Windows Server 2008 のシングル コピー クラスタにパッシブ クラスタ化メールボックス サーバーの役割をインストールする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-10-30

ここでは、Windows Server 2008 オペレーティング システムで実行されているシングル コピー クラスタ (SCC) 内のパッシブ ノードに Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) クラスタ化メールボックス サーバー (CMS) をインストールする方法について説明します。Windows Server 2008 に SCC をインストールする方法の詳細については、「Windows Server 2008 にシングル コピー クラスタをインストールする」を参照してください。

パッシブ クラスタ化メールボックスの役割は、コマンド ライン バージョンのセットアップ プログラム (Setup.com) を使用するか、または Exchange Server 2007 SP1 セットアップ ウィザード (Setup.exe) を使用することにより、Windows Server 2008 にインストールできます。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割のメンバシップが委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

セットアップ プログラムを使用して、Windows Server 2008 の SCC にパッシブ クラスタ化メールボックスの役割をインストールするには、次の操作を行います。

  1. Windows Firewall サービスが実行されていることを確認します。Windows Firewall が有効である必要はありませんが、Windows Firewall サービスが実行されている必要があります。

  2. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、インストール ファイルの場所まで移動して、次のコマンドを実行します。

    Setup.com /roles:Mailbox
    
  3. 正常にセットアップが完了したら、再起動を要求するメッセージが表示されます。

  4. コマンド プロンプト ウィンドウを閉じてから、ノードを再起動します。

Exchange Server 2007 SP1 セットアップ ウィザードを使用して、Windows Server 2008 の SCC にパッシブ クラスタ化メールボックスの役割をインストールするには、次の操作を行います。

  1. Windows Firewall サービスが実行されていることを確認します。Windows Firewall が有効である必要はありませんが、Windows Firewall サービスが実行されている必要があります。

  2. Windows エクスプローラを開き、Exchange インストール ファイルの場所に移動して、次のコマンドを実行します。

    Setup.exe
    
    note注 :
    必要な前提条件パッケージがインストールされている場合は、[ステップ 4: Microsoft Exchange Server 2007 SP1 のインストール] をクリックして、インストールを続行します。
  3. [概要] ページで、情報を確認し、[次へ] をクリックします。

  4. [使用許諾契約書] ページで、使用許諾契約書を確認します。条件に同意する場合は、[使用許諾契約書に同意します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  5. [エラー報告] ページで、情報を確認して選択を行い、次に [次へ] をクリックします。

  6. [インストールの種類] ページで、[Exchange Server のカスタム インストール] を選択します。必要に応じて、Exchange プログラム ファイルの場所を変更します。パスを指定する場合、すべてのアクティブ ノードで使用するパスと一致している必要があります。[次へ] をクリックします。

  7. [サーバーの役割の選択] ページで、[パッシブ クラスタ化メールボックスの役割] を選択します。これにより、[管理ツール] が自動的に選択され、その他の役割は利用できなくなります。必要に応じて、Exchange プログラム ファイルの場所を変更します。パスを指定する場合、すべてのアクティブ ノードで使用するパスと一致している必要があります。[次へ] をクリックします。

  8. [インストールの前提条件の確認] ページには、確認が行われるたびに状態が表示されます。確認が正常に完了したら、すべての警告に目をとおしてから、[インストール] をクリックします。エラーが発生して確認に失敗した場合は、特定された問題を修正する必要があります。その後でインストールを再開できます。

  9. [進行状況] ページに、セットアップ プログラムの実行手順が表示されます。すべての手順が完了したら、[Exchange 管理コンソールを使用してインストールを終了する] チェック ボックスをオフにし、[終了] をクリックします。

  10. 運用環境にサーバーを配置する前に、再起動を要求するメッセージが表示されます。[OK] をクリックして、このメッセージを確認します。

  11. インストールと構成が完了したら、最初のセットアップ ページに戻り、Exchange 更新プログラムをダウンロードして、このノードのセットアップを完了します。[ステップ 5: Microsoft Exchange の重要な更新プログラムのダウンロード] をクリックして、利用可能な更新プログラムをダウンロードします。

  12. Setup.exe を終了するには、[閉じる] をクリックします。メッセージが表示された場合には、[はい] をクリックして確認します。

  13. ノードを再起動してインストールを完了します。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。