Set-IMAPSettings (RTM)
適用先: Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-06-11
Set-IMAPSettings コマンドレットを使用すると、クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされ、IMAP4 サービスを実行している Microsoft Exchange Server 2007 サーバーに対して特定の Internet Message Access Protocol Version 4rev1 (IMAP4) の設定を指定できます。
構文
Set-ImapSettings [-AuthenticatedConnectionTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-Banner <String>] [-CalendarItemRetrievalOption <iCalendar | intranetUrl | InternetUrl | Custom>] [-DomainController <Fqdn>] [-Instance <Imap4AdConfiguration>] [-LoginType <PlainTextLogin | PlainTextAuthentication | SecureLogin>] [-MaxCommandSize <Int32>] [-MaxConnectionFromSingleIP <Int32>] [-MaxConnections <Int32>] [-MaxConnectionsPerUser <Int32>] [-MessageRetrievalMimeFormat <TextOnly | HtmlOnly | HtmlAndTextAlternative | TextEnrichedOnly | TextEnrichedAndTextAlternative | BestBodyFormat>] [-OwaServerUrl <String>] [-PreAuthenticatedConnectionTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-ProxyTargetPort <Int32>] [-Server <ServerIdParameter>] [-ShowHiddenFoldersEnabled <$true | $false>] [-SSLBindings <MultiValuedProperty>] [-UnencryptedOrTLSBindings <MultiValuedProperty>] [-X509CertificateName <String>]
解説
Set-IMAPSettings コマンドレットを使用すると、IMAP4 サービスを実行している Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーに対して特定の IMAP4 設定を指定できます。このコマンドレットは、IMAP4 サービスがインストールされている単一のクライアント アクセス サーバー、または IMAP4 サービスがインストールされているすべての Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーに対して実行できます。
Set-IMAPSettings コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。
- Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ
Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
AuthenticatedConnectionTimeout |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan |
このパラメータには、認証されたアイドル状態の接続を閉じるまでの待機時間を指定します。既定では 1800 秒に設定されています。指定できる値は 30 ~ 86,400 秒です。 |
Banner |
省略可能 |
System.String |
このパラメータには、クライアント アクセス サーバーへの接続が確立された後に表示されるバナー文字列を指定します。 |
CalendarItemRetrievalOption |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.CalendarItemRetrievalOptions |
このパラメータには、IMAP4 を使用して予定表にアクセスしたときに返される予定表アイテムの種類を指定します。次の値を利用できます。
3: Custom を使用する場合は、OWAServerUrl の設定を指定する必要があります。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
Active Directory ディレクトリ サービスからデータを取得するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。 |
Instance |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.Imap4AdConfiguration |
Instance パラメータには、このコマンドにパイプ処理されて使用される Active Directory オブジェクトのインスタンスを指定します。 |
LoginType |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.LoginOptions |
このパラメータには、IMAP4 サービスを実行しているクライアント アクセス サーバーに対して使用する認証設定を指定します。使用可能な値は次のいずれかです。
|
MaxCommandSize |
省略可能 |
System.Int32 |
このパラメータには、単一のコマンドの最大サイズを指定します。既定のサイズは 40 バイトです。指定できる値は 40 ~ 1024 バイトです。 |
MaxConnectionFromSingleIP |
省略可能 |
System.Int32 |
このパラメータには、指定したサーバーが単一の IP アドレスから受け付ける接続の数を指定します。既定値は 20 です。指定できる値は 1 ~ 1000 です。 |
MaxConnections |
省略可能 |
System.Int32 |
指定したサーバーが受け付ける接続の総数を指定します。これには、認証された接続と認証されていない接続が含まれます。既定のサイズは 2,000 バイトです。指定できる値は 1 ~ 25,000 です。 |
MaxConnectionsPerUser |
省略可能 |
System.Int32 |
このパラメータには、クライアント アクセス サーバーが特定のユーザーから受け付ける接続の最大数を指定します。既定値は 10 です。指定できる値は 1 ~ 1000 です。 |
MessageRetrievalMimeFormat |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.MimeTextFormat |
このパラメータには、サーバーから取得するメッセージの形式を指定します。使用可能な値は次のいずれかです。
|
OwaServerUrl |
省略可能 |
System.String |
このパラメータには、カスタム Outlook Web Access 予定表アイテムのインスタンスに関する予定表情報を取得する、クライアント アクセス サーバーを指定します。 |
PreAuthenticatedConnectionTimeout |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan |
このパラメータには、認証されていないアイドル状態の接続を閉じるまでの待機時間を指定します。既定では 60 秒に設定されています。指定できる値は 10 ~ 3,600 秒です。 |
ProxyTargetPort |
省略可能 |
System.Int32 |
このパラメータには、クライアント アクセス サーバー上の IMAP4 サービスからコマンドが中継される Exchange Server 2003 バックエンド サーバーのポートを指定します。 |
Server |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ServerIdParameter |
このパラメータには、IMAP 設定を指定する対象である組織内の個々のクライアント アクセス サーバーを指定します。 |
ShowHiddenFoldersEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータが指定されている場合、隠しフォルダが表示されます。既定値は |
SSLBindings |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty |
このパラメータが指定されている場合、このコマンドレットは、Secure Sockets Layer (SSL) セッションで通信に使用される IP ポートを返します。 |
UnencryptedOrTLSBindings |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty |
このパラメータには、トランスポート層セキュリティ (TLS) の暗号化された接続または暗号化されていない接続による通信用の IP ポートを指定します。 |
X509CertificateName |
省略可能 |
System.String |
このパラメータには、SSL 証明書の Associated Subject フィールドに含まれているホスト名を指定します。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
|
例外
例外 | 説明 |
---|---|
|
|
例
次のコード例は、CAS01 という名前のクライアント アクセス サーバー上にある TLS の IP アドレスを設定しています。
Set-ImapSettings -Server "CAS01" -UnencryptedOrTLSBindings IPaddress:953
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。