Lync Server 2013 のエラー一覧レポート
トピック最終更新日時: 2012-07-02
エラー リスト レポートは、エラーが発生したピアツーピア セッションまたは電話会議セッションに参加した個々の参加者に関する情報を提供します。 この情報には、問題が発生したユーザーの URI、エラーに関連付けられている SIP 応答コードおよび診断 ID が含まれています。
エラー リスト レポートへのアクセス
エラー一覧レポートには、 Lync Server 2013 のエラー配布レポートで次のいずれかのメトリックをクリックしてアクセスします。
トップの診断理由 (セッション)
トップのモダリティ (セッション)
トップのプール (セッション)
トップのソース (セッション)
トップのコンポーネント (セッション)
トップの発信元ユーザー (セッション)
トップの発信先ユーザー (セッション)
トップの発信元ユーザー エージェント (セッション)
失敗一覧レポートから、 ピアツーピア セッションの [セッションの詳細] メトリックをクリックして、Lync Server 2013 のピアツーピア セッション詳細レポートにアクセスできます。 また、電話会議の [電話会議] の指標をクリックすると、会議詳細レポートにもアクセスできます。
エラー リスト レポートの活用
エラー リスト レポートでは、マウス ポインターを値の上に置くだけで、それぞれの応答コードまたは診断 ID の説明を表示できます。 たとえば、診断 ID 7025 の上にマウス ポインターを置くと、次のような説明がヒントに表示されます。
ユーザーのメディアの作成中に内部サーバー エラーが発生しました。
エラー リスト レポートでは、少なくとも 1 つの失敗したセッションに参加したすべてのユーザーのリストを直接取得する簡単な方法や、失敗したセッションに最も頻繁に関与したユーザーを特定する方法も提供されないことに注意してください。 (一つには、エラー 一覧レポートにはフィルター処理機能がありません。ただし、データをエクスポートしてコンマ区切り値ファイルに変換する場合は、Windows PowerShellを使用して、このような質問に対する回答を見つけることができます。 たとえば、データを C:\Data\Failure_List.csv という名前の.CSV ファイルに保存するとします。 このコマンドは、そのファイルに保存されたデータに基づいて、少なくとも 1 つの失敗したセッションに関与したすべてのユーザーを一覧表示します。
$failures = Import-Csv -Path " C:\Data\Failure_List.csv"
$failure |Sort-Object "From user" | Select-Object "From user" -Unique
このコマンドを実行すると、次のような一覧が返されます。
From user
----
Pilar.Ackerman@litwareinc.com
Henrik.Jensen@litwareinc.com
Gilead.Amosnino@litwareinc.com
David.Ahs@litwareinc.com
Ken.Myer@litwareinc.com
次の 2 つのコマンドは、各ユーザーが参加した、エラーが発生したセッションの総数についてレポートします。
$failures = Import-Csv -Path "C:\Data\Failure_List.csv"
$failures | Group-Object "From user" | Select-Object Count, Name | Sort-Object -Property Count -Descending
この結果、次のようなデータが返されます。
Count Name
----- ----
20 Pilar.Ackerman@litwareinc.com
20 David.Ahs@litwareinc.com
16 Gilead.Amosnino@litwareinc.com
16 Ken.Myero@litwareinc.com
14 Henrik.Jensen@litwareinc.com
フィルター
なし。 エラー リスト レポートにフィルターを適用することはできません。
指標
次の表に、失敗した呼び出しごとにエラー リスト レポートで提供される情報を示します。
エラー リスト レポートの指標
名前 | この項目での並べ替え | 説明 |
---|---|---|
レポートされた時刻 |
不可 |
レポートが記録された日時。 |
要求 |
不可 |
失敗した SIP 要求の種類。 たとえば、INVITE や BYE などです。 |
[応答コード] |
不可 |
会議にエラーが発生したときに送信された SIP 応答コード。 |
診断 ID |
不可 |
SIP メッセージに (ms-diagnostics ヘッダーの形で) 添付された一意の識別子。多くの場合、この情報はトラブルシューティングに役立ちます。 |
参加コスト時間 (ミリ秒) |
不可 |
ユーザーが会議に参加するのに要した時間 (ミリ秒)。 |
移動元ユーザー |
不可 |
呼び出しを開始したユーザーの SIP アドレス。 |
送信元ユーザー エージェント |
不可 |
呼び出しを開始したユーザーのエンドポイントで使用されているソフトウェア。 |
対象ユーザー |
不可 |
呼び出しを受けたユーザーの SIP アドレス。 |