コマンド出力の操作
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2006-08-21
Exchange 管理シェルには、コマンド出力の書式設定に使用できるいくつかの方法が含まれています。このトピックでは、次の内容について説明します。
- データを書式設定する方法** Format-List** コマンドレット、Format-Table コマンドレット、および Format-Wide コマンドレットを使用して、データの表示方法を制御します。
- データを出力する方法** Out-Host** コマンドレットと Out-File コマンドレットを使用して、Exchange 管理シェル コンソール ウィンドウとファイルのどちらにデータを出力するかを指定します。このトピックに含まれているスクリプトの例では、データは Microsoft Internet Explorer に出力されます。
- データをフィルタ処理する方法 次のフィルタ処理方法を使用して、データをフィルタ処理します。
- 特定のコマンドレットで使用できる、サーバー側のフィルタリング
- コマンドの出力を Where-Object コマンドレットにパイプ処理することによって、すべてのコマンドレットで使用できる、クライアント側のフィルタリング
このトピックで説明する機能を使用するには、次の概念を理解しておく必要があります。
データを書式設定する方法
パイプラインの最後に書式設定コマンドレットを呼び出すと、既定の書式設定を変更して、表示内容と表示方法を制御できます。書式設定コマンドレットは、Format-List、Format-Table、および Format-Wide です。各コマンドレットは、他の書式設定コマンドレットとは異なる、固有の出力方式を持っています。
Format-List
Format-List コマンドレットは、パイプラインから入力を取得し、各オブジェクトの指定されたすべてのプロパティの一覧を縦に並べた列で出力します。Property パラメータを使用して、表示するプロパティを指定できます。パラメータを指定しないで Format-List コマンドレットを呼び出すと、すべてのプロパティが出力されます。Format-List コマンドレットでは、行は切り捨てられるのではなく、折り返されます。Format-List コマンドレットの最適な使用方法の 1 つは、コマンドレットの既定の出力を変更して、追加情報やより集中した情報を取得できるようにすることです。
たとえば、Get-Mailbox コマンドレットを呼び出した場合、表形式で表示される情報量は限られたものです。Get-Mailbox コマンドレットの出力を Format-List コマンドレットにパイプ処理して、追加情報またはより集中した情報を表示するために必要なパラメータを追加すると、目的の出力が得られます。
また、プロパティ名の一部にワイルドカード文字 "*" も指定できます。ワイルドカード文字を使用すると、各プロパティを個々に入力しなくても、複数のプロパティに一致させることができます。たとえば、Get-Mailbox | Format-List -Property Email*
と指定すると、Email
で始まるすべてのプロパティが返されます。
次の例は、Get-Mailbox コマンドレットによって返される同じデータを異なる方法で表示したものです。
Get-MailBox TestUser1
Name Alias Server StorageQuota
---- ----- ------ ------------
TestUser1 TestUser1 e12 unlimited
この最初の例では、Get-Mailbox コマンドレットは特定の書式設定を指定されずに呼び出されているので、既定の出力は表形式で、事前に設定されていたプロパティ セットが表示されます。
Get-Mailbox TestUser1 | Format-List -Property Name,Alias,EmailAddresses
Name : TestUser1
Alias : TestUser1
EmailAddresses : {SMTP:TestUser1@contoso.com, X400:c=US;a= ;p=Contoso;o=Exchange;s=TestUser1;}
Get-Mailbox TestUser1 | Format-List -Property Name, Alias, Email*
2 番目の例では、Get-Mailbox コマンドレットの出力は、個々のプロパティを指定した Format-List コマンドレットにパイプ処理されます。ご覧のとおり、出力の形式と内容は大幅に異なります。
Name : Test User
Alias : TestUser1
EmailAddresses : {SMTP:TestUser1@contoso.com, X400:c=US;a= ;p=First
Organization;o=Exchange;s=User;g=Test;}
EmailAddressPolicyEnabled : True
最後の例では、Get-Mailbox コマンドレットの出力は 2 番目の例と同じように、Format-List コマンドレットにパイプ処理されます。ただし、最後の例では、ワイルドカード文字を使用して、Email
で始まるすべてのプロパティと一致させています。
Format-List コマンドレットに複数のオブジェクトが渡された場合、オブジェクトの指定されたプロパティはすべて、オブジェクトごとに表示され、グループ化されます。表示される順序は、コマンドレットの既定のパラメータによって決まります。通常、これは Name パラメータか Identity パラメータです。たとえば、Get-Childitem コマンドレットが呼び出された場合、既定の表示順序はファイル名のアルファベット順です。この動作を変更するには、GroupBy パラメータ、および出力をグループ化する対象のプロパティ値の名前を指定して、Format-List コマンドレットを呼び出す必要があります。たとえば、次のコマンドでは、ディレクトリ内のすべてのファイルの一覧が拡張子ごとにグループ化されて表示されます。
Get-Childitem | Format-List Name,Length -GroupBy Extension
Extension: .xml
Name : Config_01.xml
Length : 5627
Name : Config_02.xml
Length : 3901
Extension: .bmp
Name : Image_01.bmp
Length : 746550
Name : Image_02.bmp
Length : 746550
Extension: .txt
Name : Text_01.txt
Length : 16822
Name : Text_02.txt
Length : 9835
この例では、Format-List コマンドレットは、GroupBy パラメータで指定された Extension プロパティごとに項目をグループ化します。パイプライン ストリームでは、オブジェクトの有効なプロパティを指定して、GroupBy パラメータを使用できます。
Format-Table
Format-Table コマンドレットでは、ラベル ヘッダーとプロパティ データの列が設定された表形式で項目が表示されます。既定では、Get-Process コマンドレットや Get-Service コマンドレットなどの多くのコマンドレットが出力に表形式を使用します。Format-Table コマンドレットのパラメータとしては、Properties パラメータや GroupBy パラメータが挙げられます。これらのパラメータは、Format-List コマンドレットの場合とまったく同じように動作します。
また、Format-Table コマンドレットは Wrap パラメータも使用します。このパラメータを使用すると、プロパティ情報が長い行になる場合でも、行の最後が切り捨てられることなく完全に表示されます。Wrap パラメータを使用して、返された情報がどのように表示されるかを確認するには、次の 2 つの例の Get-Command コマンドの出力を比較してください。
最初の例では、Get-Command コマンドレットを使用して Get-Process コマンドレットに関するコマンド情報が表示された場合、Definition プロパティの情報は切り捨てられています。
Get-Command Get-Process | Format-Table Name,Definition
Name Definition
---- ----------
get-process get-process [[-ProcessName] String[]...
2 番目の例では、コマンドに Wrap パラメータを追加して、Definition プロパティの完全な内容が表示されるように設定しています。
Get-Command Get-Process | Format-Table Name,Definition -Wrap
Name Definition
---- ----------
get-process get-process [[-ProcessName] String[]] [
-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction Action
Preference] [-ErrorVariable String] [-O
utVariable String] [-OutBuffer Int32]
get-process -Id Int32[] [-Verbose] [-De
bug] [-ErrorAction ActionPreference] [-
ErrorVariable String] [-OutVariable Str
ing] [-OutBuffer Int32]
get-process -Input Process[] [-Verbose]
[-Debug] [-ErrorAction ActionPreferenc
e] [-ErrorVariable String] [-OutVariabl
e String] [-OutBuffer Int32]
Format-List コマンドレットの場合と同じように、ここでもプロパティ名の一部にワイルドカード文字 "*
" を使用できます。ワイルドカード文字を使用すると、各プロパティ名を個々に入力しなくても、複数のプロパティに一致させることができます。
Format-Wide
Format-Wide コマンドレットは、他の書式設定コマンドレットよりも、さらに簡単に出力を制御できます。既定では、Format-Wide コマンドレットは、出力の行に、できる限り多くのプロパティ値の列を表示しようとします。パラメータを追加することによって、列の数と出力領域の使用方法を制御できます。
最も基本的な使用方法として、パラメータを指定しないで Format-Wide コマンドレットを呼び出すと、ページに収まる限りの多くの列に出力が表示されます。たとえば、Get-Childitem コマンドレットを実行して、その出力を Format-Wide コマンドレットにパイプ処理すると、次のような情報が表示されます。
Get-ChildItem | Format-Wide
Directory: FileSystem::C:\WorkingFolder
Config_01.xml Config_02.xml
Config_03.xml Config_04.xml
Config_05.xml Config_06.xml
Config_07.xml Config_08.xml
Config_09.xml Image_01.bmp
Image_02.bmp Image_03.bmp
Image_04.bmp Image_05.bmp
Image_06.bmp Text_01.txt
Text_02.txt Text_03.txt
Text_04.txt Text_05.txt
Text_06.txt Text_07.txt
Text_08.txt Text_09.txt
Text_10.txt Text_11.txt
Text_12.txt
通常、パラメータを指定しないで Get-Childitem コマンドレットを呼び出すと、プロパティの表にディレクトリ内のすべてのファイル名が表示されます。この例では、Get-Childitem コマンドレットの出力を Format-Wide コマンドレットにパイプ処理することによって、出力は 2 つの名前の列で表示されました。一度に表示できるプロパティは 1 種類だけで、Format-Wide コマンドレットの後ろに続くプロパティ名で指定しています。Autosize パラメータを追加すると、出力される列は 2 列から、画面の幅に収まる限りの多くの列に変更されます。
Get-ChildItem | Format-Wide -AutoSize
Directory: FileSystem::C:\WorkingFolder
Config_01.xml Config_02.xml Config_03.xml Config_04.xml Config_05.xml
Config_06.xml Config_07.xml Config_08.xml Config_09.xml Image_01.bmp
Image_02.bmp Image_03.bmp Image_04.bmp Image_05.bmp Image_06.bmp
Text_01.txt Text_02.txt Text_03.txt Text_04.txt Text_05.txt
Text_06.txt Text_07.txt Text_08.txt Text_09.txt Text_10.txt
Text_11.txt Text_12.txt
この例では、表は、2 列ではなく 5 列で表示されています。Column パラメータを使用すると、次のように情報を表示する列の最大数を指定できるので、より細かく制御できます。
Get-ChildItem | Format-Wide -Columns 4
Directory: FileSystem::C:\WorkingFolder
Config_01.xml Config_02.xml Config_03.xml Config_04.xml
Config_05.xml Config_06.xml Config_07.xml Config_08.xml
Config_09.xml Image_01.bmp Image_02.bmp Image_03.bmp
Image_04.bmp Image_05.bmp Image_06.bmp Text_01.txt
Text_02.txt Text_03.txt Text_04.txt Text_05.txt
Text_06.txt Text_07.txt Text_08.txt Text_09.txt
Text_10.txt Text_11.txt Text_12.txt
この例では、Column パラメータを使用して、列の数を 4 に設定しています。
データを出力する方法
Out-Host と Out-File
Out-Host コマンドレットは、パイプラインの最後にある、非表示の既定コマンドレットです。すべての書式設定が適用された後で、Out-Host コマンドレットによって最終出力がコンソール ウィンドウに送信されて、表示されます。Out-Host コマンドレットは既定の出力なので、明示的に呼び出す必要はありません。Out-Host コマンドレットをコマンド内の最後のコマンドレットとして呼び出すことによって、コンソール ウィンドウへの出力の送信を変更できます。Out-File コマンドレットは、次の例に示すように、コマンドに指定されたファイルに出力を書き込みます。
Get-ChildItem | Format-Wide -Columns 4 | Out-File c:\OutputFile.txt
この例では、Out-Host コマンドレットは、Get-ChildItem | Format-Wide -Columns 4 コマンドで表示される情報を OutputFile.txt
というファイルに書き込みます。また、リダイレクト演算子 (終わり山かっこ (>
) を使用して、パイプラインの出力をファイルにリダイレクトすることもできます。コマンドのパイプライン出力で既存のファイルを置き換えるのではなく、パイプライン出力を既存のファイルに追加するには、次の例に示すように、終わり二重山かっこ (>>
) を使用します。
Get-ChildItem | Format-Wide -Columns 4 >> C:\OutputFile.txt
この例では、Get-Childitem コマンドレットからの出力は、書式設定のために Format-Wide コマンドレットにパイプ処理されてから、OutputFile.txt
ファイルの最後に書き込まれます。OutputFile.txt
ファイルが存在しないときに、終わり二重山かっこ (>>
) を使用すると、ファイルが作成されます。
パイプラインの詳細については、「パイプライン処理」を参照してください。
上の例で使用されている構文の詳細については、「構文」を参照してください。
Internet Explorer でのデータの表示
Exchange 管理シェルは柔軟で、スクリプトを簡単に実行できるので、ほとんど制約なく、コマンドによって返されたデータを取得、書式設定、出力することができます。
次の例は、簡単なスクリプトを使用して、コマンドによって返されたデータを出力して、Internet Explorer に表示する方法を示したものです。このスクリプトは、パイプラインによって渡されたオブジェクトを取得し、Internet Explorer ウィンドウを開き、Internet Explorer にデータを表示します。
$Ie = New-Object -Com InternetExplorer.Application
$Ie.Navigate("about:blank")
While ($Ie.Busy) { Sleep 1 }
$Ie.Visible = $True
$Ie.Document.Write("$Input")
# If the previous line doesn't work on your system, uncomment the line below.
# $Ie.Document.IHtmlDocument2_Write(\"$Input\")
$Ie
このスクリプトを使用するには、スクリプトを実行するコンピュータ上の C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Scripts
ディレクトリにこのスクリプトを保存します。ファイルに Out-Ie.ps1
という名前を付けます。ファイルを保存した後は、通常のコマンドレットとしてこのスクリプトを使用できます。
Out-Ie
スクリプトでは、受け取るデータは有効な HTML であることを前提にしています。表示するデータを HTML に変換するには、コマンドの出力を ConvertTo-Html コマンドレットにパイプ処理する必要があります。次に、そのコマンドの出力を Out-Ie
スクリプトにパイプ処理することができます。次の例は、Internet Explorer のウィンドウに一覧表示されるディレクトリの表示方法を示したものです。
Get-ChildItem | Select Name,Length | ConvertTo-Html | Out-Ie
データをフィルタ処理する方法
Exchange 管理シェルを使用して、組織内のサーバー、メールボックス、Active Directory ディレクトリ サービス、およびその他のオブジェクトに関する膨大な量の情報にアクセスできます。このような情報にアクセスすることで、自身の環境をより深く理解できますが、情報量が多すぎて有効活用できないことがあります。Exchange 管理シェルを使用すると、フィルタ処理によってこのような情報を制御し、目的のデータだけを取得できます。次の 2 つの種類のフィルタ処理を使用できます。
- サーバー側のフィルタリング サーバー側のフィルタリングは、コマンド ラインで指定されたフィルタを取得し、クエリを実行する Exchange サーバーにそのフィルタを送信します。そのサーバーは、クエリを処理して、指定されたフィルタと一致するデータのみを返します。
サーバー側のフィルタリングは、何万、何十万という結果を返すことができるオブジェクトに対してのみ実行されます。したがって、受信者管理コマンドレット (Get-Mailbox コマンドレットなど) およびキュー管理コマンドレット (Get-Queue コマンドレットなど) のみがサーバー側のフィルタリングをサポートしています。これらのコマンドレットは、Filter パラメータをサポートしています。これによって、指定されたフィルタ式を取得して、処理のためにサーバーに送信します。 - クライアント側のフィルタリング クライアント側のフィルタリングは、現在作業中のローカルなコンソール ウィンドウ内のオブジェクトに対して実行されます。クライアント側のフィルタリングを使用した場合、コマンドレットは、ローカルなコンソール ウィンドウで実行中のタスクに一致するすべてのオブジェクトを取得します。Exchange 管理シェルは、返された出力をすべて取得し、それらの結果にクライアント側のフィルタを適用し、指定されたフィルタに一致する出力のみを返します。すべてのコマンドレットは、クライアント側のフィルタリングをサポートしています。これは、コマンドの出力を Where-Object コマンドレットにパイプ処理することによって呼び出されます。
サーバー側のフィルタリング
サーバー側のフィルタリングの実装は、サポートされているコマンドレットに固有です。サーバー側のフィルタリングは、返されるオブジェクトの特定のプロパティに対してのみ有効です。
サーバー側のフィルタリングを使用して受信者を管理する方法の詳細については、「受信者コマンドのフィルタの作成」を参照してください。
サーバー側のフィルタリングを使用してキューを管理する方法の詳細については、「キューのフィルタ」を参照してください。
クライアント側のフィルタリング
クライアント側のフィルタリングは、あらゆるコマンドレットで使用できます。この中には、サーバー側のフィルタリングをサポートするコマンドレットも含まれます。このトピックで説明したように、クライアント側のフィルタリングは、パイプラインの前のコマンドによって返されるすべてのデータを受け付け、代わりに、指定されたフィルタに一致する出力のみを返します。Where-Object コマンドレットは、このフィルタリングを実行します。このコマンドは、Where と省略することもできます。
データがパイプラインを通過すると、Where コマンドレットは前のオブジェクトからデータを受け取り、次のオブジェクトに渡す前にそのデータをフィルタ処理します。フィルタリングは、Where コマンドで定義されたスクリプト ブロックに基づいています。スクリプト ブロックは、オブジェクトのプロパティと値に基づいて、データをフィルタ処理します。
Clear-Host コマンドレットを使用して、コンソール ウィンドウを消去します。この例では、次のコマンドを使用すると、Clear-Host コマンドレットに定義されているすべてのエイリアスを検索できます。
Get-Alias | Where {$_.Definition -eq "Clear-Host"}
CommandType Name Definition
----------- ---- ----------
Alias clear clear-host
Alias cls clear-host
Get-Alias コマンドレットと Where コマンドは連携動作して、Clear-Host コマンドレットに定義されているエイリアスの一覧を返し、それ以外のコマンドレットについては何も返しません。表 1 は、例で使用されている Where コマンドの各要素の概要を示したものです。
表 1 Where コマンドの要素
要素 | 説明 |
---|---|
{ } |
中かっこで、フィルタを定義するスクリプト ブロックを囲みます。 |
$_ |
この特別な変数は自動的に開始され、パイプラインのオブジェクトにバインドされます。 |
定義 |
|
-eq |
"と等しい" を表すこの比較演算子は、結果が式で指定されているプロパティ値に正確に一致する必要があることを指定するために使用されます。 |
"Clear-Host" |
この例では、"Clear-Host" は、コマンドが解析中の値です。 |
この例では、Get-Alias コマンドレットによって返されるオブジェクトは、システムに定義されているすべてのエイリアスを表します。コマンド ラインから確認できなくても、エイリアスは収集され、パイプラインによって Where コマンドレットに渡されます。Where コマンドレットは、スクリプト ブロック内の情報を使用して、エイリアス オブジェクトにフィルタを適用します。
特別な変数 $
_ は、渡されているオブジェクトを表します。$_
変数はシェルによって自動的に開始され、現在のパイプライン オブジェクトにバインドされます。この特別な変数の詳細については、「シェル変数」を参照してください。
標準的な "ドット" 表記法 (object.property) を使用して、Definition
プロパティが追加され、評価のためにオブジェクトの正確なプロパティが定義されます。-eq
比較演算子は、次にこのプロパティの値と "Clear-Host"
を比較します。この基準と一致する Definition
プロパティを持つオブジェクトのみが、コンソール ウィンドウに渡されて出力されます。比較演算子の詳細については、「比較演算子」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。