Outlook Web App のセグメンテーションを構成する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2015-03-09
セグメンテーションを使用すると、Outlook Web App に備えられた多くの機能を有効または無効にすることができます。セグメンテーションは EMC またはシェルを使用して管理できます。
既定では、Outlook Web App にサインインしているユーザーが 60 分間何も行わないと、またはユーザーが Outlook Web App にサインインすると、セグメンテーションは有効になります。変更をすぐに有効にするには、クライアント アクセス サーバーで iisreset/noforce
コマンドを実行して、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を再起動します。
Outlook Web App の他の高度な管理タスクについては、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。
EMC およびシェルでのセグメンテーション
以下の表に、EMC およびシェルで使用できるセグメンテーション オプションを一覧します。
EMC およびシェルで設定できるセグメンテーション オプション
EMC | Shell パラメーター | 説明 |
---|---|---|
すべてのアドレス一覧 |
AllAddressListsEnabled |
このオプションを有効にすると、Exchange 組織内のすべてのアドレスの一覧が表示されます。無効にすると、既定のグローバル アドレス一覧だけが表示されます。 |
予定表 |
CalendarEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用して予定表フォルダーを見ることができます。無効にすると、予定表は Outlook を使用してまだ利用できますが、Outlook Web App からは見ることができなくなります。 |
パスワードの変更 |
ChangePasswordEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用して Active Directory アカウントのパスワードを変更できます。 |
連絡先 |
ContactsEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用して予定表フォルダーを見ることができます。無効にすると、予定表フォルダーは Outlook を使用してまだ利用できますが、Outlook Web App からは見ることができなくなります。 |
電子メールの署名 |
SignaturesEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App の [オプション] を使用して送信電子メール メッセージに対する署名を管理できます。 |
Exchange ActiveSync 統合 |
ActiveSyncIntegrationEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App の [オプション] 機能を使用して、携帯電話を管理できます。無効にすると、オプションは表示されません。 |
インスタント メッセージング |
InstantMessagingEnabled |
このオプションを有効にすると、Outlook Web App のインスタント メッセージングをユーザーが使用できるようになります。この機能は、Outlook Web App の Light バージョンでは使用できません。 |
ジャーナル |
JournalEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用してジャーナル フォルダーを見ることができます。無効にすると、ジャーナルは Outlook を使用してまだ利用できますが、Outlook Web App からは見ることができなくなります。 |
迷惑メールのフィルター処理 |
JunkEmailEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App からメールボックスに対する迷惑メールの設定を制御できます。 無効にすると、Outlook Web App からは迷惑メールの設定が制御できなくなります。ただし、管理者または Outlook によって設定したすべての設定は適用されます。 |
メモ |
NotesEnabled |
このオプションを有効にすると、Outlook Web App でメモ フォルダーが表示されるようになります。Outlook Web App はメモに対する表示専用のアクセスを提供します。 |
Premium クライアント |
PremiumClientEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは標準 Outlook Web App クライアントにアクセスできるようになります。無効にすると、Outlook Web App の Light バージョンだけが利用できます。 |
パブリック フォルダー |
PublicFoldersEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用してパブリック フォルダー内のアイテムを閲覧または読み取りできるようになります。 |
削除済みアイテムを復元 |
RecoverDeletedItemsEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用して、削除済みアイテム フォルダーから削除されたアイテムを表示、回復、または完全削除できるようになります。 |
アラームと通知 |
RemindersAndNotificationsEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは定表のアイテムとタスクに対するアラームおよび新規メッセージの通知を受け取ることができるようになります。無効にすると、アラームや通知を受け取ることはできません。 アラームおよび通知は Outlook Web App の Light バージョンでは利用できません。 |
ルール |
RulesEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用して、サーバー側のルールを表示、作成、または変更できるようになります。 |
S/MIME |
SMimeEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App の S/MIME Control をダウンロードし、このコントロールを使用して署名済みのメッセージや暗号化されたメッセージの読み取りや作成ができるようになります。 |
検索フォルダー |
SearchFoldersEnabled |
このオプションを有効にすると、Outlook Web App のナビゲーション ウィンドウに [検索フォルダー] アイコンが表示され、ユーザーはサーバー上に存在する任意の検索フォルダーにアクセスできます。 無効にすると、[検索フォルダー] アイコンは Outlook Web App に表示されたままですが、フォルダーは利用できません。 検索フォルダーを作成する方法の詳細については、Outlook のヘルプを参照してください。 |
スペル チェック |
SpellCheckerEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App でスペルを検査できるようになります。この機能は、Outlook Web App の Light バージョンでは使用できません。 |
タスク |
TasksEnabled |
このオプションを有効にすると、Outlook Web App の [タスク] 機能をユーザーが使用できるようになります。この機能は、Outlook Web App の Light バージョンでは使用できません。 |
テキスト メッセージング |
TextMessagingEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App のテキスト メッセージを送受信できるようになります。この機能は、Outlook Web App の Light バージョンでは使用できません。 |
テーマの選択 |
ThemeSelectionEnabled |
テーマの選択機能は、このリリースの Outlook Web App では使用できません。 |
ユニファイド メッセージングの統合 |
UMIntegrationEnabled |
このオプションを有効にすると、ユーザーは Outlook Web App を使用してユニファイド メッセージングの設定を管理できるようになります。 |
EMC を使用して Outlook Web アプリケーションのセグメンテーションを構成する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「Outlook Web App 仮想ディレクトリ」。
コンソール ツリーで、[サーバーの構成] > [クライアント アクセス] にアクセスします。
作業ウィンドウで、変更する Outlook Web App 仮想ディレクトリをホストするサーバーを選択します。
作業ウィンドウの [Outlook Web App] タブで、[OWA (既定の Web サイト)] を選択し、操作ウィンドウで、[プロパティ] をクリックします。
[OWA (既定の Web サイト)] の [プロパティ] ページで、[セグメンテーション] タブをクリックします。
[セグメンテーション] ウィンドウには、すべてのユーザーに対して有効または無効にできる Outlook Web App の機能の一覧が表示されます。
すべてのユーザーに対して Outlook Web App の機能を有効または無効にするには、機能を選択し、[有効にする] または [無効にする] をクリックします。
すべての機能の状態が [セグメンテーション] ウィンドウの中央部分に表示されます。
シェルを使用して Outlook Web アプリケーションのセグメンテーションを構成する
シェルを使用して Outlook Web App セグメンテーションを構成する方法の詳細およびその例については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。
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