Enable-DatabaseCopy
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-07-20
Enable-DatabaseCopy コマンドレットを使用して、ローカル連続レプリケーション (LCR) を使用するメールボックス サーバー上にデータベースのパッシブ コピーを作成します。
構文
enable-DatabaseCopy -Identity <DatabaseIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-CopyEdbFilePath <EdbFilePath>] [-DomainController <Fqdn>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Exchange 管理者は、Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているサーバーのデータベースに対して LCR を有効にする場合があります。
Enable-DatabaseCopy の操作を正しく開始するには、次の条件が満たされている必要があります。
指定したデータベースを含むサーバーがスタンドアロンの Exchange 2007 メールボックス サーバーである。クラスタ化メールボックス サーバーでは LCR を有効にできません。
指定したストレージ グループとデータベースが存在している。
注 : ストレージ グループとデータベースは、マウントされていてもマウントを解除されていてもかまいません。 指定したデータベースが回復用データベースではない。
コピー用に指定した場所に、コピーを保持できるだけの十分なディスク領域がある。
パスとファイル名が一意である。既に定義されているデータベース コピーに対応させることはできません。
データベース パスの最後が MySample.edb の場合は、コピー パスの最後も MySample.edb である。
Enable-DatabaseCopy の操作が完了すると、以下のすべての処理が行われます。
- Active Directory ディレクトリ サービス内のメールボックス データベース オブジェクトに、必要なすべての属性が割り当てられます。
- 運用データベースの LCR コピーが作成されますが、ストレージ グループ コピーが有効になるまでは機能せず、シードされることもありません。
このタスクでは、タスクを開始するために使用するアカウントに、Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
注 : |
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LCR では、正確に 1 つのデータベースを含むようにストレージ グループが制限されます。この確認は、Enable-StorageGroupCopy コマンドレットが実行されるまで行われません。 |
注 : |
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LCR コピーは Enable-StorageGroupCopy コマンドレットが実行されるまで完全に有効にならず、Disable-StorageGroupCopy コマンドレットによってデータベース レベルまですべて完全に無効にされるため、Disable-DatabaseCopy コマンドレットは存在しません。 |
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.DatabaseIdParameter |
Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。
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Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。 |
CopyEdbFilePath |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EdbFilePath |
CopyEdbFilePath パラメータには、データベースが作成されるパスを指定します。既定のパスは、<Exchange インストール ディレクトリ>\LocalCopies\Storage Group\MBDatabase.edb です。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
Active Directory でクラスタ化メールボックス サーバーを検索するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。 |
エラー
エラー | 説明 |
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指定した EDBFilePath と CopyEDBFilePath が同じであってはなりません。 |
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指定したメールボックス データベースは回復用メールボックス データベースです。LCR は回復用ストレージ グループではサポートされません。 |
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データベースとストレージ グループでは既に LCR が有効になっています。 |
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コピーの場所に、運用 .edb ファイルをホストできるだけの十分な領域がありません。コピーの場所に、運用 .edb ファイルをホストするのに十分な空きディスク領域があることを確認する必要があります。 |
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指定したデータベースの .edb ファイル パスが使用できません。Enable-DatabaseCopy コマンドレットを実行する前に、この問題を修正する必要があります。 |
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LCR はクラスタではサポートされていないため、クラスタで Enable-DatabaseCopy コマンドレットを実行することはできません。 |
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Enable-DatabaseCopy コマンドレットが、指定されたメールボックス データベースの取得に失敗しました。 |
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指定した CopyEdbFilePath が固定ドライブ上にありません。LCR ファイルのパスに使用できるのは、固定の (リムーバブルではない) 記憶域だけです。 |
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指定した CopyEdbFilePath が使用できません。指定した名前のディレクトリは、既にサーバー上に存在します。Enable-DatabaseCopy コマンドレットを実行するには、CopyEdbFilePath の一意のパスを指定する必要があります。 |
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コピーの場所に指定したパスには、既にデータベース ファイルが含まれています。既存のファイルが上書きされないようにするには、ConfigurationOnly パラメータを指定して Move-Database コマンドを使用し、ファイルを移動せずに構成を変更してください。 |
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指定したサーバーにアクセスできないため、Enable-DatabaseCopy コマンドレットはコピーのデータベース ファイルの状態を確認できませんでした。コピーのデータベースの状態を確認するには、サーバーがオンラインである必要があります。 |
例
次の例は、Mailbox Database という名前のデータベースのデータベース コピーを有効にするために使用されている Enable-DatabaseCopy コマンドを示しています。このデータベースは、SG1 という名前のストレージ グループに含まれ、EXLCR1 という名前のサーバー上にあります。
Enable-DatabaseCopy -Identity:"EXLCR1\SG1\Mailbox Database" -CopyEdbFilePath:"D:\DBs\SG1\Mailbox Database.edb"
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。