Outlook Web Access 用に Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有の統合を構成する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-08-28
ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Exchange 2007 の Microsoft Outlook Web Access 用に Microsoft Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有の統合を構成する方法について説明します。既定では、これらの機能は有効になっています。
開始する前に
次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ
Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
手順
Exchange 管理コンソールを使用して Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリと Windows ファイル共有の統合を有効または無効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールで、[サーバーの構成] をクリックし、[クライアント アクセス] をクリックします。
[Outlook Web Access] タブで、構成する仮想ディレクトリを選択します。
共有の接続を通じてアクセスを構成するには、[共有のコンピュータのファイル アクセス] タブをクリックします。
プライベートな接続を通じてアクセスを構成するには、[プライベートのコンピュータのファイル アクセス] タブをクリックします。
[Windows ファイル共有] チェック ボックスをオンにし、Windows ファイル共有へのアクセスを有効または無効にします。
[Windows SharePoint Services] チェック ボックスをオンにし、Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリへのアクセスを有効または無効にします。
[OK] をクリックして変更を保存するか、[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。
Exchange 管理シェルを使用して Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリと Windows ファイル共有の統合を有効または無効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理シェルを開き、次のコマンドを実行して、共有のコンピュータの Windows ファイル共有アクセスを有効または無効にします。
Set-OwaVirtualDirectory -Identity "owa (default web site)" -UNCAccessonPublicComputersEnabled <$true|$false>
次のパラメータを使用して、Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリまたは Windows ファイル共有への直接アクセスを有効または無効にすることができます。
- UNCAccessOnPrivateComputersEnabled
- UNCAccessonPublicComputersEnabled
- WSSAccessOnPublicComputersEnabled
- WSSAccessonPrivateComputersEnabled
Exchange 管理コンソールを使用して Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリと Windows ファイル共有へのアクセスを管理するには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを開きます。
[サーバーの構成/クライアント アクセス] を見つけます。
[Outlook Web Access] タブで、構成する仮想ディレクトリを選択します。
[リモート ファイル サーバー] タブをクリックします。
[ブロック] をクリックし、アクセスをブロックするサーバーの一覧を管理します。
[許可] をクリックし、アクセス可能なサーバーの一覧を管理します。
一覧から [許可] または [ブロック] を選択し、[不明なサーバー] の動作を選択します。
[構成] をクリックし、内部として扱うサーバーの一覧を管理します。
[OK] をクリックして変更を保存するか、[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。
Exchange 管理シェルを使用して Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリと Windows ファイル共有へのアクセスを管理するには、次の操作を行います。
Exchange 管理シェルを開き、次のコマンドを実行して、ブロックされるサーバーの一覧を管理します。
Set-OwaVirtualDirectory -Identity "owa (default web site)" -RemoteDocumentsBlockedServers <server name1, server name2, ...>
Exchange 管理シェルを開き、次のコマンドを実行して、不明なサーバーにあるドキュメントへのアクセスを許可または拒否します。<allow> または <block> のどちらかを使用します。
Set-OwaVirtualDirectory -Identity "owa (default web site)" -RemoteDocumentsActionforUnknownServers <allow/block>
次のパラメータを使用して、Windows SharePoint Services のドキュメント ライブラリまたは Windows ファイル共有へのアクセスを管理できます。
- RemoteDocumentsActionForUnknownServers
- RemoteDocumentsAllowedServers
- RemoteDocumentsBlockedServers
- RemoteDocumentsInternalDomainSuffixList
注 : |
---|
既定では、これらのプロパティへの変更は、ユーザーが 30 分間操作を行わなかった場合、またはユーザーが次回 Outlook Web Access にログオンしたときに有効になります。変更をすぐに有効にするには、コマンド iisreset/noforce を使用して、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を再起動します。 |
注 : |
---|
ホスト名を禁止一覧および許可一覧に追加する際には、サーバー名を入力する必要があります。Windows ファイル共有名の入力は機能しません。 |
詳細情報
- Windows SharePoint Services ドキュメント ライブラリおよび Windows ファイル共有への直接アクセスの詳細については、「Outlook Web Access の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有統合の構成」を参照してください。
- 構文およびパラメータの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。