ユーザー メールボックスの言語を変更する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2016-11-28

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、ユーザー メールボックスの言語を変更する方法について説明します。

Microsoft Exchange Server 2010 では、メールボックスに対して複数の言語を優先順位を付けて指定することができます。Exchange コンポーネントの中には、その言語がサポートされている場合に、メールボックス ユーザーに優先言語で情報を表示するものがあります。たとえば、クォータ メッセージ、配信不能レポート (NDR)、Microsoft Office Outlook Web App ユーザー インターフェイス、ユニファイド メッセージング (UM) 音声プロンプトなどのコンポーネントがあります。

注意

Exchange Server 2003 では、クォータ メッセージと NDR の言語は Exchange サーバーで決定されませんでした。代わりに、これらのメッセージの言語は、NDR を表示する際に使用される Outlook クライアント コンピューターの言語設定によって決定されていました。Exchange 2003 以前のバージョンから移行したユーザーがこれらのメッセージを引き続き優先言語で受信できるようにするには、Outlook クライアント コンピューターで構成されている言語設定と一致するように言語を設定します。

メールボックスの言語は、Set-Mailbox コマンドレットの Languages パラメーターを使用して設定できます。このパラメーターに使用できる値は、言語に関する ISO 639 の 2 文字のカルチャ コード (小文字) と、国や地域に関する ISO 3166 の 2 文字のサブカルチャ コード (大文字) の組み合わせです。カルチャ コードの詳細および使用可能な値の完全な一覧については、MSDN ライブラリの「CultureInfo クラス」を参照してください。

ユーザー メールボックスに関連する他の管理タスクについては、「ユーザーのメールボックスの管理」を参照してください。

シェルを使用して、ユーザー メールボックスの言語を変更する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「ユーザー メールボックス」。

注意

EMC を使用してユーザー メールボックスの言語を変更することはできません。

この例では、ユーザー Katarina Larsson の言語をフィンランド語に設定します。

Set-Mailbox -Identity "Katarina Larsson" -Languages "fi-FI"

注意

このコマンドは、メールボックスの既存の言語を上書きします。

この例では、既存の言語を上書きせずにユーザー メールボックス Cigdem Akin にトルコ語を追加します。

$Mailbox = Get-Mailbox -Identity "Cigdem Akin"
$Mailbox.Languages += "tr-TR"
Set-Mailbox -Identity "Cigdem Akin" $Mailbox.languages

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-Mailbox」を参照してください。

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