シングル コピー クラスタからアクティブ メールボックスの役割を削除する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-11-19

ここでは、シングル コピー クラスタ (SCC) からアクティブ ノードを削除する方法について説明します。アクティブ ノードを削除するために実行できるアンインストール手順には、次の 2 つがあります。

  • クラスタ化メールボックス サーバー (CMS) のみをアンインストールし、アクティブ ノードをパッシブ ノードに変換する
  • CMS およびメールボックスの役割をアンインストールし、Microsoft Exchange Server 2007 をノードから削除する

コマンドライン バージョンのセットアップ (Setup.com) は、どちらの手順を実行する場合にも使用できます。Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) セットアップ ウィザードは、2 番目の手順を実行する場合にのみ使用できます。パッシブ ノードへのアクティブ ノードの変換には使用できません。

note注 :
Exchange 2007 の RTM (Release To Manufacturing) 版の Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードを使用して、以下に示す最後の手順を実行することもできます。RTM と SP1 のセットアップ ウィザードの手順はどちらも同じですが、Windows Server 2008 では、SP1 のセットアップ ウィザードしか実行できません。

開始する前に

いずれの手順を実行する場合も、複数の CMS を含む SCC については特別な考慮事項があることに注意してください。複数の CMS を含む SCC から CMS を削除する場合は、「クラスタ化メールボックス サーバーのアンインストール」を参照することをお勧めします。

この操作を実行する前に、すべてのメールボックスを削除する必要があります。

コマンド ラインの手順では、<CMS 名> が削除対象の CMS の名前です。

セットアップで CMS を削除するには、CMS のネットワーク名リソースおよび IP アドレス リソースがオンラインになっている必要があります。

クラスタ内のどのノードが現在 CMS をホストしているかを確認する必要があります。これを確認するには、CMS の名前を指定して Get-ClusteredMailboxServerStatus コマンドを実行します。

この手順を実行するには、削除する CMS を現在ホストしているコンピュータに、Exchange サーバー管理者の役割が委任されているアカウントを使用してログオンする必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Setup.com を使用して、Exchange 2007 SP1 を実行している SCC 内のアクティブ ノードから CMS およびメールボックスの役割を削除するには、次の操作を行います。

  1. アクティブ ノード上でコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. Exchange Server プログラム ファイルの下にある bin ディレクトリに移動します。既定では、Exchange Server は %ProgramFiles%\Microsoft\Exchange Server\bin にインストールされます。

  3. 次のコマンドを実行します。

    Setup.com /mode:uninstall /removeCMS /CMSName:<CMSName>
    
  4. セットアップが完了したら、ノードを再起動します。

  5. ノードが再起動されたら、Exchange Server プログラム ファイルのフォルダとサブフォルダから残りのすべてのファイルとフォルダを削除します。また、%SystemDrive%\ExchangeSetupLogs のフォルダとサブフォルダも削除できます。

Setup.com を使用して、Exchange 2007 RTM を実行している SCC 内のアクティブ ノードから CMS およびメールボックスの役割を削除するには、次の操作を行います。

  1. アクティブ ノード上でコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. Exchange Server プログラム ファイルの下にある bin ディレクトリに移動します。既定では、Exchange Server は %ProgramFiles%\Microsoft\Exchange Server\bin にインストールされます。

  3. 次のコマンドを実行します。

    Setup.com /removeCMS /CMSName:<CMSName>
    
  4. CMS が削除されたら、次のコマンドを実行して Exchange Server をアンインストールします。

    Setup.com /m:uninstall
    
  5. セットアップが完了したら、ノードを再起動します。

  6. ノードが再起動されたら、Exchange Server プログラム ファイルのフォルダとサブフォルダから残りのすべてのファイルとフォルダを削除します。また、%SystemDrive%\ExchangeSetupLogs のフォルダとサブフォルダも削除できます。

Exchange 2007 RTM または Exchange 2007 SP1 を実行している SCC で、Setup.com を使用して CMS を削除し、アクティブ ノードをパッシブ ノードに変換するには、次の操作を行います。

  1. アクティブ ノード上でコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. Exchange Server プログラム ファイルの下にある bin ディレクトリに移動します。既定では、Exchange Server は %ProgramFiles%\Microsoft\Exchange Server\bin にインストールされます。

  3. 次のコマンドを実行します。

    Setup.com /removeCMS /CMSName:<CMSName>
    
  4. セットアップが完了したら、ノードを再起動します。再起動の完了後、ノードにはパッシブ クラスタ化メールボックスの役割と管理ツールの役割がインストールされています。

Exchange Server 2007 SP1 セットアップ ウィザードを使用して、SCC 内のアクティブ ノードから CMS およびメールボックスの役割を削除するには、次の操作を行います。

  1. アクティブ ノードで Windows コントロール パネルを開き、[プログラムと機能] (Windows Server 2008) または [プログラムの追加と削除] (Windows Server 2003) に移動します。

  2. [Microsoft Exchange Server 2007] を選択し、[アンインストール] (Windows Server 2008) または [削除] (Windows Server 2003) をクリックします。

  3. Exchange Server 2007 SP1 セットアップ ウィザードが Exchange 保守モードで起動します。[次へ] をクリックします。

  4. [サーバーの役割の選択] ページで、[アクティブ クラスタ化メールボックスの役割][管理ツール] チェック ボックスをオフにし、[次へ] をクリックします。

  5. [インストールの前提条件の確認] ページには、確認が実行されるごとに状態が表示されます。確認が正常に完了したら、[アンインストール] をクリックします。

  6. [進行状況] ページに、実行される手順が表示されます。これらの手順の処理について進行状況が表示されます。また、各手順が完了すると、完了の状態が表示されます。すべての手順が正常に完了し、[完了] ページが表示されたら、[終了] をクリックします。

  7. [プログラムと機能] (Windows Server 2008) または [プログラムの追加と削除] (Windows Server 2003) を閉じ、ノードを再起動します。

  8. ノードが再起動されたら、Exchange Server プログラム ファイルのフォルダとサブフォルダから残りのすべてのファイルとフォルダを削除します。また、%SystemDrive%\ExchangeSetupLogs のフォルダとサブフォルダも削除できます。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。