ルーティング テーブル ログの表示

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-08-20

ルーティング ログ ビューアには、サーバー情報を表示する 4 つのタブがあります。

  • Active Directory サイト & ルーティング グループ
  • サーバー
  • 送信コネクタ
  • アドレス スペース

ここでは、これらのタブについて説明します。

[Active Directory サイトおよびルーティング グループ] タブ

このタブには、Microsoft Exchange 組織内の Active Directory ディレクトリ サービス サイトとルーティング グループの一覧が表示されます。Active Directory サイトでは、Exchange サーバーが含まれているサイトのみ表示されます。

サイトがハブ サイトとして有効になっている場合は、ここで検証することができます。ルーティング テーブル ログが生成されたローカル サイトも表示されます。各サイトのすべてのサーバーが、ローカル サイトからそのサイトにメールを配信するための総コスト、およびメッセージの配信に問題がある場合に使用する [解放パス] と共に表示されます。

note注 :
サイトがハブ サイトの場合、そのサイト外のすべてのサイトには、そのハブ サイトを指定する "次ホップのサイト" プロパティがあります。これは、送信先サイトにメールが中継される前に、メールが停止する場所であることを示します。
note注 :
"解放パス" プロパティは、バイナリ バックオフ パスではなくフル バックオフ パスを表します。ルーティングでは、バックオフ パスのセグメント数が 4 を上回る場合、バイナリ バックオフを使用します。

ルーティング グループでは、すべての Exchange Server 2007 サーバーが独自のルーティング グループにインストールされますが、Exchange 2000 Server ルーティング グループと Exchange Server 2003 グーティング グループのみ表示されます。各ルーティング グループのサーバーごとに、そのルーティング グループに到達するために使用される最初のホップ ルーティング グループ コネクタが表示されます。

このページに表示されるすべてのサーバーとコネクタには、[サーバー] タブまたは [送信コネクタ] タブの該当するオブジェクトにリンクするハイパーリンクが設定されています。

次の図は、[Active Directory サイトおよびルーティング グループ] タブをダブルクリックしたときの表示例です。

[Active Directory サイトとルーティング グループ] タブ

[サーバー] タブ

このタブには、Exchange 組織内の Exchange サーバーの一覧が表示されます。ルーティング ログが生成されたローカル サーバーが最上位に表示されます。[サーバー] タブを使用すると、次の情報が生成されます。

  • サーバーの識別名 (DN)
  • ローカル サーバーの近さ
  • サーバーが属している Active Directory サイトまたはルーティング グループ
  • メールボックスやハブ トランスポートなど、インストールされているサーバーの役割
  • 総コスト
  • 使用可能なメッセージ データベース (MDB)
  • 従来の DN
  • Exchange 2007 以降を使用しているかどうか

一部のプロパティには関連タブへのハイパーリンクが設定されており、対応する内容にリンクしています。たとえば、Active Directory サイトとルーティング グループには [Active Directory サイトおよびルーティング グループ] タブへのハイパーリンクが設定されており、対応する内容にリンクしています。また、ルーティング グループ コネクタの場合は、[送信コネクタ] タブへのハイパーリンクによって対応するコネクタにリンクしています。

[送信コネクタ] タブ

このタブには、Exchange 組織で利用することができる SMTP コネクタ、外部コネクタ、およびルーティング グループ コネクタの一覧が表示されます。従来のサーバーをホーム サーバーとする従来のゲートウェイ コネクタも表示されます。

各コネクタの種類の情報には、次の内容が含まれます。

  • Name
  • GUID
  • DN
  • ローカル サーバーの近さ
  • 最大メッセージ サイズ。コネクタを介して渡すメッセージの最大サイズを指定します。既定値は無制限です。
  • コネクタに到達するための総サイト コスト
  • スコープが限定されたコネクタであるかどうか
  • アドレス スペース
  • DNS ルーティングが有効かどうか
  • 定義されているスマート ホスト

次の図は、SMTP 接続の [送信コネクタ] タブの例を示しています。

ルーティング ログ ビューアーの [送信コネクタ] タブ

接続されたルーティング グループがコネクタで使用される場合、この情報は "接続されたドメイン" プロパティに表示されます。[外部コネクタ] では、ドロップ ディレクトリで指定した値も表示されます。

[ルーティング グループ コネクタ] は、対象のルーティング グループを識別し、対象の Exchange サーバーをすべて表示します。ただし、Exchange 2007 を対象とするルーティング グループ コネクタは除きます。これらのコネクタでは、対象ルーティング グループのプロパティが空白になっています。

[アドレス スペース] タブ

このタブには、Exchange 組織内のアドレス スペースの一覧が、SMTP などのアドレスの種類別に表示されます。各アドレス スペースには、関連付けられたすべてのコネクタとそのコストが表示されます。コネクタの一覧は、その特定のアドレス スペースを使用するために、コネクタ選択のアルゴリズムに基づいた順序になっています。したがって、一覧の最初のコネクタは、そのアドレス スペースへの配信に Exchange Server 2007 が使用するコネクタです。

note注 :
最初のコネクタがメッセージ サイズに対応しない場合、そのアドレス スペースの他のコネクタのいずれか、つまり条件が緩和されたアドレス スペースが使用されます。

[アドレス スペース] タブに表示されるコネクタには [送信コネクタ] タブへのハイパーリンクが設定されており、それぞれのコネクタのプロパティにリンクしています。

詳細情報

外部コネクタの詳細については、外部コネクタに関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。