Outlook Web Access の Web ビーコンと HTML フォーム フィルタの構成

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-09-06

Web ビーコンは多くの場合、ユーザーが迷惑メール メッセージを開いたときに、画像の形式でユーザーのコンピュータにダウンロードされます。画像がダウンロードされると、迷惑メール メッセージの送信者に Web ビーコンの通知が送信され、受信者の電子メール アドレスが有効である旨を送信者に通知します。迷惑メールの送信者に Web ビーコンの通知を返すメッセージをユーザーが開くと、このユーザーにはさらに多くの迷惑メールが送信される可能性があります。迷惑メールの送信者は、ユーザーの電子メール アドレスが有効であることを確認しているからです。Web ビーコンには有害なコードが含まれることもあり、迷惑な商用電子メールの送信者からの電子メール メッセージを配信するように電子メール フィルタを変更するために使用されることもあります。

note注 :
既定では、Microsoft Office Outlook Web Access では個々の電子メール メッセージ内の Web ビーコンの可能性があるコンテンツを有効にするかまたは無効にするかをユーザーが選択できます。

Web ビーコンと HTML フォーム フィルタの制御

Outlook Web Access では、Web ビーコンとして使用される可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信した場合、コンテンツがブロックされたことをユーザーに通知する Outlook Web Access の警告メッセージが表示されます。このメッセージは、実際に Web ビーコンがメッセージに含まれているかどうかにかかわらず表示されます。ユーザーがそのメッセージの正当性に確信が持てる場合は、ブロックされたコンテンツを有効にすることができます。メッセージの送信者にユーザーの心当たりがない場合、コンテンツのブロックを解除せずにメッセージを開き、ビーコンを起動せずにメッセージを削除できます。組織でこの機能を使用しない場合は、Outlook Web Access のブロック オプションを無効にすることができます。

Web ビーコンのフィルタ設定は、Active Directory ディレクトリ サービスに保存されます。Exchange 管理シェルの Set-OwaVirtualDirectory コマンドレットを使用し、Web ビーコン コンテンツに対するフィルタ処理の方法を構成できます。構文およびパラメータの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。

次の一覧は、Outlook Web Access での Web ビーコンのフィルタに対する FilterWebBeacons プロパティのパラメータを示します。

  • UserFilterChoice   UserFilterChoice パラメータを使用すると、ブロックされた Web ビーコン コンテンツを有効にするか、または無効のままにするかをユーザーが決定できます。Outlook Web Access では Web ビーコンの可能性があるすべての電子メール メッセージ コンテンツがブロックされます。ユーザーが Web ビーコンの可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信すると、情報バーには次のメッセージが表示されます。"プライバシー保護のため、Outlook Web Access により、他の Web サイトに情報を通信できるイメージ、サウンドやその他のフォームはブロックされています。このメッセージが信頼できる送信者からのものであり、ブロックされた機能を再度有効にする場合は、ここをクリックしてください。" ブロックされたコンテンツを表示するには、[ここをクリック] オプションをクリックします。

    note注 :
    既定では、UserFilterChoice パラメータは Outlook Web Access で有効になっています。
  • ForceFilter   ForceFilter パラメータを使用すると、Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツをブロックできます。Outlook Web Access では、電子メール メッセージ内で Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツがブロックされ、ユーザーが Web ビーコンの可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信すると、情報バーには次のメッセージが表示されます。"プライバシー保護のため、Outlook Web Access により、他の Web サイトに情報を通信できるイメージ、サウンドやその他のフォームはブロックされています。"ユーザーが ForceFilter パラメータを上書きして、ブロックされた Web ビーコン コンテンツを表示することはできません。

  • DisableFilter   DisableFilter パラメータ設定を使用すると、Outlook Web Access で Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツを有効にできます。

詳細情報

Web ビーコンを制御する方法の詳細については、「Outlook Web Access の Web ビーコンおよび HTML フォームのフィルタを制御する方法」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。