メッセージの再試行、再送信、および有効期限の間隔を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2011-04-05

ここでは、ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされている Microsoft Exchange Server 2007 サーバーで、メッセージの再試行、再送信、および有効期限の間隔を構成する方法について説明します。

開始する前に

以下の手順を実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

再試行の間隔

ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーが次ホップに接続できないと、キューの状態は "再試行" になります。接続試行は、キューの有効期限が切れるか、接続が確立されるまで、指定した再試行間隔で繰り返し行われます。

キューの誤作動による再試行回数の構成

キューの誤作動による再試行回数には、トランスポート サーバーで接続先サーバーとの接続に問題が発生した直後に行う接続の再試行回数を指定します。キューの誤作動による再試行回数は既定では 4 回です。一般に、ネットワークの信頼性が低く、接続の切断が意図せず何度も発生する状態が続いているのではない限り、このパラメータを変更する必要はありません。キューの誤作動による再試行回数を 0 に設定すると、サーバーは失敗した接続の直後には再試行を行わず、次の接続試行は一時エラー発生時の再試行回数によって制御されます。

キューの誤作動による再試行回数を変更するには、次の操作を行います。

  1. メモ帳を使用して、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Bin\EdgeTransport.exe.config ファイルを開きます。

  2. <appSettings> セクションで以下の行を変更します。

    <add key="QueueGlitchRetryCount" value="<Integer>" />
    

    たとえば、キューの誤作動による再試行回数を 6 に変更するには、QueueGlitchRetryCount パラメータを次のように変更します。

    <add key="QueueGlitchRetryCount" value="6" />
    
  3. EdgeTransport.exe.config ファイルを保存して閉じます。

  4. Microsoft Exchange Transport サービスを再起動します。

このパラメータの有効な入力の範囲は、0 ~ 15 です。

キューの誤動作による再試行の間隔の構成

キューの誤作動による再試行の間隔には、QueueGlitchRetryCount パラメータで指定された各接続試行の間隔を指定します。キューの誤作動による再試行の間隔は既定では 1 分です。一般に、ネットワークの信頼性が低く、接続の切断が意図せず何度も発生する状態が続いているのではない限り、このパラメータを変更する必要はありません。

キューの誤作動による再試行の間隔を変更するには、次の操作を行います。

  1. メモ帳を使用して、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Bin\EdgeTransport.exe.config ファイルを開きます。

  2. <appSettings> セクションで以下の行を変更します。

    <add key="QueueGlitchRetryInterval" value="<hh:mm:ss>" />
    

    たとえば、キューの誤作動による再試行の間隔を 30 秒に変更するには、QueueGlitchRetryInterval パラメータを次のように変更します。

    <add key="QueueGlitchRetryInterval" value="00:00:30" />
    
  3. EdgeTransport.exe.config ファイルを保存して閉じます。

  4. Microsoft Exchange Transport サービスを再起動します。

保存期間の値を指定するには、hh:mm:ss の形式で期間として入力します。h = 時間、m = 分、s = 秒です。

一時エラー発生時の再試行回数の構成

一時エラー発生時の再試行回数には、QueueGlitchRetryCount パラメータと QueueGlitchRetryInterval パラメータで制御される接続試行が失敗した後に行う接続試行の回数を指定します。一時エラー発生時の再試行回数は既定では 6 回です。一時エラー発生時の再試行回数を 0 に設定すると、次の接続試行は送信接続失敗時の再試行間隔で制御されます。

Exchange 管理コンソールを使用して一時エラー発生時の再試行回数を設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[エッジ トランスポート] を選択し、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、サーバーを選択します。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [制限] タブをクリックします。

  3. [一時エラー発生時の再試行回数] の隣に整数を入力します。有効な入力値の範囲は 0 ~ 15 です。

  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して一時エラー発生時の再試行回数を設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -TransientFailureRetryCount <Integer>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーで一時エラー発生時の再試行回数を 8 に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 - TransientFailureRetryCount 8
    

このパラメータの有効な入力の範囲は、0 ~ 15 です。

一時エラー発生時の再試行間隔の構成

一時エラー発生時の再試行間隔には、一時エラー発生時の再試行回数で指定した各接続試行の間隔を指定します。ハブ トランスポート サーバーでは、一時エラー発生時の再試行間隔は既定では 5 分になっています。エッジ トランスポート サーバーでは、一時エラー発生時の再試行間隔は既定では 10 分になっています。

Exchange 管理コンソールを使用して一時エラー発生時の再試行間隔を設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[エッジ トランスポート] を選択し、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、サーバーを選択します。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [制限] タブをクリックします。

  3. [一時エラー発生時の再試行間隔 (秒)] の隣に値を秒単位で入力します。Exchange 管理コンソールで、有効な入力値の範囲は 1 ~ 43200 秒 (12 時間) です。

  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して一時エラー発生時の再試行間隔を設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -TransientFailureRetryInterval <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 ハブ トランスポート コンピュータでメッセージの再試行の間隔を 1 分に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 - TransientFailureRetryInterval 00:01:00
    

保存期間の値を指定するには、hh:mm:ss の形式で期間として入力します。h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は 00:00:01 ~ 12:00:00 です。

送信接続失敗時の再試行間隔の構成

送信接続失敗時の再試行間隔には、前回失敗した送信接続に対する再試行の間隔を指定します。前回失敗した接続の試行は、一時エラー発生時の再試行回数一時エラー発生時の再試行間隔によって制御されます。ハブ トランスポート サーバーでは、送信接続失敗時の再試行間隔の既定値は 10 分です。エッジ トランスポート サーバーでの既定値は 30 分です。

Exchange 管理コンソールを使用して送信接続失敗時の再試行間隔を設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[エッジ トランスポート] を選択し、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、サーバーを選択します。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [制限] タブをクリックします。

  3. [送信接続失敗時の再試行間隔 (分)] の隣に値を分単位で入力します。Exchange 管理コンソールで、有効な入力値の範囲は 1 ~ 28800 分 (20 日) です。

  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して送信接続失敗時の再試行間隔を設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -OutboundConnectionFailureRetryInterval <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーで送信接続失敗時の再試行間隔を 45 分に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 - OutboundConnectionFailureRetryInterval 00:45:00
    

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:01 ~ 20.00:00:00 です。

メールボックス配信キューの再試行間隔の構成

メールボックス配信キューの再試行間隔には、ハブ トランスポート サーバーのメールボックス配信キューが、正常に到達できないメールボックス サーバーの配信先への接続を試みる頻度を指定します。既定では、メールボックス配信キューの再試行間隔は 5 分です。メールボックス配信キューの再試行間隔は、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Bin ディレクトリにある EdgeTransport.exe.config アプリケーション構成ファイルの MailboxDeliveryQueueRetryInterval パラメータで制御されます。EdgeTransport.exe.config ファイルに保存される変更は、Microsoft Exchange Transport サービスの再起動後に有効になります。

メールボックス配信キューの再試行間隔を設定するには、次の操作を行います。

  1. メモ帳を使用して、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Bin\EdgeTransport.exe.config ファイルを開きます。

  2. <appSettings> セクションで以下の行を変更します。

    <add key="MailboxDeliveryQueueRetryInterval" value="<hh:mm:ss>" />
    

    たとえば、メールボックス配信キューの再試行間隔を 3 分に設定するには、MaiboxDeliveryQueueRetryInterval パラメータを次のように変更します。

    <add key=" MailboxDeliveryQueueRetryInterval " value="00:03:00" />
    
  3. EdgeTransport.exe.config ファイルを保存して閉じます。

  4. Microsoft Exchange Transport サービスを再起動します。

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:01 ~ 1.00:00:00 です。

メッセージの再試行の間隔の構成

メッセージの再試行の間隔には、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーが状態が "再試行" であるメッセージを再送信する頻度を指定します。既定では、メッセージの再試行の間隔は 1 分です。Microsoft 製品サポート サービスから指示があった場合を除き、既定値を変更しないことをお勧めします。

Exchange 管理シェルを使用してメッセージの再試行の間隔を設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageRetryInterval <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージの再試行の間隔を 2 分に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageRetryInterval 00:02:00
    

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:01 ~ 1.00:00:00 です。

遅延 DSN メッセージの通知のタイムアウト間隔の構成

既定では、遅延 DSN メッセージの通知のタイムアウト間隔は 4 時間です。この通知タイムアウト間隔が経過する前にメッセージを配信できない場合、遅延 DSN メッセージが送信者に配信されます。

DelayNotificationTimeout パラメータの値は、TransientFailureRetryCount パラメータの値に TransientFailureRetryInterval パラメータの値を掛けた値よりも常に大きくなっている必要があります。

Exchange 管理コンソールを使用して遅延 DSN メッセージの通知のタイムアウト間隔を設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[エッジ トランスポート] を選択し、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、サーバーを選択します。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [制限] タブをクリックします。

  3. [次の時間を過ぎた場合、メールの送信者に通知する] の隣に値を時間単位で入力します。Exchange 管理コンソールで、有効な入力値の範囲は 1 ~ 720 時間 (30 日) です。

  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して遅延 DSN メッセージの通知のタイムアウト間隔を設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -DelayNotificationTimeout <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータで遅延 DSN メッセージの通知のタイムアウトを 6 時間に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -DelayNotificationTimeout 06:00:00
    

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:01 ~ 30.00:00:00 です。

外部のメッセージ送信者への遅延 DSN 通知の送信の有効化または無効化

既定では、Exchange 組織の外部にいるメッセージ送信者に遅延 DSN 通知メッセージを送信できます。

Exchange 管理シェルを使用して外部のメッセージ送信者への遅延 DSN 通知の送信を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -ExternalDelayDSNEnabled <$true | $false>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータで外部の送信者に遅延 DSN 通知メッセージが送信されないようにする場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -ExternalDelayDSNEnabled $false
    

内部のメッセージ送信者への遅延 DSN 通知の送信の有効化または無効化

既定では、Exchange 組織の内部にいるメッセージ送信者に遅延 DSN 通知メッセージを送信できます。

Exchange 管理シェルを使用して内部のメッセージ送信者への遅延 DSN 通知の送信を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -InternalDelayDSNEnabled <$true | $false>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータで内部の送信者に遅延 DSN 通知メッセージが送信されないようにする場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -InternalDelayDSNEnabled $false
    

再送信の間隔

メールボックス配信キューまたはリモート配信キューが指定した期間 "再試行" の状態にあり、メッセージの状態が "中断" ではない場合、配信不能メッセージは自動的に再送信されます。この期間は、EdgeTransport.exe.config アプリケーション構成ファイルの MaxIdleTimeBeforeResubmit パラメータで制御されます。既定では、MaxIdleTimeBeforeResubmit パラメータの値は 12 時間です。

メッセージの再送信の間隔を変更するには、次の操作を行います。

  1. メモ帳を使用して、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Bin\EdgeTransport.exe.config ファイルを開きます。

  2. <appSettings> セクションで以下の行を変更します。

    <add key="MaxIdleTimeBeforeResubmit" value="<hh:mm:ss>" />
    

    たとえば、メッセージの再送信の間隔を 6 時間に変更するには、MaxIdleTimeBeforeResubmit パラメータを次のように変更します。

    <add key="QueueDatabasePath" value="6:00:00" />
    
  3. EdgeTransport.exe.config ファイルを保存して閉じます。

  4. Microsoft Exchange Transport サービスを再起動します。

有効期限の間隔

メッセージの有効期限のタイムアウト間隔には、エッジ トランスポート サーバーまたはハブ トランスポート サーバーが失敗したメッセージの配信を試みる最長時間を指定します。有効期限のタイムアウト間隔が経過する前にメッセージを正常に配信できない場合は、元のメッセージまたはメッセージ ヘッダーが含まれる配信不能レポート (NDR) が送信者に配信され、元のメッセージはキューから削除されます。

メッセージの有効期限のタイムアウト間隔の構成

既定では、メッセージの有効期限のタイムアウト間隔は 2 日です。

Exchange 管理コンソールを使用してメッセージの有効期限のタイムアウトを設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[エッジ トランスポート] を選択し、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、サーバーを選択します。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [制限] タブをクリックします。

  3. [発信以降の最大時間 (日)] の隣に値を時間単位で入力します。Exchange 管理コンソールで、有効な入力値の範囲は 1 ~ 90 日です。

  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用してメッセージの有効期限のタイムアウトを設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageExpirationTimeout <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージの有効期限のタイムアウトを 4 日に変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageExpirationTimeout 4.00:00:00
    

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:05 ~ 90.00:00:00 です。

構文および構成情報の詳細については、「Set-TransportServer」を参照してください。

詳細情報

メッセージの再試行、再送信、および有効期限の間隔の詳細については、「メッセージの再試行、再送信、および有効期限の間隔の管理」を参照してください。

DSN メッセージの詳細については、「配信状態通知の管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。