropertyBag) オブジェクトにプロパティを追加します。以下の例で、特定の Web サイトのリスト タイトルのレンダリング制限を 256 文字に変更する方法を示します。

SPWeb webSite = SPContext.Current.Site.AllWebs["MyWebSite"];
webSite.Properties["mobile_listtitlelimit"] = "256";
webSite.Properties.Update();

Dim webSite As SPWeb = SPContext.Current.Site.AllWebs("MyWebSite")
webSite.Properties("mobile_listtitlelimit") = "256"
webSite.Properties.Update()

この例では、Microsoft.SharePoint 名前空間および Microsoft.SharePoint.Utilities 名前空間で、using ディレクティブ (Visual Basic では Imports) が必要です。

レンダリングの制限

以下の表では、モバイル ページで使用されるレンダリングの制限パラメーターについて説明し、その既定の最大値を示します。単位は、半角文字または全角文字に関係なく文字数です。