検疫されたメッセージをスパム検疫メールボックスから復元する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-03-13
ここでは、Microsoft Office Outlook 2007 を使用して、検疫されたメッセージをスパム検疫メールボックスから復元する方法について説明します。メッセージがスパム検疫のしきい値に一致する場合、そのメッセージは配信不能レポート (NDR) にラップされ、スパム検疫メールボックスに配信されます。Exchange 組織で、スパム検疫機能を使用するように設定する方法の詳細については、「スパム検疫の構成および管理」を参照してください。
Microsoft Exchange Server 2007 では、スパム検疫は、正当なメッセージを失うリスクを減らす、コンテンツ フィルタ エージェントの機能です。スパム検疫は、スパムと識別され、組織内のユーザーのメールボックスに配信されないようにする必要があるメッセージの一時的な格納場所を提供します。詳細については、「スパム検疫」を参照してください。
さらに、アカウント管理を支援するため、"元の送信者" フィールドをメッセージ ビューで表示するように Outlook プロファイルを構成することをお勧めします。この手順の詳細については、このトピックで後述します。
開始する前に
検疫されたメッセージを復元するには、スパム検疫メールボックスのユーザー プロファイルを使用して、スパム検疫メールボックスにログオンする必要があります。そのプロファイルの他のユーザーがスパム検疫メールボックスに対して所有者の権限を持っている場合でも、別のプロファイルを使用してスパム検疫メールボックスにログオンすることはサポートされていません。
手順
Outlook 2007 を使用して、検疫されたメッセージを復元するには、次の操作を行います。
クライアント コンピュータ上の Outlook 2007 で、復元するメッセージの NDR を見つけます。
NDR をダブルクリックして開きます。
[レポート] タブの [応答] グループで、[再送] をクリックします。
電子メール メッセージが開いたら、[送信] をクリックすると電子メール メッセージを目的の受信者に再送できます。
"元の送信者" フィールドをメッセージ ビューで表示するように Outlook 2007 を構成するには, .cfg というファイル名拡張子を持つ Outlook フォームを作成する必要があります。次の手順では、QTNE.cfg という名前の Outlook 検疫拡張フォームを作成する方法について説明します。QTNE.cfg を作成した後、"元の送信者" フィールドをメッセージ ビューで表示するように Outlook 2007 を構成することができます。
QTNE.cfg を作成するには、次の操作を行います。
メモ帳などの ASCII テキスト エディタを起動し、次のコードをドキュメントにコピーします。
[Description] MessageClass=IPM.Note CLSID={00020D31-0000-0000-C000-000000000046} DisplayName=Quarantine Extension Form Category=Standard Subcategory=Form Comment=This forms allows the Original Sender Address to be viewed as a column LargeIcon=IPML.ico SmallIcon=IPMS.ico Version=1.0 Locale=enu Hidden=1 Owner=Microsoft Corporation Contact=Your Name [Platforms] Platform1=Win16 Platform2=NTx86 Platform9=Win95 [Platform.Win16] CPU=ix86 OSVersion=Win3.1 [Platform.NTx86] CPU=ix86 OSVersion=WinNT3.5 [Platform.Win95] CPU=ix86 OSVersion=Win95 [Properties] Property01=OriginalSenderAddress [Property.OriginalSenderAddress] Type=30 NmidInteger=0x0067 DisplayName=Original Sender Address [Verbs] Verb1=1 [Verb.1] DisplayName=&Open Code=0 Flags=0 Attribs=2 [Extensions] Extensions1=1 [Extension.1] Type=30 NmidPropset={00020D0C-0000-0000-C000-000000000046} NmidInteger=1 Value=1000000000000000
<システムドライブ>:\Program Files\Microsoft Office\OFFICE12\FORMS\Language ID (C:\Program Files\Microsoft Office\OFFICE12\FORMS\1033 など) のフォーム ディレクトリに、ファイルを QTNE.cfg という名前で保存します。
"元の送信者" フィールドをメッセージ ビューで表示するように Outlook 2007 を構成するには、次の操作を行います。
クライアント コンピュータ上の Outlook 2007 で、[ツール] をクリックし、[オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスで [その他] タブをクリックし、[全般] の [詳細オプション] をクリックします。
[詳細オプション] ダイアログ ボックスの [ユーザー設定フォーム] をクリックし、[ユーザー設定フォーム] ダイアログ ボックスの [フォームの管理] をクリックします。
[フォーム マネージャ] ダイアログ ボックスの [インストール] をクリックします。前の手順で QTNE.cfg を保存したディレクトリに移動します。[QTNE.cfg] を選択し、[開く] をクリックして、QTNE.cfg を検疫拡張フォームとして個人用フォーム ライブラリに保存します。
[フォーム マネージャ] ダイアログ ボックスを閉じ、[OK] をクリックして残りのダイアログ ボックスを閉じ、Outlook のメイン インターフェイスに戻ります。
Outlook の既定のメッセージ ビューの受信トレイ内で、列見出しの行を右クリックし、[フィールドの選択] を選択します。
[フィールドの選択] ボックスの一覧の [フォーム] をクリックします。[フォーム] を見つけるのにスクロールが必要な場合があります。
[このフォルダ用にエンタープライズ フォームを選択] ダイアログ ボックスの一覧から [個人用フォーム] を選択します。次に、"標準" フォームを展開し、[検疫拡張フォーム] を選択します。[追加] をクリックし、[閉じる] をクリックします。
注 :
場合によっては、[検疫拡張フォーム] に追加するために既定の "メッセージ" フォームを削除する必要があります。 [フィールドの選択] ダイアログ ボックスで、<元の送信者アドレス> プロパティを列見出しの行にドラッグします。
詳細情報
詳細については、以下のトピックを参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。