Exchange 2007 向けのウイルス対策およびスパム対策の新製品

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適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-06

Microsoft Exchange Server 2007 で導入されたメッセージ セキュリティの新機能、Microsoft Forefront Security for Exchange Server などのソフトウェア製品との緊密な統合、および Microsoft Exchange Hosted Service のウイルス対策およびスパム対策アプリケーションを使用することで、Exchange 2007 環境のセキュリティを大幅に強化できます。ここでは、不要なスパムやウイルスから Exchange 2007 環境を保護するのに役立つセキュリティ オプションのいくつかについて説明します。

note注 :
エッジ トランスポート サーバーの役割も、ルーティング、ウイルス対策、およびメッセージングのポリシーと準拠を提供します。

Exchange 2007 のスパム対策機能

Exchange 2007 では、Exchange Server 2003 で導入された一連のスパム対策およびウイルス対策機能に対していくつかの機能強化が行われています。Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーの役割によって提供される強化点には、次のようなものがあります。

  • コンテンツ、接続、および受信者フィルタの強化。
  • ドメイン名または IP アドレスのどちらかをベースにできる、送信者評価。
  • 管理検疫機能。

Exchange 2007 のスパム対策機能では、スパム メール メッセージが書かれた言語にかかわらず、スパム メッセージを検出できます。このスパム対策エンジンは、次世代の Exchange インテリジェント メッセージ フィルタであるコンテンツ フィルタリング エージェントに依存しています。インテリジェント メッセージ フィルタは、Microsoft Research が開発した、特許取得済みのマシン学習テクノロジに基づいています。インテリジェント メッセージ フィルタは、受信電子メール メッセージを評価し、受信メッセージが正当なものかスパムであるか、その確率を評価します。他の多くのフィルタリング テクノロジとは異なり、インテリジェント メッセージ フィルタは、統計的に意味のある数の電子メール メッセージのサンプルから得た特性を使用しています。このサンプルには正当なメッセージも含まれているため、誤りが発生する可能性は少なくなっています。

note注 :
インテリジェント メッセージ フィルタの更新版は、Microsoft Windows Update から定期的に入手できます。

Forefront Security for Exchange Server

Microsoft Forefront Security for Exchange Server は、階層化防御、Exchange Server のパフォーマンスと可用性の最適化、および管理の簡略化を重視したアプローチによって、電子メール インフラストラクチャを感染やダウンタイムから保護します。Forefront Security for Exchange Server は、Exchange 2007 のエッジ トランスポート サーバーの役割およびハブ トランスポート サーバーの役割を保護する業務用ソリューションです。

  • 高度な保護機能   Forefront Security for Exchange Server は、電子メールおよびコラボレーション インフラストラクチャ全体にわたる複数の層で複数のスキャン エンジンを用意しており、脅威に対する最も高度な保護機能を提供しています。
  • 可用性とパフォーマンスの向上   Forefront Security for Exchange Server では、革新的なスキャン機能とパフォーマンス制御機能が提供され、Microsoft Exchange Server との緊密な統合が実現しています。これにより、メッセージング環境の全体的な可用性とパフォーマンスが向上します。
  • 簡略化された管理機能   Forefront Security for Exchange Server を使用することで、メッセージング サーバーのセキュリティの管理が簡略化され、高い費用対効果を得ることができます。

Forefront Security for Exchange Server によって提供されるクライアント ウイルス対策は、言語に依存します。ただし、セットアップ、製品の管理、およびエンド ユーザーに対する通知は 11 のサーバー言語で利用できます。Forefront Security for Exchange Server でウイルスを含む可能性のあるメッセージが検出されると、システムにより通知メッセージが生成され、受信者のメールボックスに通知が送信されます。ただし、サーバーでは送信先メールボックスの言語は検出されないので、通知メッセージは Forefront Security for Exchange Server を実行しているサーバーの言語で記述されます。

Forefront Security for Exchange Server の詳細については、Microsoft Forefront Security for Exchange Server による Microsoft Exchange 組織の保護についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange Hosted Services

スパム フィルタは Microsoft Exchange Hosted Services によって強化されており、Exchange Hosted Services のサービスとして使用することもできます。Exchange Hosted Services は、次の 4 つの個別のホスト サービスで構成されています。

  • Hosted Filtering は、電子メールから感染するマルウェアから組織を保護します。
  • Hosted Archive は、規制準拠のための保存要件に対応するために役立ちます。
  • Hosted Encryption は、データを暗号化して機密を保持します。
  • Hosted Continuity は、緊急事態が発生したときやその直後に電子メールへのアクセス状態を維持するために役立ちます。

これらのサービスは、社内で管理されている業務用の Exchange サーバーや、サービス プロバイダを通じて提供される Hosted Exchange 電子メール サービスと統合することができます。Exchange Hosted Services の詳細については、Microsoft Exchange Hosted Services に関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

詳細情報

エッジ トランスポート サーバーの役割の詳細については、「エッジ トランスポート サーバーの役割 : 概要」を参照してください。

ウイルス対策とスパム対策の機能の詳細については、「新しいスパム対策およびウイルス対策機能」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。