InfoPath Forms Services の概要

最終更新日: 2012年1月4日

適用対象: SharePoint Server 2010

この記事の内容
InfoPath Forms Services について
関連情報
InfoPath Forms Services の名前空間

Microsoft SharePoint Server 2010 の一部である InfoPath Forms Services は、InfoPath フォームに記入するための Web ブラウザー環境を提供します。ブラウザー互換のフォーム テンプレート (.xsn) に基づくフォームは、InfoPath Forms Services を実行しているサーバーに展開された場合、InfoPath 2010 がインストールされていないコンピューターからは Web ブラウザーで開くことができ、インストールされていると InfoPath 2010 で開かれます。さらに、ブラウザーまたは InfoPath エディターで同じフォームを使用できるため、フォーム テンプレートをデザインおよび管理するプロセスが大幅に簡素化されます。InfoPath Forms Services テクノロジは、Microsoft SharePoint Server 2010 プラットフォーム上の機能として構築されています。

InfoPath 2010 のデザイン モード ユーザー インターフェイスで作成されるブラウザー互換のフォーム テンプレート (.xsn) は、XmlFormView コントロールによって、SharePoint Server 2010 上で実行されるブラウザーで編集可能なフォームとしてレンダリングされます。Microsoft.Office.InfoPath 名前空間のメンバーに対するマネージ コードで記述されたカスタム ビジネス ロジックを含むブラウザー互換のフォーム テンプレートは、管理者が展開し、SharePoint Server 2010サーバーの全体管理サイトからアクセスされるフォーム テンプレートのグローバル リストを使用して管理する必要があります。このリストを表示して作業するには、サーバーの全体管理サイトを開き、[アプリケーションの全般管理] タブをクリックして、[InfoPath Forms Services] の下の [フォーム テンプレートの管理] をクリックします。

InfoPath Forms Services について

InfoPath Forms Services には、SharePoint Server 2010 を実行できるサーバーと、フォームの発行機能とレンダリング機能にアクセスするためのライセンスが必要です。次に、InfoPath Forms Services の機能に簡単に慣れるためのポイントを示します。

  • InfoPath 2010 の機能には、ブラウザーでは動作しないサブセットがあります。詳細については、「デザイン ワンス フィーチャーの互換性」トピックを参照してください。

  • ユーザー設定コードを使用するフォーム テンプレート、またはユーザー設定コードを使用しなくても完全な信頼を必要とするフォーム テンプレートをデザインするには、Administrator による展開が必要です。コードを使用しないドメイン信頼のフォーム テンプレートは、直接発行して、SharePoint サイトですぐに利用できますが、ユーザー設定コードを使用するフォーム テンプレートでは、ブラウザー対応のフォームとして動作するための追加の手順が必要です。コードを使用するフォーム テンプレートの展開の詳細については、「[方法] 完全信頼を必要とするフォーム コードを含むフォーム テンプレートを展開する」を参照してください。

  • フォームは、複数のプラットフォームのさまざまな Web ブラウザーで動作します。

関連情報

最初に、「InfoPath Forms Services 用のフォーム テンプレートを開発および展開する」トピックを参照してください。InfoPath フォーム テンプレートがブラウザーで動作するようになると、ユーザー設定コードを使用するフォーム テンプレートを作成できます。コードを使用するフォーム テンプレートの展開の詳細については、「[方法] 完全信頼を必要とするフォーム コードを含むフォーム テンプレートを展開する」トピックを参照してください。

[InfoPath フォーム Web パーツ] で InfoPath フォームをホストできるカスタム Web パーツ ページを作成するには、「InfoPath フォーム Web パーツの使用」を参照してください。

InfoPath フォームをホストできるカスタム Web ページを作成するには、「XmlFormView コントロールを含むカスタム Web ページを作成する」を参照してください。

InfoPath 2003 フォーム テンプレートを InfoPath Forms Services 用に移行するには、「InfoPath 2003 管理されたコード フォーム テンプレートを移行する」を参照してください。

さまざまなシナリオでの詳細な手順のトピックの一覧については、「InfoPath Forms Services に関するトピック集」を参照してください。

InfoPath と InfoPath Forms Services に関するその他の記事やリソースについては、MSDN の「InfoPath デベロッパー ポータル」と「InfoPath Forms Services Resource Center (英語)」にアクセスしてください。

InfoPath Forms Services の名前空間

InfoPath Forms Services は、以下の 3 つの名前空間が含まれるオブジェクト モデルを提供します。

  • Microsoft.Office.InfoPath.Server.Administration 名前空間のクラスとメンバーを使用すると、開発者は、フォーム テンプレートの管理を、サーバーで実行されるコードで自動化できます。

  • Microsoft.Office.InfoPath.Server.Controls 名前空間には XmlFormView クラスとそれに関連付けられたクラスが含まれます。これらは、サーバーのカスタム Web ページでブラウザー互換のフォーム テンプレートをレンダリングするために使用できる ASP.NET コントロールを提供します。

  • Microsoft.Office.InfoPath.Server.Controls.WebUI 名前空間のクラスとメンバーは、[InfoPath フォーム Web パーツ] を実装し、サポートします。

関連項目

その他の技術情報

フォーム テンプレートの InfoPath 開発者向けリファレンス

InfoPath Forms Services の概要

フォーム テンプレートおよびモードの概要

フォームを発行する

カスタム Web フォームで InfoPath 2007 フォーム編集環境をホストする