シングル コピー クラスタでクラスタ化メールボックス サーバーを移動する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-10-30
ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、シングル コピー クラスタ (SCC) でクラスタ化メールボックス サーバー (CMS) をアクティブ ノードからパッシブ ノードに移動する方法について説明します。この手順はハンドオフ、またはスケジュールされた停止と呼ばれます。
ノード間の CMS の移動では、少しの間サービスが中断します。また、CMS 上のすべてのストレージ グループのすべてのバックアップは停止されます。移動処理の遅い段階でエラーが発生した場合、パッシブ ノードへの CMS の移動は実行されます。ただし、影響を受けるすべてのデータベースは、オフラインまたはマウント解除されたままになります。
両方のオペレーティング システムでフェールオーバー クラスタ管理ツール (Windows Server 2008)、クラスタ アドミニストレータ (Windows Server 2003)、および Cluster.exe コマンドライン ツールを使用してノード間で CMS を移動できますが、CMS をアクティブ ノードからパッシブ ノードに移動する場合は、ハンドオフの理由を指定できることから、次のいずれかの手順を使用することをお勧めします。
注 : |
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Exchange 管理コンソールの手順は、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) でのみ実行できます。 |
開始する前に
次の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
Get-ClusteredMailboxServerStatus コマンドレットを使用して、CMS を現在ホストしているノードを確認できます。また、Get-ClusteredMailboxServerStatus コマンドレットを使用して、パッシブ ノードへの移動の進行状況を監視することもできます。
手順
Exchange 管理コンソールを使用して、SCC のノード間で CMS を移動するには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを開きます。
[サーバーの構成] を拡張した後、[メールボックス] を選択します。
結果ウィンドウで、移動する CMS を右クリックし、[クラスタ化メールボックス サーバー] を選択します。
クラスタ化メールボックス サーバーの管理ウィザードが起動します。[概要] ページの [管理操作] で、[クラスタ化メールボックス サーバーを他のノードへ移動] を選択し、[次へ] をクリックします。
[クラスタ化メールボックス サーバーの移動] ページで [参照] をクリックし、CMS の移動先ノードを選択します。パッシブ ノードを選択し、[OK] をクリックします。
"移動のコメント" フィールドで、移動に関するコメントまたは管理メモを入力し、[次へ] をクリックします。
[進行状況] ページで、[移動] をクリックしてアクティブ ノードからパッシブ ノードに CMS をハンドオフします。
ハンドオフが正常に完了すると、[完了] ページが表示されます。[終了] をクリックしてウィザードを閉じます。
Exchange 管理シェルを使用して、SCC のノード間で CMS を移動するには、次の操作を行います。
次のコマンドを実行します。
Move-ClusteredMailboxServer -Identity:<CMSName> -TargetMachine:<PassiveNodeName> -MoveComment:<Comment>
詳細情報
Move-ClusteredMailboxServer コマンドレットのコマンド構文の詳細については、「Move-ClusteredMailboxServer」を参照してください。Get-ClusteredMailboxServerStatus コマンドレットのコマンド構文の詳細については、「Get-ClusteredMailboxServerStatus」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。