AD RMS プレライセンス エージェントについて

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-03-10

Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) プレライセンス エージェントを使用して Microsoft Office Outlook の受信者の真正性を証明することができ、受信者は操作のたびに資格情報を求めるメッセージを表示することなくメッセージを開くことができます。このエージェントを展開する前に、次の作業を実行したことを確認してください。

  • RMS 管理者と共に展開計画を調整します。
  • AD RMS サーバーおよびハブ トランスポート サーバー上のソフトウェアが正しくアップグレードされていることを確認します。
  • ハブ トランスポート サーバーおよび AD RMS プレライセンス エージェントを構成します。

AD RMS プレライセンス エージェントは、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) に含まれています。Exchange 2007 の AD RMS の機能を有効にするには、組織内のすべてのハブ トランスポート サーバーで Exchange 2007 SP1 を実行する必要があります。

RMS Server のアップグレードと構成の計画

AD RMS プレライセンス エージェントは、RMS Server 1.0 SP2 または Windows Server 2008 - X64 上の Active Directory Rights Management サービスでのみ機能します。通常は、AD RMS 管理者がこの作業を管理します。

note注 :
Exchange サーバーと AD RMS サーバーが異なるフォレストにある場合は、一方向のフォレストの信頼を確立する必要があります。AD RMS プレライセンス エージェントは、Exchange フォレストにインストールされるので、Active Directory ディレクトリ サービスにクエリを実行するには、AD RMS が存在しているフォレストにアクセスできる必要があります。AD RMS 管理者はこの信頼を確立します。

AD RMS サービスのアップグレードおよび構成の手順の詳細については、「Rights Management Services プレライセンス エージェントの統合の計画」を参照してください。

Windows Server 2003 と Windows Server 2008 との間における機能変更の詳細については、「用語の変更」を参照してください。

ハブ トランスポート サーバーの構成の計画

AD RMS プレライセンス エージェントを使用するには、ハブ トランスポート サーバー上で次の構成が必要です。

  • AD RMS クライアントは、Windows RMS Client 1.0 SP2 を使用してアップグレードします。または、AD RMS プレライセンス エージェントをホストする Exchange 2007 ハブ トランスポート サーバーに Windows Server 2008 – X64 の Active Directory Rights Management サービス クライアントをインストールします。

    note注 :
    Windows Server 2008 - X64 には、既定で Active Directory Rights Management サービス クライアントがインストールされています。
  • AD RMS プレライセンス エージェントを有効にします。

AD RMS をアップグレードして構成し、ハブ トランスポート サーバーを構成し終わると、Microsoft Office Outlook 2007 または Microsoft Windows Mobile 6.0 を使用している電子メール受信者は、資格情報を送信することなく権利が保護されたメッセージを開くことができます。RMS Server 1.0 SP2 の機能である、ライセンス管理されたメッセージのバッチ処理は、AD RMS サーバーまたはサーバー クラスタで実行されます。AD RMS プレライセンス エージェントは、この機能を使用して、権利の保護が行われているメッセージに電子メール受信者が容易にアクセスできるようにします。

詳細情報

詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。