電子メール アドレス ポリシーについて

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-01-30

Microsoft Exchange Server 2007 では、受信者 (ユーザー、リソース、連絡先、およびグループを含む) は、Exchange がメッセージを配信またはルーティングできる Active Directory ディレクトリ サービスのメールが有効な任意のオブジェクトです。受信者が電子メール メッセージを送受信するには、電子メール アドレスが必要です。電子メール アドレス ポリシーによって、受信者のプライマリ電子メール アドレスとセカンダリ電子メール アドレスが生成され、電子メールを送受信できるようになります。

既定では、Exchange にはメールが有効な各ユーザー向けの電子メール アドレス ポリシーが含まれています。この既定のポリシーでは、電子メール アドレスのローカル部分として受信者のエイリアスを指定し、既定の承認済みドメインを使用します。電子メール アドレスのローカル部分は、アットマーク (@) より前の名前です。ただし、受信者の電子メール アドレスの表示方法を変更できます。たとえば、受信者の電子メール アドレスを firstname.lastname@contoso.com のように表示することを指定できます。

さらに、すべての受信者またはその一部について追加の電子メール アドレスを指定する場合は、既定のポリシーを変更するか、追加のポリシーを作成することができます。たとえば、図 1 は、受信者 David Hamilton が hdavid@mail.contoso.com および hamilton.david@mail.contoso.com 宛ての電子メール メッセージを受信できる構成を示しています。

電子メール アドレス ポリシーのプロパティ ページ

Exchange 2007 での機能強化

Exchange Server 2003 では、受信者ポリシーを使用して、組織内の受信者の電子メール アドレスを生成していました。ただし、電子メール アドレス ポリシーを作成した後、ポリシーは組織内の新しい受信者にのみ適用されていました。したがって、電子メール アドレス ポリシーの管理を強化するために、Exchange 2007 では受信者フィルタの条件に一致するすべての受信者にポリシーが適用されます。

Exchange 2007 の電子メール アドレス ポリシーでは、Exchange 2003 の受信者ポリシーに比べて、次のような点が強化されています。

  • Exchange 2007 では、受信者ポリシーの機能が、電子メール アドレス ポリシーと承認済みドメインの 2 つの機能に分割されています。

    note注 :
    承認済みドメインについては、このトピックでは説明しません。承認済みドメインの詳細については、「承認済みドメインの管理」を参照してください。
  • Exchange 2007 では、Exchange 2003 受信者更新サービスの非同期的な動作が排除され、予測が容易な同期的な準備プロセスが採用されています。Exchange 管理シェルで Update-EmailAddressPolicy コマンドレットを実行すると、電子メール アドレス ポリシーを使用して受信者オブジェクトが更新されます。構文およびパラメータの詳細については、「Update-EmailAddressPolicy」を参照してください。

  • Exchange 2007 では、受信者オブジェクトを変更および保存するたびに、Exchange 2007 によって電子メール アドレスの条件および設定が適切に適用されます。電子メール アドレス ポリシーを変更および保存すると、関連付けられたすべての受信者に変更が反映されます。さらに、受信者オブジェクトを変更した場合は、その受信者の電子メール アドレス ポリシーのメンバシップが再評価され、適用されます。

詳細情報

電子メール アドレス ポリシーの管理の詳細については、「電子メール アドレス ポリシーの管理」を参照してください。

承認済みドメインの詳細については、「承認済みドメインの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。