予定表コネクタの通信に特定のポートを使用する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2

トピックの最終更新日: 2009-04-28

ここでは、レジストリを編集し、予定表コネクタで使用するために開いているポートを指定する方法について説明します。予定表コネクタは、Exchange Server 2007 と Lotus Notes または Novell GroupWise との間での空き時間情報の同期をサポートしているため、これらのメッセージング システムのユーザーは会議出席依頼を作成するときに空き時間情報を互いに照会できます。

予定表コネクタは、リモート プロシージャ コール (RPC) サーバー サービスを使用して空き時間情報の要求を送受信します。サーバー間にファイアウォールがある場合は、ポート 135 に加え、1024 より上のポートすべてを開く必要があります。ただし、開いているポートの数を制限する必要がある場合は、レジストリを編集して、予定表コネクタで使用されるポートを指定できます。

このトピックの手順を完了する前に、予定表コネクタと Lotus Notes で使用されるポートを決定する必要があります。選択できるのは、1024 より上の未使用のポートです。または、ポート 0 (ゼロ) を指定できます。0 を選択した場合は、エンドポイント マッパーが使用され、1024 より上の動的 RPC ポートがシステムによって選択されます。

ポートが使用されているかどうかを確認するには、netstat コマンドを使用します。詳細については、Netstat についてのページを参照してください。

予定表コネクタで使用されるポートを指定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 を実行しているサーバーで、レジストリ エディタを起動します。

  2. 次のサブキーを展開します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeCalCon\Parameters

  3. [Parameters] を右クリックし、[新規] をポイントします。次に、[DWORD 値] をクリックします。

  4. NotesCal.Exchange CalCon RPC Port」と入力し、Enter キーを押して、新しい値を設定します。これによって、予定表コネクタ用のポートが構成されます。

  5. [NotesCal.Exchange CalCon RPC Port] を右クリックし、[変更] をクリックします。

  6. [値のデータ] ボックスに、使用するポート番号を入力し、[OK] をクリックします。

  7. [Parameters] を右クリックし、[新規] をポイントします。次に、[DWORD 値] をクリックします。

  8. NotesCal.Notes ExCalCon RPC Port」と入力し、Enter キーを押して、新しい値を設定します。これによって、Lotus Notes 用のポートが構成されます。

  9. [NotesCal.Notes ExCalCon RPC Port] を右クリックし、[変更] をクリックします。

  10. [値のデータ] ボックスに、手順 6. で指定したポート番号を入力し、[OK] をクリックします。

  11. レジストリ エディタを終了します。

  12. Microsoft Exchange Free Busy Connector for Lotus Domino サービスを再開します。それには、[サービス] を開き、[Microsoft Exchange Free Busy Connector for Lotus Domino] サービスをクリックし、[再開] をクリックします。

  13. Domino を実行しているサーバーで、Domino コンソールを開きます。

  14. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    Excalcon q
    
  15. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    LOAD EXCALCON <exchangeserver> <calendarsystem> <exchange_calcon_port> <notes_excalcon_port> <debug_flag>
    

    たとえば、次のように入力します。

    LOAD EXCALCON exchange ExchangeFreeBusy 45001 45001 1

note注 :
ログ出力レベルが [高] に設定されている場合に Microsoft Exchange Free Busy Connector for Lotus Domino サービスを再開すると、次のようなイベントがイベント ビューアに記録されます。

イベントの種類 : 情報

イベント ソース : MSExchangeNotesCal

イベント カテゴリ : 全般

イベント ID : 6001

説明 : CONFIG_NOTES_NOTES_EXCALCON_RPC_PORT : 45001

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。