受信コネクタの FQDN が正しくないため、Exchange Server 2007 SP1 のセットアップがハブ トランスポートの役割で失敗する
適用先: Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2008-06-18
ここでは、受信コネクタに構成されている完全修飾ドメイン名 (FQDN) が正しくないために、ハブ トランスポートの役割で発生した Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) のセットアップのエラーを解決する方法について説明します。
ハブ トランスポートの役割で Exchange Server 2007 SP1 のインストールが失敗する場合、次のエラー メッセージが表示されることがあります。"受信コネクタの AuthMechanism パラメータの値が ExchangeServer に設定されているときは、受信コネクタの FQDN パラメータに、トランスポート サーバーの FQDN "server.domain.com"、トランスポート サーバーの NetBios 名 "server"、または $null のいずれかの値を設定する必要があります。"
原因
受信コネクタの FQDN がハブ トランスポート サーバーの内部 FQDN と一致していません。
受信コネクタの認証機構に Exchange Server 認証が含まれている場合、受信コネクタの FQDN がハブ トランスポート サーバーの内部 FQDN と一致している必要があります。そうでない場合は、認証が失敗して、ハブ トランスポート サーバー間の内部メール フローも失敗します。この状況を回避するために、Exchange 2007 SP1 のセットアップでは受信コネクタのこれらの設定を確認し、この状況が検出された場合はセットアップを停止します。
解決方法
ハブ トランスポート サーバーの内部 FQDN と一致するように、受信コネクタの FQDN を変更する必要があります。
.gif "note") 注 : |
|---|
| HELO または EHLO に応答してハブ トランスポート サーバーで内部 FQDN を表示しない場合は、カスタム バナーを作成する必要があります。カスタム バナーの作成の詳細については、「既定の SMTP バナーを変更する方法」を参照してください。 |
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange Server Administrator の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
手順
Exchange 管理コンソールを使用して受信コネクタの FQDN を変更するには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを開きます。
コンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。
結果ウィンドウで、受信コネクタを構成するハブ トランスポート サーバーを選択します。
作業ウィンドウで、構成する受信コネクタを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[<受信コネクタ> のプロパティ] で、[全般] タブを選択します。
"HELO または EHLO に応答してこのコネクタが提供する FQDN を指定する" フィールドに、ハブ トランスポート サーバーの内部 FQDN を入力します。
[OK] をクリックします。
Exchange 管理シェルを使用して受信コネクタの FQDN を変更するには、次の操作を行います。
次のコマンドを実行して、ハブ トランスポート サーバー server1.contoso.com の受信コネクタ Default Server1 の FQDN に、ハブ トランスポート サーバーの FQDN を設定します。
Set-ReceiveConnector -Identity "Default Server1" -Fqdn "server1.contoso.com"
構文およびパラメータの詳細については、「Set-ReceiveConnector」を参照してください。
詳細情報
受信コネクタの詳細については、「受信コネクタ」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。