Microsoft Exchange 管理パックの構成ウィザードがインストール中に失敗する
トピックの最終更新日: 2008-01-30
ここでは、次のエラーが表示されて失敗する場合に、Microsoft Exchange 管理パックの構成ウィザードのトラブルシューティングを行う方法について説明します。
"<エッジ トランスポート サーバー オブジェクトのライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル (LDAP) のパス> を表す、サーバー オブジェクトを作成できませんでした。このサーバーは構成に含まれません。Active Directory オブジェクト <エッジ トランスポート サーバー オブジェクトの LDAP パス> の必須プロパティ serverRole の値が設定されていません。この値がないことは予期されておらず、一般的に Active Directory にデータの破損があることを示しています。" |
serverRole プロパティは Microsoft Exchange Server 2007 では使用されません。Exchange 2007 メールボックス サーバー、クライアント アクセス サーバー、およびハブ トランスポート サーバーでは、serverRole プロパティは 0 に設定されています。Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーでは、serverRole プロパティは設定されていません。Microsoft Exchange 管理パック構成ウィザードを起動すると、構成パーティション内のすべての Exchange サーバー オブジェクトが列挙されます。serverRole プロパティがないオブジェクトがあると、エラー メッセージが表示されます。
解決方法
これは予期されている動作です。エラー メッセージが表示されないようにするには、ADSI (Active Directory サービス インターフェイス) Edit ツールを使用して、Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバー オブジェクトの serverRole プロパティを 1 に設定します。これで、Microsoft Exchange 管理パック構成ウィザードを実行することができます。
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- ローカルの Administrators グループのメンバシップ
Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
ADSI Edit は、クライアント コンピュータまたはサーバーから実行できます。コンピュータはドメインのメンバである必要はありませんが、ユーザーは接続先の Active Directory ディレクトリ サービス ドメインを表示し、編集する権限を持っている必要があります。ADSI Edit を使用する方法の詳細については、Adsiedit の概要についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
重要 : |
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ADSI Edit またはその他の LDAP Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。 |
手順
ADSI Edit を使用して、Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバー オブジェクトの serverRole プロパティを 1 に設定するには、次の操作を行います。
ADSI Edit をインストールします。
ADSI Edit を起動します。[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、テキスト ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、[OK] をクリックします。
エッジ トランスポート サーバーの serverRole 属性を見つけます。
serverRole 属性を編集して、値を 1 に設定します。
[OK] をクリックして ADSI Edit を閉じます。
Microsoft Exchange 管理パック構成ウィザードを再度実行します。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。