Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook 機能の管理

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2008-05-14

ユーザーの Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング (UM) を有効にすると、ユーザーは各自の Exchange 2007 受信トレイに電子メール、音声、および FAX メッセージを受信することができます。ここでは、Microsoft Office Outlook 2007 の Exchange ユニファイド メッセージング用の機能について説明します。この機能により、Outlook 2007 を使用する UM が有効なユーザーは、次の操作を行うことができます。

  • Outlook メール フォームに統合された Microsoft Windows Media® Player、またはメッセージの一覧から音声メッセージを再生する。
  • 電話で音声メッセージを再生する。
  • 個々のボイス メール設定を構成する。
    note注 :
    ユニファイド メッセージングは、Exchange 2007 を実行しているサーバーに配置されたメールボックスを持つ Exchange 受信者のみが使用できます。

サード パーティのユニファイド メッセージング ソリューション

これまで、多くのサード パーティのユニファイド メッセージング ソリューションでは、ボイス メールは受信された後、1 か所に格納されていました。ボイス メールは電話を使用しているユーザーが取得するか、ユーザーの受信トレイにルーティングされ、Outlook または Outlook Web Access クライアント コンピュータで再生されていました。ユニファイド メッセージング システムで従来のバージョンの Microsoft Exchange を使用してボイス メール データを格納している場合でも、ボイス メール システムとクライアント コンピュータが密接に統合されていなかったため、ユーザーはシームレスにボイス メールを操作することはできませんでした。

このようなボイス メール環境では、ユーザーが受信する音声メッセージは、添付ファイルにボイス メール メッセージを含む電子メール メッセージとして届いていました。ユーザーは、クライアント コンピュータにインストールされている Windows Media Player または別のメディア プレーヤーのインスタンスを開いて、ボイス メール メッセージを再生して聞く必要がありました。Outlook または Outlook Web Access クライアント コンピュータとサード パーティのユニファイド メッセージング システムは統合されていなかったため、メディア プレーヤー アプリケーションの個々のインスタンスを開く必要があるだけではなく、ユーザーは自分の電子メール クライアント ソフトウェアから個々のボイス メール設定を構成できませんでした。別のソフトウェア アプリケーションまたは電話を使用して個々のボイス メール設定を変更する必要がありました。

従来のクライアントと Exchange

UM が有効なユーザーが Outlook 2007 または Exchange 2007 に含まれる Outlook Web Access のバージョンを使用すると、Outlook、Outlook Web Access、または Exchange Server の従来のバージョンを使用している Microsoft Exchange 受信者より多くのボイス メール オプションを利用できます。Outlook や Outlook Web Access のユーザー、または Exchange Server の従来のバージョンに接続するユーザーは、標準の電子メールの音声ファイル形式 (*.wav または *.wma) で添付ファイルとしてボイス メールを受信しますが、ボイス メールの構成オプションは使用できません。

note注 :
モバイル デバイスで Exchange ActiveSync を使用すると、ボイス メール メッセージを含む添付された .wma ファイルを聞くことができます。Outlook Web Access プレミアム クライアントに用意されているボイス メール構成オプションなどの高度なユニファイド メッセージング機能は、Outlook Web Access Light では使用できません。
Caution注意 :
モバイル デバイスで Outlook Web Access Light と Pocket Internet Explorer を使用すると、音声メッセージの .wma 添付ファイルを聞ける場合があります。ただし、この構成はサポートされていません。

Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook 2007 の機能

ユーザーがシームレスにボイス メールを操作できるようにするため、Outlook 2007 と Exchange 2007 に含まれている Outlook Web Access のバージョンでは、Exchange 2007 UM が有効なユーザーにボイス メールのすべての機能を提供します。これらの機能には、多くのボイス メール構成オプションと、統合された Windows Media Player を使用した閲覧ウィンドウまたはメッセージの一覧から音声メッセージを再生できる機能があります。

note注 :
統合されたメディア プレーヤーとコントロールを使用するためには、ユーザーは Windows Media Player Version 7.0 以降を使用する必要があります。Windows Server 2008 64 ビット版を実行しているコンピュータで Outlook 2007 を実行している場合は、Windows Media オーディオ音声コーデックおよび Windows Media エンコーダの最新バージョンをインストールする必要があります。最新パージョンの Windows Media オーディオ音声コーデックをインストールするには、「FIX: x64 ベースのコンピュータの Windows Media オーディオ 9 音声コーデックの可用性」を参照してください。最新パージョンの Windows Media エンコーダをインストールするには、Windows Media Encoder 9 Series x64 Edition についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook 2007 の機能は Outlook 2007 のインストールに含まれています。Outlook 2007 ソフトウェアがインストールされ、ユーザーの UM が有効になったら、ユーザーは [オプション] メニューからボイス メールの構成設定を含むボイス メール用のタブを使用できるようになります。

note注 :
Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook 機能は、Outlook 2007 でのみ使用できます。以前のバージョンの Outlook では使用できません。

[ボイス メール] タブを使用して、ユーザーは、電話アクセス番号、ボイス メールの "電話での再生" 番号などの設定を構成したり、ボイス メール アクセス PIN をリセットしたりすることができます。

note注 :
Outlook 2007 の [ボイス メール] タブは、ユーザーのユニファイド メッセージングが有効になっている場合にのみ使用できます。

Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook 機能を使用すると、UM が有効なユーザーは次の操作を行うことができます。

  • 別のアプリケーションに切り替えずに音声メッセージを聞く。
  • 個々のボイス メール設定を構成する。
  • すべてのボイス メールを 1 か所で表示する。
  • 新しいアイコンを使用して、自分の受信トレイ内で音声および FAX メッセージを電子メール メッセージと区別する。これには、新しい電子メール メッセージ、音声メッセージ、および FAX メッセージに対する固有の通知も含まれます。
  • 音声メッセージが既に再生されたかどうかを確認する。
  • テキスト ボックスでボイス メール メッセージにコメントを追加する。
  • 送信者の連絡先情報がわかっている場合に、音声メッセージに電子メールで返信する。
  • ショートカット メニューを使用して、受信した電話番号を連絡先に追加する。
note注 :
Exchange ユニファイド メッセージング用の Outlook の機能は、Outlook 2007 のインストール時に含まれています。ただし、ユニファイド メッセージング機能の設定は、コンピュータ単位ではなく、ユーザー単位で保持されます。

Outlook 2007 と Exchange 2007 Outlook Web Access のユニファイド メッセージング機能の概要および詳細については、以下のトピックを参照してください。

note注 :
Microsoft Exchange Server 2007 のクライアント サポートには、Office Outlook 2007、Microsoft Outlook 2003、および Microsoft Outlook 2002 が含まれます。Outlook 2000 以前のクライアントは互換性がありますが、Microsoft Exchange Server 2007 ではサポートされません。Outlook と Exchange の互換性の詳細については、Outlook と Exchange Server の互換性についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

詳細情報

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。