Exchange 2007 Server をある組織単位から別の組織単位に移動するとイベント ID 9186 が発生する

トピックの最終更新日: 2009-04-03

ここでは、イベント ID 9186 のトラブルシューティングを行う方法について説明します。

Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているコンピュータをある組織単位 (OU) から別の OU に移動すると、次のイベントがアプリケーション ログに記録されます。

イベント ID 9186 は、Exchange 2007 サーバーが Exchange Domain Servers グループのメンバである場合でも発生します。

この問題は、Exchange サーバーをある OU から別の OU に移動すると、サーバーの識別名が変更されるために発生します。Exchange System Attendant サービスは、起動すると、ローカル サーバーの識別名をキャッシュします。新しい識別名は、キャッシュ内の識別名とは異なっています。したがって、Exchange System Attendant サービスは、Exchange サーバーのアプリケーション ログにイベント ID 9186 を記録します。

この問題を解決するには、次のいずれかを実行します。

• 使用している Exchange サーバーが Exchange Servers セキュリティ グループに含まれている場合は、Exchange System Attendant サービスを再起動してキャッシュされた値を更新します。
• 使用している Exchange サーバーが Exchange Servers セキュリティ グループに含まれていない場合は、Exchange サーバー アカウントを Exchange Servers グループから削除し、Exchange サーバー アカウントを Exchange Servers グループに追加した後、Exchange System Attendant サービスを再起動して、キャッシュされた値を更新します。

手順

Exchange サーバーが Exchange Servers セキュリティ グループに含まれているかどうかを確認するには、次の操作を行います。

1. [Active Directory ユーザーとコンピュータ] で、[<DomainName>] コンテナを展開し、[Microsoft Exchange セキュリティ グループ] をクリックします。

2. 右側のウィンドウで、[Exchange Servers] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

3. [メンバ] タブで、Exchange サーバーが [メンバ] の一覧に表示されていることを確認します。

Exchange System Attendant サービスを再起動するには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[サービス] をクリックします。

2. [名前] 列で、[Microsoft Exchange System Attendant] をクリックします。

3. [サービスの再開] をクリックします。

Exchange サーバーを Exchange Servers グループで削除して追加するには、次の操作を行います。

1. [Active Directory ユーザーとコンピュータ] で、[<DomainName>] コンテナを展開し、[コンピュータ] をクリックします。

2. 右側のウィンドウで、Exchange サーバーのエントリを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

3. [所属するグループ] タブの [所属するグループ] の一覧で、[Exchange Servers] をクリックし、[削除] をクリックします。

4. [グループからユーザーを削除] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

5. [適用] をクリックし、[追加] をクリックします。

6. [選択するオブジェクト名を入力してください] ボックスで「Exchange Servers」と入力し、[名前の確認] をクリックします。

7. [OK] を 2 回クリックします。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。