Suspend-StorageGroupCopy
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-09-04
Suspend-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、ローカル連続レプリケーション (LCR)、クラスタ連続レプリケーション (CCR)、またはスタンバイ連続レプリケーション (SCR) で有効になっているストレージ グループのレプリケーション操作と再生操作 (ログのコピーと再生) をブロックします。
構文
Suspend-StorageGroupCopy -Identity <StorageGroupIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ExecutionTimeout <Int32>] [-StandbyMachine <String>] [-SuspendComment <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Exchange 管理者は、サーバー上でレプリケーション操作や再生操作を定期的に中断することが必要になる場合があります。管理者は、サーバー上で管理操作を実行したり、データの再構成を許可したりするために、これを行う必要があります。
Suspend-StorageGroupCopy 操作を正常に開始するには、次の条件を満たしている必要があります。
- ストレージ グループで LCR、CCR、または SCR が有効になっている必要があります。
- ユーザーは、Exchange Server Administrator の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されているアカウントを使用する必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
Suspend-StorageGroupCopy の操作が完了すると、以下の処理が行われます。
- ストレージ グループ コピーへのこれ以上の入出力 (I/O) 処理はありません。
- ストレージ グループのコピーが中断され、中断状態が報告されます。
- 特定の理由を示すイベントがイベント ログに記録されます。
このタスクをストレージ グループ コピーが既に中断されているときに実行した場合、エラーは生成されません。このタスクはリモートで実行できます。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter |
Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。
|
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
DomainController パラメータには、Active Directory ディレクトリ サービスでクラスタ化メールボックス サーバーを検索するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。 |
StandbyMachine |
省略可能 |
System.String |
StandbyMachine パラメータには、SCR ターゲットが中断されているサーバーの名前を指定します。このパラメータは、SCR ターゲットが中断されている場合に使用する必要があります。このパラメータを指定しないと、指定したストレージ グループの LCR または CCR のコピーが中断されます。 |
SuspendComment |
省略可能 |
System.String |
SuspendComment パラメータには、ログ ファイルの再生やコピーが中断された理由を指定します。このパラメータは 512 文字まで使用できます。 |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。 |
ExecutionTimeout |
省略可能 |
System.Int32 |
ExecutionTimeout パラメータには、テストが失敗と判断されるまでのタスクの最大実行時間を指定します。この時間内にテスト メッセージまたは配信レポートが届かない場合、タスクは終了し、エラーが報告されます。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。 |
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
このタスクは、LCR、CCR、または SCR を使用しないストレージ グループで使用することはできません。 |
|
タスクは、通信の問題、またはクラスタが使用できないために、クラスタに接続できませんでした。 これは、ノードが使用できない、ノードは使用できるがクラスタが使用できない、使用しているコンピュータがノードまたはコンピュータにアクセスできないなどが考えられます。 |
|
このノードには、メールボックス サーバーの役割がインストールされていません。 |
例
最初の例は、ログ ファイルを新しい場所に移動する間に、サーバー MBXSVR1 で SG1 という名前のストレージ グループのレプリケーション操作を中断する方法を示しています。複数のサーバーが存在する場合、最初の例に示すように、Identity パラメータ内でサーバーを指定する必要があります。サーバーが 1 つしかない場合は、サーバーを指定する必要はありません。
2 番目の例は、SG1 という名前のストレージ グループの SERVER2 で SCR ターゲットのレプリケーション操作を中断する方法を示しています。
Suspend-StorageGroupCopy -Identity MBXSVR1\SG1 -SuspendComment "Moving log files to new location"
Suspend-StorageGroupCopy -Identity SG1 -StandbyMachine SERVER2
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。