Exchange POP3 サービスまたは Exchange Transport サービスが再開されない

 

トピックの最終更新日: 2009-04-01

このトピックでは、Exchange Server 2007 ハブ サーバー上の Microsoft Exchange POP3 サービスまたは Microsoft Exchange Transport サービスが開始されない問題のトラブルシューティングの方法について説明します。

Exchange 2007 ハブ サーバーで Microsoft Exchange POP3 サービスまたは Microsoft Exchange Transport サービスを再開しようとしたときに、サービスが開始されません。次の 1 つ以上のエラー イベントがイベント ビューアに記録される場合があります。

イベント ソース : MSExchange POP3 サービス

イベント カテゴリ : ProcessManager

イベント ID : 1019

説明 :

接続要求待ちを開始できませんでした (エラー: 10049)。バインドは <IP アドレス>:110 です。

イベント ソース : MSExchange TransportService

イベント カテゴリ : ProcessManager

イベント ID : 1019

説明 :

接続要求待ちを開始できませんでした (エラー: 10049)。バインドは <IP アドレス>:25 です。

note注 :
Exchange 2007 SP1 では、イベント ID 1019 がログに記録されていても Microsoft Exchange Transport サービスを開始できます。

この問題は、POP3 サービスがローカルの IP アドレスで接続要求を待機するように構成されていないか、Transport サービスの受信コネクタが IP アドレスにバインドできない場合に発生します。この問題を解決するには、ローカルの IP アドレスで接続要求を待機するように POP3 サービスを構成し、すべての IP アドレスで接続要求を待機するように受信コネクタを構成します。

ローカルの IP アドレスで接続要求を待機するように POP3 サービスを構成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理シェルを起動します。

  2. 次のコマンドレットを実行し、Enter キーを押します。

    set-popsettings -unencryptedortlsbindings "0.0.0.0:110" -sslbindings "0.0.0.0:995"

  3. Exchange 管理シェルを閉じます。

すべての IP アドレスで接続要求を待機するように受信コネクタを構成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. [サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。

  3. [受信コネクタ] を選択し、[プロパティ] をクリックします。

  4. [ネットワーク] タブの [次のローカル IP アドレスを使用してメールを受信する] ボックスで、受信コネクタがバインドできない IP アドレスを削除します。

  5. [追加] をクリックし、[このサーバーで利用可能な IP アドレスをすべて使用する] をクリックし、[OK] をクリックします。

  6. [OK] をクリックし、Exchange 管理コンソールを閉じます。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。