役割の割り当てを表示する

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2012-07-23

管理役割割り当ては、管理役割を役割の被割り当て者に割り当てます。Microsoft Exchange Server 2010 での管理役割の割り当ての詳細については、「管理役割の割り当てについて」を参照してください。

役割の割り当てを表示するのには、シェルを使用する必要があります。

役割に関連する他の管理タスクについては、「高度なアクセス許可の管理」を参照してください。

前提条件

ここでは、パイプライン処理および Format-List コマンドレットを利用します。これらの概念の詳細については、以下のトピックを参照してください。

注意

EMC を使用して、役割の割り当てを表示することはできません。

すべての役割の割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

Get-ManagementRoleAssignment コマンドレットを実行すると、組織内で構成されているすべての役割の割り当ての一覧を表示できます。指定した部分的な文字列に一致する役割の割り当ての一覧を取得する場合、ワイルドカード文字 (*) を使用します。この例では、"Tier 1" という文字列で開始するすべての役割の割り当ての一覧を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment "Tier 1*"

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定の役割の割り当ての詳細を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

Get-ManagementRoleAssignment コマンドレットの結果を Format-List コマンドレットにパイプ処理することで、役割の割り当ての詳細を表示できます。以下の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment <assignment name> | Format-List

この例では、"Help Desk Assignment/ヘルプ デスク割り当て" という役割の割り当ての詳細を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment "Help Desk Assignment" | Format-List

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定の役割担当者に割り当てられている役割の割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

管理役割グループ、役割、役割の割り当てポリシーに関連付けられているか、ユーザーやユニバーサル セキュリティ グループ (USG) に関連付けられている役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -RoleAssignee <role assignee name>

この例では、"Server Management/サーバーの管理" 役割グループに関連付けられている役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -RoleAssignee "Server Management"

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定の役割に関連付けられている役割の割り当てを表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

各役割には、複数の役割の割り当てを設定できます。Get-ManagementRoleAssigment コマンドレットを使用すると、指定された役割に関連付けられている役割の割り当ての一覧を表示できます。

指定された役割に関連付けられている役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -Role <role name>

この例では、"Mail Recipient/メール受信者" 役割に関連付けられている役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -Role "Mail Recipients"

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定の定義済みスコープを使用している役割の割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

特定の定義済みスコープを使用している役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -RecipientWriteScope < MyGAL | MyDistributionGroups | Organization | Self | CustomRecipientScope | ExecutiveRecipientScope >

この例では、組織という定義済みスコープを使用している役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -RecipientWriteScope Organization

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

スコープが特定の OU に設定されている役割の割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

スコープが特定の組織単位 (OU) に設定されている役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -RecipientOrganizationalUnitScope <OU>

この例では、スコープが contoso.com ドメイン内の North America\Engineering\Users OU に設定されている役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -RecipientOrganizationalUnitScope "contoso.com/North America/Engineering/Users"

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定のカスタム スコープを使用している割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

特定のカスタム スコープを使用している役割の割り当ての一覧を表示するには、最初にそのスコープが受信者スコープ、構成スコープ、排他的受信者スコープ、または排他的構成スコープかどうかを特定する必要があります。スコープの種類ごとに、Get ManagementRoleAssignment コマンドレットで異なるパラメーターが使用されます。次に各スコープおよびその関連パラメーターを示します。

  • 受信者スコープ   CustomRecipientWriteScope

  • 構成スコープ   CustomConfigWriteScope

  • 排他的受信者スコープ   ExclusiveRecipientWriteScope

  • 排他的構成スコープ   ExclusiveConfigWriteScope

各パラメーターの構文は同じです。スコープの種類と一致するパラメーターを使用してスコープ名を指定します。

この例では、Vancouver Recipients という受信者スコープを使用している役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -CustomRecipientWriteScope "Vancouver Recipients"

この例では、Seattle AD Site という排他的構成スコープを使用している役割の割り当てをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -ExclusiveConfigWriteScope "Seattle AD Site"

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

排他的スコープまたは正規のスコープの一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

排他的または正規の役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -Exclusive < $True | $False >

たとえば、排他的スコープの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。

Get-ManagementRoleAssignment -Exclusive $True

この例では、排他的スコープなしで、正規のスコープの一覧を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -Exclusive $False

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

特定の受信者またはサーバーを変更できるユーザーを表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

特定の受信者またはサーバーを変更できる役割の割り当ての一覧を表示するには、WritableRecipient パラメーターおよび WritableServer パラメーターを使用します。受信者の名前は WritableRecipient パラメーター、サーバーの名前は WritableServer パラメーターを使用して指定します。

この例では、Brian という受信者を変更できる役割の割り当ての一覧を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -WritableRecipient "Brian"

WritableRecipient パラメーターと WritableServer パラメーターを、RoleAssignee パラメーターや GetEffectiveUsers スイッチなどの他のパラメーターと組み合わせると、クエリの精度を高め、役割グループや USG を展開できます。この例では、サーバー EX02 を変更できるユーザーと "Server Management/サーバーの管理" 役割グループが割り当てられているユーザーをすべて取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -WritableServer EX02 -RoleAssignee "Server Management" -GetEffectiveUsers

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

役割グループまたは USG 経由で割り当てからアクセス許可を受け取るユーザーを表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

役割の割り当てからアクセス許可を受け取るユーザーの一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment <assignment name> -GetEffectiveUsers

この例では、"Help Desk Assignment/ヘルプ デスク割り当て" という役割の割り当てのユーザーの一覧を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment "Help Desk Assignment" -GetEffectiveUsers

また、GetEffectiveUsers スイッチを Get-ManagementRoleAssignment コマンドレットの他のいくつかのパラメーターと組み合わせると、役割の割り当てが割り当てられている役割グループと USG を展開することもできます。GetEffectiveUsers スイッチを他のパラメーターと共に使用する方法の例については、このトピックの「特定の受信者またはサーバーを変更できるユーザーを表示する」を参照してください。

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

有効または無効になっている役割の割り当ての一覧を表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割の割り当て」。

有効または無効になっている役割の割り当ての一覧を表示するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -Enabled < $True | $False >

この例では、無効になっている役割の割り当ての一覧を取得します。

Get-ManagementRoleAssignment -Enabled $False

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

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