DSACL エラーが表示されてエッジ トランスポート セットアップが失敗する場合

 

トピックの最終更新日: 2008-03-10

ここでは、次のエラーが表示されてセットアップが失敗する場合に、Microsoft Exchange Server 2007 セットアップのトラブルシューティングを行う方法について説明します。

OU=MSExchangeGateway でアクセス制御リスト (ACL) を設定するときに、エラー コード 58 が表示されて Active Directory アプリケーション モード (ADAM) プロセス dsacls.exe が失敗します。

ExchangeSetup.log ファイルにも次の警告が含まれています。

プロセス dsacls.exe が終了コード 58 で終了しました。

この問題は、インストール先のドライブにアクセス許可の問題がある場合に発生します。通常、EVERYONE グループと USERS グループの両方がインストール先のドライブのセキュリティ設定から誤って削除された場合に発生します。

解決方法

問題を解決するには、インストール先のドライブに対する EVERYONE グループと USERS グループの既定のアクセス許可を復元します。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントはローカルの Administrators グループのメンバシップを持っている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

EVERYONE グループと USERS グループの既定のアクセス許可を復元するには、次の操作を行います。

  1. インストール先のドライブを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [セキュリティ] タブで、[詳細設定] をクリックし、次の表を参照して対応するアクセス許可をアカウントに追加します。

    名前 種類 アクセス許可 適用

    Users (Local Machine\Users)

    許可

    フォルダのスキャン

    ファイルの実行

    フォルダの一覧

    データの読み取り

    属性の読み取り

    拡張属性の読み取り

    アクセス許可の読み取り

    このフォルダ、サブフォルダ、およびファイル

    Users (Local Machine\Users)

    許可

    フォルダの作成

    データの追加

    このフォルダとサブフォルダ

    Users (Local Machine\Users)

    許可

    ファイルの作成

    データの書き込み

    サブフォルダのみ

    Everyone

    許可

    フォルダのスキャン

    ファイルの実行

    フォルダの一覧

    データの読み取り

    属性の読み取り

    拡張属性の読み取り

    アクセス許可の読み取り

    このフォルダ、サブフォルダ、およびファイル

Exchange Server 2007 セットアップを再起動する前に、C:\Windows\ADAM フォルダから次のコマンドを実行して、Microsoft Exchange ADAM サービスをアンインストールする必要がある場合があります。

adamuninstall.exe /force /i:MSExchange

システム上に正しいアクセス許可が設定されているドライブがある場合は、次の Windows PowerShell コマンドを実行してアクセス許可をコピーすることができます。

get-acl <good drive> | set-acl <bad drive>

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。