コンテンツ移行パッケージを使用する

最終更新日: 2009年10月2日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
ExportSettings.xml
Requirements.xml
RootObjectMap.xml
SystemData.xml
UserGroups.xml
Manifest.xml

コンテンツ移行パッケージは、エクスポート動作に含まれるすべてのコンテンツと、データの構造を説明するマニフェスト ファイルすべてを含むデータ ファイルのセットから構成されます。

コンテンツ移行パッケージに含まれるファイルの簡単な説明を次に示します。

ExportSettings.xml

ExportSettings.xml ファイルは、エクスポートのロジックを確認し、エクスポートに必要な内容がパッケージにすべて含まれるようにするために使用されます。

<ExportSettings xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
   xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" SiteUrl="http://server1/" 
   FileLocation="c:\" BaseFileName="cmfile.cmp" IncludeSecurity="None" 
   IncludeVersions="LastMajor" ExportMethod="ExportAll" 
   ExportChangesSinceDate="0001-01-01T00:00:00"
   xmlns="urn:deployment-exportsettings-schema">
   <ExportObjects />
</ExportSettings>

Requirements.xml

Requirements.xml ファイルには、インポートを実行する前の予備的なチェックとして使用される情報が含まれます。この XML ファイルは、次のような情報を確認します。

  • インポート先に言語がインストールされていること (この場合は、英語)。言語がインストールされていない場合、インポートは失敗します。

  • インポート先にテンプレートがインストールされていること (この場合は、ID が "STS#1" であるテンプレートの英語バージョン)。テンプレートがインストールされていない場合、インポートは失敗します。

  • インポート先にフィーチャー定義がインストールされていること。フィーチャー定義がインストールされていない場合、インポートは失敗します。

    注意

    インポートの完了後に、すべての機能がアクティブ化されます。

  • インポート先で、Web パーツが安全なコントロールのリストに含まれていること。その場合は、インポートが続行されます。Web パーツが安全なコントロールのリストに含まれていない場合は、警告が表示されて、インポートが続行されます (HaltOnWarning が true に設定されている場合を除く)。

    注意

    オブジェクト モデルは、インポート先に Web パーツ DLL がインストールされていることは確認しません。これは、管理者が確認する必要があります。

<Requirements xmlns="urn:deployment-requirements-schema">
   <Requirement Type="Language" Id="1033" Name="English" /> 
   <Requirement Type="WebTemplate" Id="STS#1" Name="1033" Data="English" /> 
   <Requirement Type="WebPart" 
      Id="Microsoft.SharePoint.dll v2.0.50727" 
      Name="2242cce6-491a-657a-c8ee-b10a2a993eda" /> 
   <Requirement Type="FeatureDefinition" 
      Id="695b6570-a48b-4a8e-8ea5-26ea7fc1d162" 
      Name="ctypes" />
...

RootObjectMap.xml

RootObjectMap.xml ファイルは、インポートするトップレベルのオブジェクト、つまり、親オブジェクトのないオブジェクトを定義します。

次の例では、トップレベルのオブジェクトが 1 つだけあります。ただし、エクスポートにはすべての依存関係が含まれ、依存関係はエクスポートする Web サイトの外部にも存在する可能性があるため、トップレベル オブジェクトは複数存在する場合もあります。

<RootObjects xmlns="urn:deployment-rootobjectmap-schema">
   <RootObject Id="d78135df-74f0-44ff-86d9-44cb5583f3a1" 
   Type="Web" ParentId="00000000-0000-0000-0000-000000000000" 
   WebUrl="/" Url="/" IsDependency="false" /> 
</RootObjects>

SystemData.xml

SystemData.xml ファイルには、SharePoint Foundation によって拡張されたサーバーにインストールされているすべての既定のオブジェクトが含まれます。この情報は主に、エクスポート/インポート操作で GUID が保持される場合に使用されます。

このファイルには、スキーマ バージョンが含まれます。このバージョンがインポート先のバージョンと一致しない場合、インポートは失敗します。

<SystemData xmlns="urn:deployment-systemdata-schema">
<SchemaVersion Version="12.0.x.0" Build="12.0.0.xxxx" DatabaseVersion="xxxx" SiteVersion="0" /> 
<ManifestFiles>
<ManifestFile Name="Manifest.xml" /> 
</ManifestFiles>
<SystemObjects>
<SystemObject Id="d78135df-74f0-44ff-86d9-44cb5583f3a1" Type="Web" Url="/" /> 
<SystemObject Id="6b4bd918-76a0-4b7e-8e09-4a0356543e42" Type="Folder" Url="/" />
...

UserGroups.xml

UserGroup.xml ファイルには、エクスポート元 Web サイトからのすべてのユーザーおよびグループ情報が含まれます。次の例では、ユーザーおよびグループ情報が含まれていません。ユーザーおよびグループ情報を含めるには、IncludeSecurity プロパティを参照します。

<UserGroupMap xmlns="urn:deployment-usergroupmap-schema">
<Users>
<User Id="1" Name="Terry Adams" Login="DOMAIN\username" Email="someone@example.com" IsDomainGroup="False" IsSiteAdmin="True" SystemId="ABCDEFGHIJKLMNOPoQRWfnhXm1/yzIdwDMoDAD==" IsDeleted="false" /> 
</Users>
<Groups /> 
</UserGroupMap>

Manifest.xml

Manifest.xml ファイルは、コンテンツの移行で使用される主要ファイルです。このファイルには、XML にシリアル化されたすべてのエクスポート対象コンテンツを表す SPObject 要素のコレクションが含まれます。各 SPObject 要素には、その要素が SPWebSPFolderSPFile などであるかどうかを示す ObjectType 属性が含まれています。

注意

Manifest.xml ファイルは複数含めることができ、任意の数の小さなファイルに分割することもできます。

Manifest.xml ファイルは、オブジェクトの直線的な関係に基づいています。つまり、すべてのオブジェクトが同じレベル上にあり、包含関係はファイル内に反映されていません。Manifest.xml ファイルでは、各オブジェクトの直前にその親オブジェクトが記述されている必要があります。たとえば、次に示す SPFile のエントリは、Manifest.xml ファイル内でその親オブジェクト SPFolder の次に記述される必要があります。

SPFile オブジェクトには、ファイル コンテンツを含む DAT ファイルを示す FileValue 属性があります。たとえば、次に示す Manifest.xml ファイルのセクションでは、SPFile オブジェクトに対して、このファイルに関連付けられたデータの場所が FileValue="00000001.dat" で示されています。

<SPObject Id="a9a407c3-b155-41cc-9ca1-483525072f70" 
 ObjectType="SPFile" ParentId="bb480411-a95c-49cc-857e-a229194b99d6" 
 ParentWebId="d78135df-74f0-44ff-86d9-44cb5583f3a1" ParentWebUrl="/" 
 Url="/_catalogs/lt/Forms/DispForm.aspx">
  <File Url="_catalogs/lt/Forms/DispForm.aspx" 
   Id="a9a407c3-b155-41cc-9ca1-483525072f70" 
   ParentWebId="d78135df-74f0-44ff-86d9-44cb5583f3a1" ParentWebUrl="/" 
   DirName="_catalogs/lt/Forms" Name="DispForm.aspx" 
   ListId="330e3721-3de2-474a-a4be-05a0831d6b4d" 
   ParentId="bb480411-a95c-49cc-857e-a229194b99d6" 
   ScopeId="e4252b2a-aa90-49f1-b7f5-f59714fd1efd" 
   TimeCreated="2006-03-13T22:58:21" TimeLastModified="2006-03-13T22:58:21" 
   Version="1.0" IsGhosted="true" SetupPath="pages\form.aspx" 
   SetupPathVersion="3" SetupPathUser="1" FileValue="00000001.dat" /> 
</SPObject>

関連項目

概念

コンテンツの移行の概要