オフライン アドレス帳のエラーでメールボックス サーバーのセットアップが失敗する
トピックの最終更新日: 2007-11-20
ここでは、次のエラーが表示されてセットアップが失敗する場合に、Microsoft Exchange Server 2007 セットアップのトラブルシューティングを行う方法について説明します。"ErrorRecord: 既定のグローバル アドレス一覧が見つかりませんでした。既定のオフライン アドレス帳は作成されません。"
この問題は、既定のグローバル アドレス一覧の msExchPurportedSearchUI 属性に値が含まれている場合に発生します。これにより、Exchange のインストールで既定のグローバル アドレス一覧が検索されます。Get-GlobalAddressList コマンドレットは、フィールド msExchPurportedSearchUI 属性を使用して、アドレス一覧が既定のアドレス一覧であるかどうかを判断します。
解決方法
この問題を解決するには、msExchPurportedSearchUI 属性を見つけ、この属性のすべての値を削除します。
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- ローカルの Administrators グループのメンバシップ
Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
Active Directory Service Interfaces (ADSI) Edit は、クライアント コンピュータまたはサーバーから実行できます。コンピュータはドメインのメンバである必要はありませんが、ユーザーは接続先の Active Directory ディレクトリ サービス ドメインを表示し、編集する権限を持っている必要があります。ADSI Edit を使用する方法の詳細については、Adsiedit の概要についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
重要 : |
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ADSI Edit またはその他の LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。 |
手順
ADSI Edit を使用して msExchPurportedSearchUI の値を削除するには、次の操作を行います。
ADSI Edit をインストールします。
ADSI Edit を起動します。[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、テキスト ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、[OK] をクリックします。
次の場所に移動して、msExchPurportedSearchUI 属性を見つけます。CN=Configuration\CN=Services\CN=Microsoft Exchange\CN=<組織>\CN= Address Lists Container \CN= All Global Address Lists \CN= Default Global Address List\CN=<サーバー名>\CN=Protocols\CN=SMTP Receive Connectors
既定のグローバル アドレス一覧を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
msExchPurportedSearchUI 属性を見つけ、[編集] をクリックします。
この属性のすべてのエントリを削除します。
[OK] をクリックして ADSI Edit を閉じます。
この属性のすべてのエントリを削除したら、Exchange のセットアップを続行できます。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。