Exchange ストアの論理コンポーネント

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-03-27

Exchange ストアには、相互に対話するいくつかの論理コンポーネントがあります。これらのコンポーネントは、1 台のサーバーに配置したり、複数のサーバーに分散したりすることができます。ここでは、Exchange ストアの以下の主要なコンポーネントについて詳しく説明します。

  • ストレージ グループ (回復用ストレージ グループを含む)
  • メールボックス データベース
  • パブリック フォルダ データベース

ストレージ グループ

Exchange ストレージ グループは、Exchange データベースおよび関連のシステムおよびトランザクション ログ ファイルの論理コンテナです。

ストレージ グループは、Microsoft Exchange でデータをバックアップおよび復元する際の基本単位です (ただし、単一のデータベースを復元することもできます)。ストレージ グループ内のすべてのデータベースで、単一のバックアップ スケジュール、および単一のトランザクション ログ ファイルのセットを共有します。

Exchange Server 2007 Enterprise Edition では、最大 50 個のストレージ グループがサポートされます。Exchange 2007 Standard Edition では、最大 5 個のストレージ グループがサポートされます。

ストレージ グループの管理の詳細については、「ストレージ グループとデータベースの管理」および「Exchange 2007 のストアについて」を参照してください。

回復用ストレージ グループ

回復用ストレージ グループ (RSG) は、メールボックス データベースをマウントして、これらのデータベースからデータを抽出できるようにするための特別な管理用のストレージ グループです。また、RSG を使用すると、現在のデータへのユーザー アクセスを妨げずに、データベースのバックアップやコピーからデータを回復できます。

Exchange 2007 では、RSG の作成と管理は Exchange 管理シェルまたは Microsoft Exchange Server Disaster Recovery Analyzer Tool を使用して行います。Exchange 管理コンソールを使用して RSG を管理することはできません。また、Exchange 管理コンソールでは RSG は表示されません。

RSG の詳細については、「回復用ストレージ グループについて」を参照してください。

メールボックス データベース

メールボックス データベースには、Exchange 2007 のメールボックスを構成するデータ、データ定義、インデックス、チェックサム、フラグ、およびその他の情報が格納されます。メールボックス データベースには、各ユーザーの個人用のデータが格納されます。また、そのユーザーに対して新しくメールボックスを作成するときに生成されるメールボックス フォルダも格納されます。メールボックス データベースは Exchange データベース (.edb) ファイルとして格納されます。

Exchange 2007 Enterprise Edition では、合計 50 個のデータベースがサポートされます。Exchange 2007 Standard Edition では、合計 5 個のデータベースがサポートされます。いずれのエディションでも、ストレージ グループごとに最大 5 個のデータベースがサポートされ、これらの 5 個のデータベースをすべてメールボックス データベースにすることができます。

メールボックス データベースの管理については、「メールボックス データベースの管理」を参照してください。

パブリック フォルダ データベース

パブリック フォルダ データベースには、Exchange 組織内のすべてのパブリック フォルダを構成するデータ、データ定義、インデックス、チェックサム、フラグ、およびその他の情報が格納されます。Exchange 2007 のいずれのエディションでも、パブリック フォルダ データベースはサーバーごとに 1 つだけサポートされます。

Exchange 2007 では、Exchange 管理シェルを使用してパブリック フォルダを管理します (Exchange 管理コンソールでも、限られた数のパブリック フォルダ データベース管理タスクを実行できます)。パブリック フォルダの管理の詳細については、「パブリック フォルダの管理」および「パブリック フォルダについて」を参照してください。

詳細情報

Exchange ストアのファイル構造の詳細については、「Exchange ストアのファイル構造」を参照してください。

ストレージ グループおよびデータベースの構成に関する推奨事項については、「ストレージ グループとデータベースの構成に関する推奨事項」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。