クラスタ連続レプリケーションの計画チェックリスト

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-10-30

RTM (Release To Manufacturing) 版の Microsoft Exchange Server 2007 または Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) を使用してクラスタ連続レプリケーション (CCR) を展開するには、既存のインフラストラクチャが特定の前提条件を満たしている必要があります。以下のチェックリストを使用して、CCR を展開するための準備ができていることを確認できます。

また、「Exchange 2007 のシステム要件」を参照することをお勧めします。

CCR の一般的な要件

要件 確認

クラスタ化メールボックス サーバー上に作成しようとしている各ストレージ グループには、データベースが 1 つのみ存在します。

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Exchange 2007 がインストールされているクラスタには、Exchange Server 2003、Exchange 2000 Server、またはどのバージョンの Microsoft SQL Server も含めることはできません。Exchange 2007 を、このような他のアプリケーションと共にクラスタ内で実行することはサポートされていません。

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Exchange 2007 をインストールする前に、物理ディスク リソース上ですべての Exchange データをインストールするフォルダが存在し、空であることを確認します。

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クラスタ化メールボックス サーバーのホストとして構成されているクラスタ内のすべてのノードに、同じバージョンの Exchange 2007 をインストールする必要があります。

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各ノードで、同じ場所に Enterprise Edition の Exchange 2007 がインストールされている必要があります。

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ノードの要件

要件 確認

対象のノードは Microsoft Windows Server テスト済み製品カタログに記載されています。サーバーは、クラスタ ソリューションのカテゴリ、または地理的に分散されたクラスタ ソリューションのカテゴリに記載されている必要はありません。ただし、Windows Server テスト済み製品カタログについてのページに記載されている必要があります (このサイトは英語の場合があります)。

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対象のノードは、CPU、メモリ、入出力 (I/O) 機能、ネットワーク、ベンダ、および使用可能なディスク格納域に関して同程度です。サーバーは同一機種である必要はありませんが、処理能力、I/O パフォーマンス、および容量が同等である必要があります。

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ノードには、同じブート ドライブ文字とシステム ドライブ文字を使用して Windows Server 2003 Enterprise Edition、Windows Server 2003 Datacenter Edition、Windows Server 2008 Enterprise Edition、または Windows Server 2008 Datacenter Edition がインストールされている必要があります。さらに、両方のノードのオペレーティング システムが同じでなければなりません。Windows Server 2003 と Windows Server 2008 は同じフェールオーバー クラスタ内で共存できません。

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クラスタは、従来のマジョリティ ノード セット (MNS) クォーラムで構成された 3 ノード クラスタであるか、またはファイル共有監視付きの MNS クォーラムで構成された 2 ノード クラスタである必要があります。ほとんどのユーザーが、ファイル共有監視付きの MNS クォーラムを使用する 2 ノード クラスタを展開することが前提になります。

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ネットワークと名前解決の要件

要件 確認

各ノードは、少なくとも 2 つのネットワーク アダプタを備えており、クラスタから使用できるようになっている必要があります。クライアントおよびその他のサーバーは、2 つのネットワーク アダプタのいずれか一方からアクセスできればかまいません。もう一方のネットワーク アダプタは、クラスタ内の通信に使用されます。

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IP アドレスは、各ノードのパブリック ネットワークとプライベート ネットワークの両方、クラスタ、およびクラスタ化メールボックス サーバーに必要です。

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Windows Server 2003 に CCR ソリューションが展開されている場合、クラスタ内のすべてのノード用のプライベート ネットワークが同じサブネット上にある必要があります。また、クラスタ内のすべてのノードのパブリック ネットワークは同じサブネット上にある必要があり、プライベート ネットワークとは異なるサブネット上にある必要があります。

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Windows Server 2003 に CCR ソリューションが展開され、仮想 LAN (VLAN) が使用されている場合は、ポイント間のラウンド トリップ待ち時間が 0.5 秒未満である必要があります。さらに、2 つのノード間のリンクは、ノード上で稼働するオペレーティング システムから単一のポイント間接続に見える必要があります。

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Windows におけるクラスタ ネットワーク接続の順序と、クラスタ内でのネットワークの優先順位が正しく構成されている必要があります。ネットワーク接続の順序を構成する方法の詳細については、「クラスタ連続レプリケーションのネットワーク接続を構成する方法」を参照してください。

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複数データセンターの構成の場合、クラスタ パブリック ネットワークは、クライアントがどのデータ センターからもクラスタ化メールボックス サーバーにアクセスできるように、十分な帯域幅を提供し、待ち時間を短縮する必要があります。

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複数データセンターの構成の場合、クラスタ ハートビートに使用されるネットワークは、ハートビート パケットの送受信を、構成された必須再試行回数内で行うことができる必要があります。

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格納域の要件

要件 確認

ストレージ グループとデータベースの場所は、両方のクラスタ ノードで同一にする必要があります。

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データベース ファイルとトランザクション ログ ファイルは、別の論理ユニット番号 (LUN) および別のドライブに格納する必要があります。

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それぞれのストレージ グループとデータベースについて同じ場所 (ドライブ文字とパス) を使用している 2 つのノードでは、システムのパフォーマンスと容量が同等になるように格納域を構成する必要があります。

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クラスタ化メールボックス サーバーが含まれている Active Directory ディレクトリ サービス サイト内のハブ トランスポート サーバーには、トランスポート収集機能を使用するための十分な記憶域があります。トランスポート収集の詳細については、「クラスタ連続レプリケーション」を参照してください。

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サービス アカウントの要件

要件 確認

Windows Server 2003 に CCR ソリューションが展開されている場合、クラスタ サービス アカウントは、クラスタ ノードにローカル管理者特権を持っている必要があります。

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Windows Server 2003 に CCR ソリューションが展開されている場合、クラスタ サービス アカウントにはドメイン アカウントを使用する必要があります。また、クラスタ内のノードはすべて、同じクラスタ サービス アカウントを使用する必要があります。

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クラスタ内のすべてのノードが、同じドメインのメンバである必要があります。

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参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。