メールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を付与する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2008-03-17

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、メールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を付与する方法について説明します。Microsoft Exchange Server 2007 の送信者アクセス許可を使用して、パブリック フォルダの所有者以外のユーザーが、そのメールが有効なパブリック フォルダを使用してメッセージを送信できるように、メールが有効なパブリック フォルダを構成します。

送信者アクセス許可は、レプリケーションが実行されるまで与えられません。レプリケーション時間は、Microsoft Exchange およびネットワークの構成によって異なります。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、この手順を実行するまでは、アドレス一覧で非表示になっている、メールが有効なパブリック フォルダの代理で電子メール メッセージを送信できないことに注意してください。メッセージを送信する際、Exchange では電子メール アドレスが [差出人] で解決されている必要があります。アドレス一覧で非表示になっている、メールが有効なパブリック フォルダの代理でメッセージが送信されると、SMTP アドレスは、ユーザーの組織以外のアドレス (外部アドレス) であると解釈され、拒否されます。パブリック フォルダの設定を変更する方法の詳細については、「メールが有効なパブリック フォルダの設定を表示または構成する方法」を参照してください。

Microsoft Office Outlook では、アドレス一覧で非表示になっている、メールが有効なパブリック フォルダの代理でメッセージを送信しようとすると、以下のエラーが表示されます。

  • オンライン モード   ユーザーが [送信] をクリックすると、次のエラーが表示されます。"送信者には、差出人のアドレスを使用して代理で送信するためのアクセス許可がありません。"
  • Exchange キャッシュ モード   Outlook は、最初にメッセージを送信しますが、ユーザーは次のメッセージを含む配信不能レポート (NDR) を受け取ります。"代理送信のためのアクセス許可を持たずに、別の送信者の代わりにメッセージを送信することは許可されていません。代わりにメッセージを送信している送信者が正しいことを確認してください。または、システム管理者に連絡して必要なアクセス許可を取得してください。"

手順

Exchange 2007 SP1

Exchange 管理コンソールを使用して、ユーザーに他のユーザーのメールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. コンソール ツリーで、[ツールボックス] をクリックします。

  3. 結果ウィンドウで [パブリック フォルダ管理コンソール] をクリックしてから操作ウィンドウで [ツールを開く] をクリックします。[パブリック フォルダ管理コンソール] が表示されます。

  4. コンソール ツリーで [既定のパブリック フォルダ] をクリックまたは展開し、構成するパブリック フォルダの親パブリック フォルダを選択します。

  5. 結果ウィンドウで、送信者アクセス許可を管理するパブリック フォルダを選択します。

  6. 操作ウィンドウで、[代理人として送信するアクセス許可の管理] をクリックします。代理人として送信するアクセス許可の管理ウィザードが表示されます。

  7. [代理人として送信するアクセス許可の管理] ページで、[追加] をクリックします。

  8. [ユーザーまたはグループの選択] で、送信者アクセス許可を付与するユーザーを選択し、[OK] をクリックします。

  9. [代理人として送信するアクセス許可の管理] ページで、[管理] をクリックします。

  10. [完了] ページの [概要] に、送信者アクセス許可が正しく付与されたかどうかが示されます。この概要には、送信者アクセス許可を付与するために使用された Exchange 管理シェル コマンドも表示されます。

  11. [終了] をクリックします。

Exchange 管理シェルを使用して、ユーザーにメールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  • ユーザー Kim に、Marketing Department という名前のメールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を付与するには、次のコマンドを実行します。

    Add-ADPermission "Marketing Department" -User "Contoso.com\Kim" -Extendedrights "Send As"
    

構文およびパラメータの詳細については、関連トピック「Add-ADPermission」を参照してください。

Exchange 2007 RTM

Exchange 管理シェルを使用して、ユーザーにメールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  • ユーザー Kim に、Marketing Department という名前のメールが有効なパブリック フォルダに対する送信者アクセス許可を付与するには、次のコマンドを実行します。

    Add-ADPermission "Marketing Department" -User "Contoso.com\Kim" -Extendedrights "Send As"
    

構文およびパラメータの詳細については、関連トピック「Add-ADPermission (RTM)」を参照してください。

詳細情報

Microsoft Outlook のアクセス許可を与える方法の詳細については、Outlook ヘルプの代理アクセス権についてのページを参照してください (このページは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。