Test-UMConnectivity (RTM)

 

適用先: Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-10-02

ユニファイド メッセージング サーバーの役割がインストールされたコンピュータの動作をテストするには、Test-UMConnectivity コマンドレットを使用します。

構文

test-UMConnectivity [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <$true | $false>] [-ListenPort <Int32>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>]

test-UMConnectivity -ResetPIN <$true | $false> [-DomainController <Fqdn>] [-MonitoringContext <$true | $false>]

test-UMConnectivity -Phone <String> -UMIPGateway <UMIPGatewayIdParameter> [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <$true | $false>] [-ListenPort <Int32>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>]

test-UMConnectivity -TUILogonAll <$true | $false> [-DomainController <Fqdn>] [-ListenPort <Int32>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>]

test-UMConnectivity -Phone <String> -PIN <String> -TUILogon <$true | $false> -UMDialPlan <UMDialPlanIdParameter> [-DomainController <Fqdn>] [-ListenPort <Int32>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>]

解説

2 つの診断テストは、Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング サーバー ソフトウェアの動作 (モード 1) と、接続されたテレフォニー コンポーネントを含むシステム全体の動作 (モード 2) をテストするように設計されています。

Test-UMConnectivity コマンドレットを使用すると、ユニファイド メッセージング (UM) サーバーと、これに接続されたテレフォニー装置の動作をテストすることができます。管理者が IPGateway パラメータを含めてこのコマンドレットを実行すると、ユニファイド メッセージング サーバーは UM システムの完全なエンド ツー エンドの動作をテストします。これには、IP ゲートウェイ、構内交換機 (PBX)、ケーブル接続など、ユニファイド メッセージング サーバーに接続されたテレフォニー コンポーネントが含まれます。IPGateway パラメータを指定しない場合、ユニファイド メッセージング サーバーは、このサーバーにインストールされ、構成されている UM コンポーネントの動作のみをテストします。

Test-UMConnectivity コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 の管理に必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須 種類 説明

Phone

必須

System.String

このパラメータには、テスト呼び出しがリダイレクトされる場合に使用される電話番号を指定します。UM ハント グループに呼び出しを転送するには、PBX に内線番号を構成する必要があります。

PIN

必須

System.String

このパラメータには、UM が有効なメールボックスに関連付けられた PIN を指定します。

TUILogon

必須

System.Boolean

このパラメータでは、コマンドレットによって 1 つ以上の UM が有効なメールボックスへのログオンを試みるかどうかを指定します。メールボックスは UM が有効になっていて、ユニファイド メッセージング サーバーが属する UM ダイヤル プランに関連付けられている必要があります。既定の設定は False です。

TUILogonAll

必須

System.Boolean

このパラメータでは、現在の Active Directory サイトにあるすべてのメールボックスをテストしてから、それぞれの UM が有効なメールボックスへの接続をテストするかどうかを指定します。既定の設定は False です。

UMIPGateway

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMIPGatewayIdParameter

このパラメータには、発信テスト呼び出しに使用する UM IP ゲートウェイまたは IP PBX の名前を指定します。

UMDialPlan

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMDialPlanIdParameter

このパラメータには、テストする UM ダイヤル プランを指定します。TUILogin パラメータと共に使用する必要があります。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

DomainController パラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラを指定します。使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用します。

Fax

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、テスト中の呼び出しが FAX 呼び出しであることを指定します。既定の設定は $true です。

ListenPort

省略可能

System.Int32

このパラメータには、要求待ちをする IP ポート番号を指定します。指定しない場合は、IP ポート 9000 が使用されます。

MonitoringContext

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、コマンドレットがコマンド ラインで実行されるかどうか、または出力オブジェクトが Microsoft Operations Manager に渡されるかどうかを指定します。既定では、コマンドレットはコマンド ラインから実行されます。

Secured

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、テストがセキュリティで保護されたモードで実行されるかどうかを指定します。

Timeout

省略可能

System.Int32

このパラメータには、テスト操作が終了するまでの時間を秒単位で指定します。既定値は 180 秒です。このパラメータには、5 秒未満の値を設定することができます。ただし、このパラメータは常に 5 秒以上の値で構成することをお勧めします。

ResetPIN

必須

System.Boolean

このパラメータでは、現在のサイトにあるすべてのテスト メールボックスに対して新しい PIN を生成または再生成するかどうかを指定します。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

DomainController パラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラを指定します。使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用します。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

最初の例では、ローカルのユニファイド メッセージング サーバーで接続テストと動作テストを実行し、次にボイス オーバー IP (VoIP) 接続情報を表示します。

2 番目の例では、ローカルのユニファイド メッセージング サーバーが、セキュリティで保護された相互トランスポート層セキュリティ (MTLS) 接続ではなくセキュリティで保護されていない伝送制御プロトコル (TCP) 接続を使用して、電話番号 56780 を用いて MyUMIPGateway という名前の UM IP ゲートウェイ経由で電話を掛けることができるかどうかをテストします。

Test-UMConnectivity

Test-UMConnectivity -UMIPGateway MyUMIPGateway -Phone 56780 -Secured $false

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。