既存のユーザーのメールボックスを作成する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2013-04-12
ここでは、Exchange 管理コンソール (EMC) および Exchange 管理シェルを使用して、既存のユーザーに新しいメールボックスを作成する方法を説明します。指定したメールボックス サーバーで既存のユーザーのメールボックスを有効にすると、そのユーザーが電子メール メッセージを送受信できるようになります。
ユーザー メールボックスに関連する他の管理タスクについては、「ユーザーのメールボックスの管理」を参照してください。
EMC を使用した、既存ユーザーのメールボックスの作成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「ユーザー メールボックス」。
コンソール ツリーで、[受信者の構成] にアクセスします。
操作ウィンドウで、[メールボックスの新規作成] をクリックします。
[概要] ページで、[ユーザー メールボックス] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[ユーザーの種類] ページで、[既存のユーザー] をクリックし、[追加] をクリックします。
[ユーザーの選択] で、メールボックスを作成する対象のユーザーを選択し、[OK] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[メールボックスの設定] ページで、以下のフィールドに入力します。
[エイリアス] このボックスを使用して、ユーザー メールボックスのエイリアスを入力します。ユーザーのログオン名にエイリアス フィールドで無効な文字が含まれている場合は、アンダースコア (_) に置き換えられます。エイリアスは 64 文字以内で、フォレスト内で一意である必要があります。複数の既存ユーザーのメールボックスを作成している場合、このボックスは使用できません。次のメッセージが表示されます。[新しいメールボックスのそれぞれについて、エイリアスが自動的に生成されます]
[自動的に選択されたデータベースを使用せずに、メールボックス データベースを指定する] Exchange によるデータベースの自動選択を行わず、メールボックス データベースを自分で指定する場合は、このチェック ボックスをオンにします。[参照] をクリックして [メールボックス データベースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスに、Exchange 組織のすべてのメールボックス データベースが一覧表示されます。既定では、メールボックス データベースは名前で並べ替えられます。対応する列のタイトルをクリックすると、データベースをサーバー名で並べ替えることができます。使用するメールボックス データベースを選択し、[OK] をクリックします。このフィールドは省略可能です。
[管理フォルダー メールボックス ポリシー] メールボックスの管理フォルダー メールボックス ポリシーを指定するには、このチェック ボックスをオンにします。管理フォルダー メールボックス ポリシーは、管理フォルダーの論理的なグループです。ユーザーのメールボックスに管理フォルダー メールボックス ポリシーが適用されると、1 回の操作でポリシーにリンクされているすべての管理フォルダーが展開されます。これにより、メッセージング レコード管理 (MRM) をより簡単に展開できます。詳細については、「管理フォルダーについて」を参照してください。
[参照] をクリックして [管理フォルダー メールボックス ポリシーの選択] ダイアログ ボックスを開きます。このメールボックスに関連付ける管理フォルダー メールボックス ポリシーを選択するには、このダイアログ ボックスを使用します。このフィールドは省略可能です。
注意
管理されたカスタム フォルダーは、MRM のプレミアム機能です。管理されたカスタム フォルダーを含むポリシーを持つメールボックスには、Exchange Server Enterprise クライアント アクセス ライセンス (CAL) が必要です。
[Exchange ActiveSync メールボックス ポリシー] メールボックスに Microsoft Exchange ActiveSync メールボックス ポリシーを指定するには、このチェック ボックスをオンにします。Exchange ActiveSync によって、モバイル デバイスから Exchange メールボックスにアクセスできるようになります。詳細については、「Exchange ActiveSync メールボックス ポリシーについて」を参照してください。
[参照] をクリックして [ActiveSync メールボックス ポリシーの選択] ダイアログ ボックスを開きます。このメールボックスに関連付けるポリシーを選択するには、このダイアログ ボックスを使用します。このフィールドは省略可能です。
[メールボックスの新規作成] ページで、[構成の概要] を確認します。この概要には、メールボックスに対して選択したオプションに関する情報が含まれます。これらのオプションに変更を加えるには、[戻る] をクリックします。新しいメールボックスを作成するには、[新規作成] をクリックします。
[完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
[完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
[失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。
シェルを使用した、既存ユーザーのメールボックスの作成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「ユーザー メールボックス」。
この例では、contoso.com ドメインの既存ユーザー John のメールボックスを作成します。
Enable-Mailbox john@contoso.com -Database "MyServer\Mailbox Database"
構文およびパラメーターの詳細については、「Enable-Mailbox」を参照してください。
その他のタスク
メールボックスを作成した後で、次の操作が実行できます。
リソース メールボックスの設定を構成する (リソース メールボックスの場合)。リソース メールボックスの各構成オプションの詳細については、「リソース メールボックスの管理とスケジューリング」を参照してください。
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