Set-SenderFilterConfig (RTM)

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-11-08

ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで送信者フィルタの構成を変更するには、Set-SenderFilterConfig コマンドレットを使用します。

構文

Set-SenderFilterConfig [-Action <StampStatus | Reject>] [-BlankSenderBlockingEnabled <$true | $false>] [-BlockedDomains <MultiValuedProperty>] [-BlockedDomainsAndSubdomains <MultiValuedProperty>] [-BlockedSenders <MultiValuedProperty>] [-DomainController <Fqdn>] [-Enabled <$true | $false>] [-ExternalMailEnabled <$true | $false>] [-Instance <SenderFilterConfig>] [-InternalMailEnabled <$true | $false>]

解説

Set-SenderFilterConfig コマンドレットを使用するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Set-SenderFilterConfig コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Action

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.BlockedSenderAction

このパラメータは、受信拒否リストに含まれる送信者またはドメインが見つかったときに送信者フィルタ エージェントがメッセージに対して行う処理を指定します。Action パラメータの値は、StampStatus または Reject になります。既定値は Reject です。

BlankSenderBlockingEnabled

省略可能

System.Boolean

BlankSenderBlockingEnabled パラメータに対する有効な入力は、$true または $false です。既定の設定は $false です。BlankSenderBlockingEnabled パラメータが $true に設定されている場合は、SMTP MAIL FROM: ステートメントに送信者が含まれていないすべてのメッセージがブロックされます。

BlockedDomains

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

BlockedDomains パラメータに対する有効な入力は、1 つ以上のドメイン名です。送信者フィルタ エージェントは、この一覧にあるドメインから送信されたメッセージを検出すると、Action パラメータで指定された処理を行います。"*" などのワイルドカード文字を使用できます。このパラメータの最大エントリ数は 100 です。

BlockedDomainsAndSubdomains

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

BlockedDomainsAndSubdomains パラメータに対する有効な入力は、1 つ以上のドメイン名です。送信者フィルタ エージェントは、この一覧にあるドメインまたはサブドメインから送信されたメッセージを検出すると、Action パラメータで指定された処理を行います。"*" などのワイルドカード文字を使用できます。このパラメータの最大エントリ数は 100 です。

BlockedSenders

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

BlockedSenders パラメータに対する有効な入力は、1 つ以上の SMTP アドレスです。送信者フィルタ エージェントは、この一覧にある送信者によって送信されたメッセージを検出すると、Action パラメータで指定された処理を行います。このパラメータの最大エントリ数は 100 です。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスにのみ書き込みを行います。

Enabled

省略可能

System.Boolean

Enabled パラメータに対する有効な入力は、$true または $false です。既定の設定は $true です。Enabled パラメータが $true に設定されている場合、Set‑SenderFilterConfig コマンドを実行しているコンピュータで送信者フィルタ エージェントが有効になります。

ExternalMailEnabled

省略可能

System.Boolean

ExternalMailEnabled パラメータに対する有効な入力は、$true または $false です。既定の設定は $true です。ExternalMailEnabled パラメータが $true に設定されている場合、認証されていない接続からのメッセージはすべて、処理のために送信者フィルタ エージェントを経由して渡されます。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.SenderFilterConfig

Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

InternalMailEnabled

省略可能

System.Boolean

InternalMailEnabled パラメータに対する有効な入力は、$true または $false です。既定の設定は $false です。InternalMailEnabled パラメータが $true に設定されている場合、エンタープライズ内の権限のあるドメインに属する認証済みの送信者ドメインからのメッセージはすべて、処理のために送信者フィルタ エージェントを経由して渡されます。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

例

次のコード例は、送信者フィルタの構成に以下のような変更を加える Set‑SenderFilterConfig コマンドを示しています。

  • 送信者が空白のメッセージに対するブロックを有効にする。
  • example.com のドメインおよびサブドメインをブロックする。
  • 受信拒否リストに含まれる 2 人の送信者を定義する。
Set-SenderFilterConfig -BlankSenderBlockingEnabled:$true -BlockedDomainsAndSubdomains *example.com -BlockedSenders user1@contoso.com, user2@contoso.com

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。