Excel Services のエラー コード
最終更新日: 2008年5月30日
適用対象: SharePoint Server 2010
Excel Services は、Excel Services 内で発生するエラーに基づいて、SOAP 例外にエラーおよびエラー メッセージを生成します。次の表は、Excel Web Services のメソッドの呼び出しによって SOAP 例外がスローされたときにアクセスできるエラーを示しています。
SoapException クラスの SubCode プロパティを使用して、エラー コードをキャプチャします。SubCode プロパティを使用してエラー コードをキャプチャする方法の詳細については、「[方法] SubCode プロパティを使用してエラー コードをキャプチャする」を参照してください。
Excel Services の警告の詳細については、「Excel Services の警告」を参照してください。
エラー コード
以下の表に、Excel Web Services の警告のエラー コード、関連するメッセージ、説明、および解決方法を示します。
エラー コード |
メッセージ |
説明 |
解決策 |
---|---|---|---|
ApiInvalidArgument |
引数 {0} の値が無効です。 |
API 呼び出しに、無効な引数の値が渡されました。 0 は引数の名前です。その値が無効です。 |
有効な引数の値を使用してください。 |
ApiInvalidCoordinate |
{1} の {0} の座標が無効です。 |
0 は座標名 (行、列、高さ、幅) です。 1 は引数の名前です。この引数が座標構造を保持しています。 取得または設定の呼び出しにおける RangeCoordinates クラスの内容あるいは row\column\height\width パラメーターが無効です。 |
引数の有効な座標値を使用してください。 |
DimensionAndArrayMismatch |
指定した配列のサイズが、目的の範囲のサイズおよび形と一致しません。 |
呼び出し元がブック内に範囲を設定しようとしましたが、配列の値を含むパラメーターが対象範囲に一致していません。 |
指定した配列のサイズが目的の範囲のサイズ (幅 2 列、高さ 3 行など) に一致するようにしてください。 |
DiscontiguousRangeNotSupported |
範囲の要求が、隣接する範囲を参照していません。Excel Services では、隣接する範囲のみをサポートしています。 |
呼び出し元が、セルの範囲を設定または取得しようとしたときに隣接しない範囲を指定しました。Excel Services では、隣接しない範囲をサポートしません。隣接する範囲のみをサポートします。 |
"A1:B7, B12"、"A1,A3" のような隣接しない範囲ではなく、"A1:B7"、"A1"、"MyTable[#Data]" のような隣接する範囲を入力してください。 |
ExternalDataRefreshFailed |
以下の接続の外部データを取得できません。 {0} データ ソースに到達できないか、データ ソースが応答しないか、データ ソースへのアクセスが拒否された可能性があります。 |
ブック内のデータ ソースを更新しようとして失敗しました。 0 は \n で区切られた接続名の一覧です。 |
データ ソースが利用できること、およびデータ ソースにアクセスする権限があることを確認してください。 |
FileOpenAccessDenied |
このファイルを Excel Services で開く権限がありません。 |
ユーザーがファイルにアクセスする権限がないため、OpenWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。 |
管理者に連絡してください。 |
FileCorrupt |
選択したファイルを開くことができません。ファイルが壊れているか、Information Rights Management で保護されているか、Excel Services でサポートされていないファイル形式です。Excel ではこのファイルを開ける可能性があります。 |
ファイルが壊れているため、OpenWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。 |
このファイルを再度開いてみてください。または、Excel を使用して開いてみてください。 |
FileOpenNotFound |
選択したファイルが見つかりませんでした。ファイルの名前と場所が正しいことを確認してください。 |
ファイルが存在しないため、OpenWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。 |
ファイルの名前変更、移動、削除が行われていないこと、ファイルが信頼できる場所に格納されていること、およびファイルにアクセスできる権限があることを確認してください。問題が解決しない場合は、管理者に問い合わせてください。 |
FileOpenSecuritySettings |
Excel Services のセキュリティ設定が原因で、現時点では選択したファイルを開くことができません。 |
さまざまな理由から、管理者のセキュリティ設定が原因でファイルを開くことができないため、OpenWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。たとえばファイルが大きすぎる、つまり管理者が設定したサイズ制限を超過したことなどが理由として考えられます。 |
管理者に連絡してください。 |
FormulaEditingNotEnabled |
Excel Services のこのリリースでは数式の編集は有効ではありません。 |
呼び出し元が数式をブックに書き込もうとしました。 |
数式を書き込まないようにしてください。Excel Services のこのリリースではサポートされていません。 |
GenericFileOpenError |
選択したファイルを開くときにエラーが発生しました。 |
原因は不明ですが、Excel Services ではファイルを開くことができません。 |
しばらくしてから再度ファイルを開いてください。問題が解決しない場合は、管理者に問い合わせてください。 |
InvalidSheetName |
要求したワークシートがブックにありません。 |
シート名が見つからないか無効です。 |
シート名に有効な値を使用してください。 |
InvalidOrTimedOutSession |
セッションがサーバーで利用できなくなっているため、実行した操作は現時点で完了できません。ブックを再読み込みして新しいセッションを作成できますが、行った変更は失われます。 |
呼び出しの sessionId の値が無効かタイム アウトしています。 |
新しいセッションでブックを再度読み込んでください。 |
IRMedWorkbook |
要求されたブックは IRM 保護されています。Excel Services は IRM 保護されたブックを読み込むことができません。 |
ブックは Information Rights Management (IRM) で保護されているため、OpenWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。 |
IRM 保護されていないブックのみを渡してください。 |
MaxSessionsPerUserExceeded |
1 ユーザーが使用できるセッションの最大数を超えました。操作を完了できません。 |
一定時間に 1 ユーザーが開くことができるセッションの最大数を超過しました。この制限は管理者によって設定されます。 |
制限を超えないようにするか、管理者に連絡してください。 |
MultipleRequestsOnSession |
既にこのセッションでは操作を処理中です。セッションでは一度に 1 つの操作しか処理できません。 |
同じセッションで複数の要求が発行されました。セッションで処理できるのは、一度に 1 つの要求だけです (一部例外があります)。 |
操作を再度実行してください。 |
NotMemberOfRole |
アクセスが拒否されました。この操作の実行またはこのリソースにアクセスするための権限がありません。 |
呼び出し元に、サーバーにアクセスする権限がありません。 |
管理者に連絡してください。 |
ObjectTypeNotSupported |
Excel Services でサポートされていないオブジェクトの種類が指定されていました。操作はロールバックされました。 |
呼び出し元が、サポートされていないオブジェクトの種類の値を範囲に書き込もうとしました。 |
サポートされているオブジェクトの種類を使用して、操作をやり直してください。 |
OperationCanceled |
操作は取り消されました。 |
ユーザーが CancelRequest メソッドを呼び出したため、実行中の操作が取り消されました。 |
現在の操作を取り消す場合に限り、CancelRequest メソッドを呼び出してください。 |
RangeParseError |
範囲の要求を解析できませんでした。 |
A1 接尾辞を持つメソッド (SetCellA1、SetRangeA1、GetCellA1、および GetRangeA1) に渡された範囲を解析できませんでした。 |
"Sheet1!Range("A6:A15")" などの A1 表記、または "[ShipCity].[#Headers]" などの有効な構造化参照を使用して、範囲の参照を入力してください。 |
RangeRequestAreaExceeded |
要求された範囲の領域が 1,000,000 セルを超えています。 |
要求された範囲が、1,000,000 のセル制限を超えています。 |
セル数が 1,000,000 を超える範囲を返すには、複数の呼び出しを使用してください。 |
RetryError |
要求を処理できません。 |
Excel Services がリソース不足の状態になる場合があります。このようなときに、Excel Services は要求の拒否を始める場合があります。 |
しばらくしてから、この操作をもう一度実行してください。 |
SaveFailed |
ファイルを保存するときにエラーが発生しました。 |
GetWorkbook メソッドの呼び出しに失敗しました。 |
ファイルの保存をやり直してください。 |
SetRangeFailure |
要求された操作により、編集できないセルの内容が上書きされようとしました。 |
呼び出し元が、保護されたセル (数式が含まれるセルなど) を持つ範囲に値を書き込もうとしました。 |
Excel Services では、空のセルまたは値のあるセルのみ編集できます。 |
SheetRangeMismatch |
シート引数として指定されたシートが、範囲引数で指定されたシートと同じではありません。 |
sheetName パラメーターに渡されたシートの名前が、rangeName パラメーターに指定されたシートの場所と一致していません。 |
範囲引数とシート引数の両方でシートを指定する場合、Calculate(Sheet1, Sheet1!Range("A1")) のように、同じシート名を指定してください。 |
SpecifiedRangeNotFound |
要求した範囲がシートにありません。 |
A1 接尾辞を持つメソッド (SetCellA1、SetRangeA1、GetCellA1、および GetRangeA1) に渡された範囲を見つけることができませんでした。 |
指定した範囲がシートに存在していることを確認してください。 |
WorkbookNotSupported |
選択したファイルに Excel Services でサポートされていない機能が含まれているため、選択したファイルを開くことができません。ブック内でサポートされていない以下の機能が検出されました: {0} |
サポートされていない機能がブックに含まれています。 0 は \n で区切られたサポートされていない機能名の一覧です。 |
Excel Services でサポートされていない機能がブックに含まれていないことを確認してください。 |
関連項目
タスク
[方法] SubCode プロパティを使用してエラー コードをキャプチャする