CCR 環境のクラスタ化メールボックス サーバーの所有権を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-05-22

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境でクラスタ化メールボックス サーバーのノードの所有権を変更する方法について説明します。このタスクを実行するには、クラスタ化メールボックス サーバーの冗長化されたコンピュータのリストを変更します。

CCR のセットアップでは、アクティブ ノードとパッシブ ノードの両方に、クラスタ化メールボックス サーバーの所有権が自動的に割り当てられます。ただし、CCR 環境のノードの所有権を変更する必要がある場合があります。

パッシブ ノードが連続レプリケーション (ログ配布および再生) を実行していない場合、アクティブ ノードでログの切り詰めは行われません。たとえば、パッシブ ノードで障害が発生した場合、パッシブ ノードが再びオンラインになるか、冗長化されたコンピュータのリストから削除されるまで、アクティブ ノードはログの切り詰めを行いません。

note注 :
ログの切り詰めの詳細については、「NTBackup を使用した Exchange データのバックアップと復元」を参照してください。

この手順を使用すると、冗長化されたコンピュータのリストからノードを削除できます。また、この手順を使用して、冗長化されたコンピュータのリストにノードを追加することもできます。たとえば、パッシブ ノードが修復されて再びオンラインになった場合、この手順を使用して、パッシブ ノードをリストに再度追加することができます。

開始する前に

以下の手順を正常に実行するには、コマンドが実行されるノードが、アクティブ ノードを含む同じ Microsoft Windows Server 2003 クラスタのメンバである必要があります。

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、この手順を実行する前に、アクティブ ノードでログの切り詰めが行われていて、パッシブ ノードにレプリケートされたトランザクション ログでギャップが作成されることを確認してください。このため、パッシブ ノードが再びオンラインになった後で、再シードする必要があります。

手順

Exchange 管理シェルを使用してクラスタ化メールボックス サーバー ノードの所有権を変更するには、次の操作を行います。

  1. クラスタ化メールボックス サーバーの現在の所有者を確認するために、次のコマンドを実行します。

    Get-MailboxServer -Identity:<CMSName> | format-list
    
    note注 :
    出力の一覧で RedundantMachines という値を探します。
  2. クラスタ化メールボックス サーバーの所有権を変更するには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer -Identity:<CMSName> -RedundantMachines:{<ActiveNodeName>,<PassiveNodeName>}
    
    note注 :
    障害が発生したノードをリストから削除する場合は、残存ノード名のみを上記のコマンドに含めます。
  3. クラスタ化メールボックス サーバーの新しい所有権を確認するために、次のコマンドを実行します。

    Get-MailboxServer -Identity:<CMSName> | format-list
    
    note注 :
    出力の一覧で RedundantMachines という値を探します。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。